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【プレイガイド】作ったゲームのガイドをうろ覚えで書いてみた【もう忘れた】

旭色と憂って名前のバンドがプレシジョンガールと浮遊力学って名前の曲を演奏していたら良いと思いませんか?
どうも、スヤノ5年間です。
唐突ですが、最近お友達と作ったゲームのお話をしようと思います。プレイ前に読むとちょっぴり得をするかもしれませんし損をするかもしれません。物語のネタバレ無しでこっそりシナリオ分岐の方法とかも言ってしまうので、もし攻略に詰まったりしたら読んでいただければと思います。あんな分かりやすい選択肢で詰まる人がいるんですか?
それ以外はもう全部自語りです。許してください。


目次もどき

  • 「赤い狼と、ぐろてすく。」について

  • シナリオ分岐について

  • EPISODE1の分岐

  • EPISODE2の分岐

  • EPISODE3の分岐

  • BGMの話

  • 最後にの前に

  • 最後に


「赤い狼と、ぐろてすく。」について

そもそもなんですが、今回自分が作ったゲーム「赤い狼と、ぐろてすく。」とは何ぞや、なんですが……。

ざっくりさっくりいうと、よくある選択肢分岐型のADVです。広義でいうとノベルゲームというやつです。

女の子とキャッキャうふふ! ホスピスから女の子と逃げ出したり、車いすの女の子とソアリングしたり、巨大ロボットが降ってきたり、えいえんが岐阜にあったり……。

的な奴です。

嘘です。


詳しくは↑のホムペを見てやってください。広報兼企画兼メインライター兼一部BGMを担当した人が頑張って作ったページです。

一応、「ぐろてすく」とタイトルに入っていますが、血がブッシャア! ギャー! そこか、そこにあったのかァ!!! みたいなことはないので安心してください。

血じゃないです。ホントです。ホントですよ?

ちなみに制作メンバーは4人。ボクは主に演出やBGMやタイトルとかキャッチとかのデザインやなんかあれやこれやをやりました。もう何も憶えていません。
あと「ノベルゲーム作ろうぜ!」って言いだしたのもボクだったりしますが、実際企画を立てたのはメインライターくんですサークルはイラストさんのサークルです。他人の努力で己が願望を満たしております。

それ以外にも、制作メンバーにはキャラのイラストだったり小物イラストだったり、広報活動だったり、スクリプト手伝ってもらったりおんぶにだっこでようやく完成しました。ありがとうございました。こうやって並べてみるとボク何もやってないのでは……???

ストーリー的なネタバレには触れませんが、申し訳程度のゲーム的要素(=選択肢)に関してはすべて書いてしまうのでご注意ください。
ただ演出の変化とかも書くので、物語を1番楽しみたいならプレイ前に読んでいただくと良いかもしれません。たぶんきっとおそらく。

力技の赤文字

シナリオ分岐の構成について

本当はアートワーク周りのあれやこれやを夏場の額みたいにべちゃべちゃ語りたいんですがよくよく考えれば特に勉強をしたわけでも意図があって配置しているわけでもない(そもそも元のイラストがあってこそだし)ので、記事の本題に入ろうと思います。

本作のシナリオ分岐はざっくり下記のようになっています。

各エンド後はタイトル画面に戻るよ(進行度によってタイトル画面が変わるよ)

まあこの表だけ見ても微妙に分かりづらい分かりづらいかなぁと思うので、ざっくばらんに説明をば。

本作はいわゆる一本道の途中下車方式
パッと思いつく有名どころなもので言うと、G線上のなんたらとか、穢翼のほにゃららとかでしょうか。
んまあ細かい部分は違うんですが、大体そんな感じです。

エンディング数はバッドエンドを除くと、

大きく4つ。

ちなみにキャラエンド=途中下車を選ぶと、次のシナリオが解放されませんのでご注意ください。
ぶっちゃけライターのせいでやり直すとだいぶ前の方から……って難点があるので、具体的に何ポイント以上で分岐するのか、というのも書いておきます。


EPISODE1の分岐

ホントはGIFで張ろうと思ったけどファイルサイズがデカすぎた。

いわゆる凜々花ルートってヤツです。
んまあルートも何も絶対に通っていただく道なんですが。

EPISODE1(制作陣は普通に「1章」って呼んでる)の分岐は1か所のみ。(最後のキャラクターエンドorつづくの2択を除く)
選択肢による内部ポイントで管理されています。
そのため、選択肢で道中のテキストは変わりません。

安上りですね!

