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ノーザンホースパークマラソンを走ってきた

参加したマラソン大会が楽しかったのでまた長い文章を書こうと思います。よろしくお付き合いの程を。
今回の舞台は北海道。新千歳空港からバスで20分ぐらいの場所にある、ノーザンホースパークが会場のノーザンホースパークマラソンになります。
ちなみに地図上だとギリギリ苫小牧市。

北海道で走ったことのあるハーフの距離以上のマラソン大会、
・小樽運河ロードレース(残念ながらハーフは廃止)
・函館マラソン(フル)
・北海道マラソン(フル)
・旭川ハーフマラソン
過去にこれだけ走っているので、今回は5カ所目になります。今までは街中を走ることが多かったですが、ノーザンホースパークマラソン周辺のコースがいちばん「北海道」らしい原風景を走っている印象でした。

新千歳空港からバスで約15分後の風景
後でこの道を自分の足で走ることなんて
全く想像していなかったのである

つまりは起伏のある丘を道なりにまーーーーっすぐ、というやつ。(ログを見たらハーフマラソンは2キロ走ってようやく最初の交差点でした)

ここの特色はというと、北海道らしい雄大な風景を走るハーフマラソンもそうなんですが、ノーザンパークの施設内で完結する7kmトレイルの部というものがあります。
参加していた時は普通に「トレイル」という表現を受け入れていたけど、よくよく考えたら「クロスカントリー」という表現のほうが、自分の中では合っている気がしてますがそれはさておき。

芝コースを走るランナーと、それを見守るスタッフの姿

というのも、山や激坂を登ることはないんですが、よくある不整地から始まって、競走馬が走るような芝の上だったり、競走馬が走るようなダートだったり、普段は競走馬が走るウッドチップの坂路を登ったり下ったりするわけです。坂路は上り坂オンリーでしたけど。

ダート区間。ただの不整地とは違って、
足を取られないライン取りのコツが必要でした


不整地は練習でもある程度経験があるので感覚は分かっていて、芝の下り坂はフカフカ走るの楽しかったんですが、その後に待ち構えているダートと坂路のウッドチップ、足元の覚束なさはめちゃくちゃ戸惑いました。
普通に脚を接地しても沈み込んでいく感じになって、そこから脚を踏ん張って前に進むことになるので、舗装路の半分ぐらいしか進まない印象。
ちなみに昨年も経験した、位置ゲーつながりのフォロワーによると、「去年の坂路はもっとフカフカだった」とのこと…

噂に名高い坂路
足元がウッドチップとはいえ、
人が走るように作られてはいないのである

地元テレビ局の若いアナウンサーも挑戦してましたが、普通にロード走るよりは見所も撮れ高も確かに多そう、というか多かったです。
そんなこんなでトレイルの部はネットタイムで40分30秒ぐらいでした。

ここは人間が走っても大丈夫なほうの芝
スタートしてから30分もしないうちに
足元が目まぐるしく変わりました


そしてこのマラソン大会、事前に13000円の参加料を払えば、トレイルの部とハーフの部を両方走ることができたりします(普通は走らないと思うけど)
ちなみにトレイル、ハーフマラソン単独だとそれぞれ9000円。
何で2種目もエントリーしたのかと言えば、トレイルのみだとハーフマラソンの時間は手持ち無沙汰になりそうだし、ハーフは競走馬用のあの坂路を走らないので満足度が薄いかなあ…と思ったわけです。

どっちか片方だけだと、古典の授業でいうところの「石清水八幡宮だと思ったらそれは麓で、上に登ることなく満足しちゃって帰ってきた」というやつになりそうな気がしたのと、何よりもノーザンホースパークマラソンを参加していた「先達」は、だいたい2種目走ってらっしゃったんですよね。

というわけで、半分は純粋な興味から、もう半分は怖いもの見たさでダブルエントリーしたというわけです。

そもそもこの大会を何処で知ったのかというと、神戸マラソンをプリキュア姿で爆走するマラソンサニーさんが、プリキュアではなくウマ娘の姿で爆走をしていた大会だったからでした(いま資料を探したらごついライスシャワーが出てきた)

残念ながらサニーさんご本人のお姿は拝見できませんでしたが(トレイルはホッコータルマエで、ハーフはウイニングチケットの姿だったというのは後で知りました)、トレイルとハーフの間の休憩中、ゼッケン付属のチケットを「朝ごはん」に引き換えて、ごはん食べ終えて周りの様子を見ていたら、視界の中にウマ娘姿が4人。

次に出てきた台詞はというと
「すみません、写真撮らせてもらっていいですか」
の1択でした

皆様良い笑顔でした
ありがとうございました

そんなこんなで時計の針は11時を周り、ハーフマラソンがスタート。
前半でも少し触れたとおり、北海道らしい雄大な風景の中で走るわけですが、この時間帯はとにかく風が強かったです。
はじめの5キロぐらいは大体誰かの背中についていたんで、向かい風でもダメージは少なかったんですが、後半になればなるほど前後のランナーと間隔が空いていく時間帯が多くなりました。

