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結局は振られる。

LINEがブロックされてから10日後のこと、彼女からLINEが来た。
「連絡取らずにごめん。やっぱりこの先付き合っていくのは辛いから別れてください。正直体調のこともあるし、付き合った後何回か会っているけど、恋人らしいこともあまりなくて不安もあって、彼氏として見れなくなってしまいました。」

覚悟はしていたが、やはり振られるのは辛い。振られるということは、少なからずその原因はこちらにあるということだ。
こういう時は素直に受け入れることが求められるが、自分の場合はそうはいかなかった。3か月という短い期間ではあったが、自分の中では将来のことも考えていた。しかし、彼女からは年齢的にも将来を考えて付き合ったが、恋人らしいことをしてもらわなかったことが不安に感じ、彼氏とは見れなくなったことが要因らしい。(本当のところは直接話していないからわからないが)この点については反論したかったが、話は聞いてもらえず強制的に終了させられた。

この「恋人らしい」ことが出来ないのには、過去の恋愛がトラウマになっている。ここでは省略するが、恋愛経験が少なく、その上、自分に自信がない私にはその経験がトラウマになってしまい、彼女に対して「恋人らしい」ことは何もしてあげられなかった。本当はしたかったけど、怖さが勝り、何にも出来なかった。

でも「恋人らしい」ことをしてもらっていないと彼女は言うけれど、私は察することが苦手なので、こうなる前に言葉で言ってほしかった。「クリスマスの時に恋人らしいことが出来ない理由を話す機会はあったよね?」と言うけれども、私自身は少なからずそういうことを言える雰囲気ではないと感じた。ましてやクリスマスという特別な日に楽しい雰囲気を壊すのが怖いので、言えるわけがない。

そもそも、彼女は毎日連絡を取るのが好きではないタイプだったので、3日に1回の頻度でLINEをしていた。友達ともよく遊ぶタイプなので、会う頻度も月に1・2回しか会わなかった。この時点で彼女の中では「彼氏」という存在は最優先ではないと感じたので、私もその点は理解し、無理に連絡や会うことを催促しなかった。この時点で価値観というか考え方が異なっていたので違和感を感じてはいたが、人は様々な価値観や考え方があるから面白いと思う人間なので、時間をかけてお互いのことを理解できれば、彼女の価値観や考え方を理解することができ、より良い関係を築けると思い込んでいたので、そこまで問題視していなかった。

でもそれは誤りだった。この価値観や考え方の違いをきちんと話す場を設けるべきだった。価値観が合わない方が新たな発見が出来て自分にとってプラスになると思うタイプだったので、価値観が違うことは気にしていなかった。むしろ、こういう話をして嫌われるのがものすごく怖かったので、話せなかった。付き合う前にこの点を話しておくべきだった。今更遅いけど、次好きな人が出来たら、きちんと自分の考えや価値観を話す機会を設けて、聞いてもらうようにしよう。

正直に言うと、彼女とは恋人としての関係は合わなかったのかもしれない。
趣味や好きなものは似ているだけで、恋人同士になるのは違っていたのだろう。恐らく友人同士だったら、この先も良い関係を築けたと思う。
しかしながら、ここで手放したら一生結婚出来ないのではないかと思うと、怖くて私からは言い出せなかった。

恋人関係はいつか終わる。それが早かっただけなのだ。
これは憶測かもしれないが、極論、彼女は結婚出来れば誰でもいいのではないかと思った。もちろん好きな人と結婚したいというのは前提だと思うが、私と結婚したいというのは残念ながら伝わらなかった。恐らく他にいい人が見つかったから、その人と結婚したいと思ったのかもしれない。
それなら早めに別れを告げてくれたことに感謝申し上げます。

結婚に対する価値観や考え方は人それぞれだから、否定はしない。
でもそういう人と結婚しても幸せな日々は送れなかっただろう。
振られたことを感謝する日が来ることを願う。

今回の失恋は、ある意味、自分の立ち位置を理解するきっかけにもなった。
現在29歳である私は、世間一般で考えれば結婚し、子どもがいたら家族で過ごす日々を送るのが普通なんだろう。
でも私の考えとしては、正直、結婚はスタートラインであり、ゴールではない。つまり、結婚は目的ではなく、何か成し遂げるための手段であると思う。私のゴールは愛する人と喜怒哀楽を共有し、お金では決して買えないかけがえのない日々を送り続けることだ。だから、結婚は焦りたくない。急がば回れという言葉があるように、結婚を目的にしたら、こんな人生ではなかったと思ってしまうような気がする。

こんなこと言っているが、いつも同じことの繰り返して振られている。
いい加減学習してほしい。

以上

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