内部ポイントに影響する選択肢は、全部で7か所
実際に読んでいただければわかるんですが、大体はPROLOGUE中にあった自己紹介ゲームを覚えて正解を選ぶだけのものです。
たぶん自分がプレイすると「おぼえてね~!」って叫ぶポイントですね。

分岐条件は、

5/7正解


です。

つまるところ、2箇所だけ間違えておいて、7か所目の選択肢でセーブをしておけば回収はできる……んですが!

実を言うと、EPISODE1に限っては、全て正解しておけばバッドエンドへ行くかグッドエンドへ行くかを選ぶことができます。
ここまで書いた内部ポイントと言うのは、「グッドエンドへ行くための選択肢を解放する」ためのポイントです。
つまり、やりすぎるとバッドエンド回収ができないよ~(収集要素ないけど)ってことはないのでご安心ください。
存分に凜々っちゃん(スタッフ内でボクだけが使う呼び方)を愛でてあげてください。

凜々花氏

あ、でも実は、バッドエンド確定の演出があったり、逆にグッドエンド解放時はチャンスアップがあったりとちょっぴり頑張ってたりするので、良かったらバッドエンド確定から読んでいただけると楽しいかもしれません。


EPISODE2の分岐

ハームレステラスネームってバンドの春の気配って曲がカッコいいです。

こちらは蘭ルート。
ここだけは企画者とは別のサブライター兼小物イラスト兼スクリプトお手伝いくんが書いてくれています。
テキストの納期が数か月遅れたんですが、そのあとまさか自分が年単位で停滞させるとは思いませんでした。笑う。

EPISODE2の分岐は(たしか)5つ。(上記と同じく、ラストのキャラエンドorつづくを除く)
それぞれ間違えたら一発ドボン!バッドエンド直行の2択が何度か飛んでくるタイプです。

選択肢の内容は、すこし分かりづらいものから、これしかないやろ!なものまで。
ドボンを踏んだらサブライターくん渾身トンチキ世界への旅行が始まります。メインライターくんが書いたうっっっっっっるせぇBGMもあなたの人生に潤いを与えてくれることでしょう。
※真面目なバッドエンドもあります。

なんだよこのエンド画面。

基本的には、選択肢が出てくるたびにセーブをしていただければ困ることはないと思います。一応セーブ忘れても、その選択肢のちょい前にジャンプできるように作ってはありますが……んまあスキップがだるいと思います

本章佳境で出現する3連選択肢は、ゲーム的な要素というよりは演出的意図の方が大きいです。
つまるところ主人公の決意を表現するために設けられたもので、ここに関しては勢いのままグッドエンドまで走り切ってもらった方が楽しいのかなー、と個人的には思っています。
ただ、本作はボタンをひとつ掛け違えてしまうだけでバッドエンドになってしまうという要素もあるので(知らんけど)、どう選ぶかはプレイしてくださる方にお任せします。

蘭さん

実は、マコト君の決意のシーンで流れる曲は、ここでしか流れない限定BGMになっているんですが、理由としては2章組み込みの一番最後に作ったからです。
マッチする曲がなくてわざわざ作ったんですが、ただの手癖集になってしまいました。


EPISODE3の分岐

Inuwatari Ryosukeさんの忘れないでって曲がイントロから最高です。

ラスト。
凪沙さんのお話です。
一応の最終章ということでテキスト量も多く、分岐もだいぶめんどくさくなっております。

本章の大きな分岐は1+3つ
最初の2択以外は、そのどれもが選択肢によるポイント管理です。

んまあ3章開始直後の2択は分かりやすいかと思いますので省かせていただいて……。

まずは1つ目のポイント管理分岐部分
凜々花に相談される部分が該当箇所です。
ここは

2/3正解

が分岐条件です。
この条件に漏れると、専用バッドエンドへと飛ばされてしまいます。

正解の選び方としては、ネタバレ無しと言ってしまった以上説明が難しいんですが……。んまあ、平和的な方を選ぶのが吉だと思われます。
ここまでプレイされた方ならばお気づきかとは思いますが、この物語に登場する人たちは、ものすご~~~~~~くややこしいアタマの持ち主ばかりで、放っておくと取り返しがつかないことになりがちです。
なので、それとなくメンタルケアをしておくと今後が平和に過ごすことができるかもしれません。まあできないんですが。