北海道らしい雄大な風景


走ってる途中は「何かちょっと暑いな?」ぐらいで気にしていなかったんですが、曇り空なのにスタート時点で18℃もあったようで。
ちなみに会場に着いた午前8時頃は確か気温が13℃ぐらい。しかも霧だと思ったら霧雨で、この中でなら走りやすそうだなあと思っていたんですが…

そして追い風だと北海道らしい涼しさを全く感じ取ることができず、向かい風は向かい風でひんやりとした風をもろに浴びるというのを繰り返していたら、1時間走ったあたりから脇腹と腕から痙攣の兆候が。
こんな時に限って塩飴を少なめに仕込んだのが徒となってしまいました。
粘って何とかなる距離ではなかったので、とりあえず思考を切り替え。

エイドで脚を止めて水とスポーツドリンクを飲む。
呼吸が落ち着いたら走り出す。
痙攣が悪化する前に脚を一旦止める。

というルーチンの繰り返し。
ハーフの前に7㎞走っていた影響もあって、
レース後半の道のりは思っていたよりも長いものになってしまいました。
(16kmあたりから、前を走っているランナーと同調して、一定のリズムで2kmぐらい移動することができました。正直めちゃくちゃ助かりました)

おまけにトレイルとハーフでゴールまでの導線が微妙に異なっているというトラップが発動。最後の最後でトレイルと同じ道に合流して左に曲がればゴールだ!と思っていたポイントで右折。
300メートルぐらい迂回してからゴール前の直線に入ったら、ゴール前に置かれているタイマーが2時間を超えているところをバッチリ目撃してしまいました。

というわけでハーフマラソンは這々の体でフィニッシュ。
7kmトレイルで40分を超え、3倍の距離のハーフでは120分を超え、1km平均はどちらも5分台ではあるものの、
フルマラソン再サブ4への道はまだまだ遠いなあと実感するのでした。

朝からトータル30㎞近い距離を走ったので、当然ながらお腹はペコペコ。ゴール後のお楽しみといえばエイドになるわけですが、ここのエイドは、
「しょうゆラーメン」
「ジンギスカン」
「サラダとじゃがバター」
「ソーセージ」
「スープカレー」
「大福」
「ソフトドリンク(お茶とオレンジジュース)」
の中からどれか選ぶもんだと思っていたんです。

最後の力を振り絞ってジンギスカンのテントに突撃したら
「ゼッケンについているチケットを受付で食券に交換してください」と言われ、7種類のメニューが書かれている食券を手にした時に、

これが

え?これ全部食べられるってことなの?

こうなる

とようやく理解しました。
どれか選んで残りは泣く泣く切り捨てると思っていただけに、こんなエイドは初めて。

こうなる(ノンアルはゴール後に貰えます)

とりあえず着替える前にラーメンとジンギスカンを最初のターンで腹に入れ、ソフトドリンク以外の食べ物を2回目のターンで全てお腹に詰め込みました。ちなみにランナー以外にも一般販売されていたんですが、いま食券の値段確認したら3,000円超え。
2種目のエントリー費用が13,000円だったから、食事分をマイナスすると実質1万円弱ということに…。

運営が支給する「朝食」がこちら

そしてこれを書いている時に思い出したんですが、ランナー向けの「朝食」セットとして、おにぎり1個、バナナ1個、握りこぶしサイズのパン、紙パックの牛乳(200ml)がセットで支給されます。
(トレイルとハーフの間で完食)
トレイルのゴール後はいろはす1本が、ハーフのゴール後はいろはす1本に加えてノンアルコールビールも貰えます。
こうして思い返すと施設内で出される食事類はどれも豪華…

そして昼食後は表彰式(優勝した人は馬に乗れるらしい)、サニーさんが「札束の殴り合い」と表現したオークション、ランナー向けの抽選会などで盛り上がったあとで、G1レースのヴィクトリアマイルを会場で観戦。
地元の高校生への寸志と引き換えに得た複勝の勝馬投票券、残念ながらJRAからお小遣いを貰う結果にはなりませんでしたが、総じて楽しい1日となりました。

全くのランダムではなく、ヴィクトリアマイルに出走している、ノーザンホースパークに縁のある馬の勝馬投票券とのこと

ちなみに宿泊が千歳だったので、今回は千歳市と苫小牧市と安平町の、わずか2市1町に足を踏み入れただけで帰ってきました。
千歳から札幌に行くだけで恵庭市と北広島市を通過するので、過去一移動しない北海道旅行だったかも。

実績解除:G1競争のパブリックビューイング

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