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チェンソーマン

メモにあった感想を吐き出します。

※ネタバレを含む
チェンソーマンは平和と絶望のコントラストで互いの要素をより引き立ててる場面が一貫してあるよね、スイカに塩的な…。

デンジとパワーの無垢さ無邪気さに対するアキの薄暗さとか、デンジの欲に忠実なとことか、平和な日常会話に対する結構惨い世界観とか…

物語が進むにつれてどんどん光と影のコントラストが濃くなっていってアンバランスな世界観が出来上がってる。特に9巻、10巻はヤバい。アキが雪合戦のつもりで小さな手で投げた雪が、次のページで完全なる絶望に変わってる描写がヤバい。無邪気に雪合戦をしているつもりが、本当はその手で傷つけている…

この後たまらんのが、アキがはじめて「毎日が楽しくなってきた」ってはっきり気持ちを言ったこと。2人のことを大切に思い始めてる描写はあったけど、直接的な感情の吐露は初めて。それなのに、自分の手で壊してるなんて 涙が止まらない。

無邪気に雪合戦してる子供のデンジとアキ2人が向けあっているのは本当は銃口とチェンソーっていう、脳内と現実のコントラストが心を抉りました。
そんでチェンソーマンはアンチヒーロー漫画と言われてるくらいだから正義のヒーローみたいな描写が少ないけど、一般人に助けを求められてる時の描写がめちゃくちゃヒーローくさくて皮肉。

またこのあとたまらないのが、アキが「そうだった 俺キャッチボールがしたいんだった」で、雪を一方的に投げ続けるのを辞めた、その次のページでデンジの攻撃を受け止めてるところ。なんでこんな絶望漫画を読んじゃったんだってなるのにどうしても人間はこういう物語にはまってしまうね。
どんな感情にせよ心が揺さぶられまくるのはおもしろいということだね。

藤本タツキ大好き‼️

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