ややこしいアタマの持ち主1.png


2つ目のポイント管理分岐部分。
こちらは……ハイ、みなさんのご想像通り今度は蘭さんです。

こちらも凜々花さんのときと同じシステムでして、

2/3正解

が分岐条件です。
この条件に漏れると、専用バッドエンドへ。

ただ凜々花さんの時と異なるのが、バッドエンドからやり直すときの長さです。
蘭さんの場合、ちょっとかなりそこそこ巻き戻されてしまうので、セーブは必須かもしれません。
バッドエンドから回収していただく場合、1問間違えておいて2問目でセーブが良いと思われます。
文句はライターにお願いします。俺は悪くねぇ!

選び方は凜々花さんの時と同じなのであしからず。

ややこしいアタマの持ち主2.png


最後のポイント管理分岐部分。

こちらですが、バッドエンドへ行くわけではなく、エンディング1と2に分岐いたします。
ちなみになんですが、どちらが物語的に正解!とかではないらしいです。
詳しいことはメインライターが書くと思います。でもすでに出した物語についてとやかく言い過ぎるのもダサなんでもないです。

こちらですが、

3/3正解

でエンディング2へ、それ以外でエンディング1へと分岐します。

ちなみに、EPISODE1や2と同じく最後の最後で選択肢が出てくるんですが、ver1.1の演出追加に伴い、そこは

選択肢ではなく選択肢風の演出になりました。

大事なことなのででっかく書いときます。
そしてさらに大事なことをもっとでっかく書いときます。

やけくその赤文字

いや、その事実に気が付いた時、ボクもビビったんですよ。
言ってしまえば、一度エンディングロールまで駆け抜けてしまうわけなので、やり直すとしたらそりゃあそうですよね。
でもメインライターの視線を背中にずっと感じてて……。
文句なんて言えなくて……。

…………流石に嘘です。

なので、比較的該当箇所に近い、三つ目の選択肢部分でセーブすることをお願いします。オススメじゃあありません。お願いします。

しかもたちが悪いのが、ここのポイントに影響する選択肢と言うのが、3章の頭から中盤終わりにかけて散らばっておりまして、分かりづらいというのもあります。
メインライターはもしかしたら何者かに親を人質に取られているのかもしれません。

凪紗さん(ややこしい略3.png)

ちなみに、見逃すのは稀だと思うのですが一応……。
本章をクリア後、ちょびっとだけオマケシナリオが解放されます。
どうしても見つけられないって方は、タイトル画面の左下あたりを見てみてください。

そこにいますから。
でっかいやつ(?)が。
ええ。


BGMの話

システム的な部分のお話は以上なんですが、最後に少しだけ余談的なものをさせてください。

本作のBGMに関しては、

ボクが書いたもの8:メインライターが書いてボクが編曲したもの1:メインライターが書いてボクがミックスだけ整えたもの1

くらいの割合で作業分担しております。

メインライターが書いた曲というと、凪沙固有のBGMとかでしょうか。
これは彼がメロを書いて、ボクが編曲をしたものです。歌物っぽいメロなのでわかりやすいかもしれません。

ボクがミックスだけいじらせてもらったのだと、2章のギャグバッドエンドで流れる曲とかですね。
他にもちょいちょいあったと思いますが、ボクが使うものと全く違う音源が使われているのでわかりやすいかもしれません。

実際、ボクは素人なりに置きに行った楽曲がほとんどで、ガラッと雰囲気を変えたい時に頭を悩ませていたのですごく助かりました。

ちなみに楽曲にピアノソロ曲が多いのは作るのが楽だから作風にマッチしていると思ったからです。

↑これは結局使わなかった気がするボツ曲。使ったっけ? 勝手に販売さえしなければ自由にしてください。

あ、これはツイッターでもちょびちょび言っている(気がする)んですが、本作のためにボクが作った曲に関しましては、気が向いた時にフリーBGMとして公開しようと思ってます。気が向いたら。やる気が出たときに。多分。

いやまあというのも、本作を作るうえでかなりのフリー素材を使用させていただいておりまして。
顕著なのは効果音系ですね。
その次に演出で使っている映像素材。
ナンチャッテの見掛け倒し頼りでゴリ押した演出ばかりですので、本当に助かりました。
おかげで、パッと見は「人件費を無視すると数千円強(背景素材代)しか製作費がかかっていないゲーム」とは思えない出来になったんじゃあないかなぁ、と勝手に思っています。……いやぁどうだろう。だと良いなぁ。

ともかくそんなわけで、フリー素材提供者の方々に報いるべく(?)、自分もフリー素材として公開したいと思うだけ思っている次第でございます。
その際は、ノベルゲームやTRPGなんかにご使用いただけますと幸いです。

ホントにするのかなぁコイツ。


最後にの前に

正直、読んでいただきたい部分はBGMの話以前に終わっているので、満足された方はさっとこのページを閉じていただけますと幸いです。
大概マトモなことは言ってません。

基本的に(前述のとおり)すでに出してしまったものの中身について、その作品の外でぺちゃくちゃ語るのはあまりにもナンセンスなことではあります。
なんなら、以下に書くのは企画兼メインライターの肋骨あきに確認したことでもありません。つまるところ私個人の勝手な感想でして、非公式のものとなります。
それでもどうしても気になる人か、もしくは「本作を読んだうちのひとりの感想」に興味がある方だけお読みください。

感想だから当然だネっ!

ぶっちゃけ本作イチの特徴といえば、

フィクション的なバケモン=嗣永コハルが荒らしまわった後のぐちゃぐちゃな世界

の中で

登場人物たちが勝手に決意していく

物語である、というところだと思っています。

故に作中の舞台であるW校舎、特別教室棟に敷かれている法律はとても歪で、どうしてそんな世界が成立しているのかといえば、前述のとおり「嗣永コハルというバケモノがいたから」というあまりにもアンフェアな事実一つで片付けられています。

作中に登場する病(もしくは物語自体が抱えている問題)により登場人物たちは読者をも置き去りにして勝手に通じ合ったり殺し合ったり、好き合ったり嫌い合ったりします。

それこそ、3章のキーアイテムを見つけるのは主人公であって読者ではありません。正確に言えば、主人公だけが見つける事が可能で、読者には絶対的に不可能なのです。

んまあそれがエンタメ的にいい事なのか悪い事なのか。
というかこの作品がエンタメなのかそうじゃあないのか。
そんなことは個人的にはどうでもいいのですが……たしかに「ミステリ」としては成立していないかもしれません。
そこら辺の文句は、広報をやったのもメインライターなのでそちらに吐き出していただくとして。

閑話休題。

非公式な発言です、と言ってしまった手前アレなんですが、
そうやって改めて振り返ってみると、この演出は過多だったかなと思う節はあります。
ボクは基本的に「ノベルゲームのできること」を精いっぱいやろうとあれやこれやをぶち込んだつもりではあるんですが、それがかえってこの物語を分かりづらくしてしまったのではないか……みたいな。
(あえて感じの悪い言葉を選ぶと、)エンタメっぽい分かりやすい要素で塗りつぶそうとして良いお話ではなかったかもしれません。

逆にver1.1にて追加した3章の演出は、もしかしたら1.0の時点で絶対に必要なものだったかもしれないとも思っています。あの演出が無ければ、「登場人物たちが勝手に決意していく」という部分が伝わりづらかったかもしれません。
まあもちろん、それはボクが懐いている勝手なこの物語の解釈であって、メインライターに訊いたらそんなことはないかもしれないのですが。指示語が多いなぁ。


最後に

改めまして、もしここまで読んでくださった方がおられましたら、ありがとうございます。
実況配信、読み上げ配信をしてくださった方もありがとうございます。自分たちがチマチマ作っていたものが誰かの手に渡り、それに反応してくださっているところを拝見できるとこみあげてくるものがありました。
あと演出やアートワーク周り、BGM等をほめてくださった方もありがとうございます。ここに関してはただただボクが小躍りします。

そして、自分があまりにも膨大なスクリプト量に絶望している間も待っていただいた素晴らしいイラストレーター清水様、メインライター肋骨様、サブライターいなげっと。誠にありがとうございました。ちょっと上の方でなんじゃいこうじゃい言いましたが、それはそれとして、自分がノベルゲームでやりたいことができた作品だったと思います。

ありがとうございました。


作品に関する不具合報告、質問等は公式Xかショップからのメッセージにてお願いいたします。

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