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ごく普通のワーママが「なぜ、私は書くのか」を本気で考えてみた

突然ですが、未来郵便局って知ってますか?

1年後の未来に手紙を届けてくれるというもの。

2015年六甲ミーツ・アートで夫(当時彼氏)と1年後の自分たち宛に手紙を送り合いました。

「見たらあかんで」とか言い合いながら、わたしは未来の夫に、夫は未来のわたしに向けて、いまの気持ちや考えていることを手紙に託したのです。

わたしが書き終わっても、まだまだ横で一生懸命書いている夫の横顔を見ながら、そんなに書くことある?とか思っていたのは内緒。

未来郵便に限らず、わたしたちは普段からよく文通をしていました。

メールでは味わえない言葉のやりとりが大好きでした。懐かしい。

届くまでの時間、届いてから読むまでの時間、返事を書く時間、そしてまた相手に届くまでの時間。

少しずつ少しずつ時差があることが、いつも伝えきれない気持ちだったり、ほどよくくだらないことを書くのにちょうどいいのです。

わざわざメールするほどでもなくて、直接話すほどでもないこと。

そんな言葉のやりとりが、わたしたちの関係をつくってくれたのかもなんて今になって思います。

そんなことまで話す!?と周りに言われるくらいに、わたしたちは何でも話します。

クローゼットから引っ張り出してきて、読み返したら、この夏の旅行が楽しみだとか1年後何してるかなーとか、一緒に住むのが楽しみとか、お弁当つくってくれるのが嬉しいとか、なんてことないことばかり書いていました。

そんな中でも、じーんとした手紙もちゃんとあって。

長男を退院した日にくれた手紙には、「正直立ち会い出産に怖さや不安があったけど、この目で我が子が生まれてくる瞬間を見れたり、〇〇(わたし)の強さに感動した」ということと感謝の言葉がつづられていました。

その当時は、なんとなく手紙のやりとりが楽しくて書いてきました。

でも、こうやって関係が続く中で家族が増えたり、ライフスタイルが変化してきた今、時系列で読み返せる手紙はいいなぁと改めて思うのです。

これって、noteを書く感覚にも似ていて。

緊急性があるようなこととか重要なことでは全然ないし、なんなら書かなくても日常は回っていくし、生きていけるんだけど、ふと読み返したときに書いててよかったーーーーーと思わせてくれる。

こんなことして、こんなこと思って、こんなことで笑い合ってたみたいなくだらないことを読み返して、また笑い合えるのが幸せだなって。

なんてことない日常の中には、数え切れないほど見過ごしてしまっていることがあると思うんです。

子育ても仕事も家事もやらなければいけないことを、ただこなすだけではもったいない。

日常の中にある原石を大切に磨いていく行為が、書くことなんです。


くだらないことで笑い合いたい

効率とか時短とか生産性とかそんなんではたどり着けないわたしの幸福解。

いくら稼げるかよりも大事なこと。だからこそ、三日坊主のわたしがnoteだけは続けられてきたのだと思います。

何かを得るために書くんじゃない。今自分が持っている幸せを改めて書いて表現することで、自分が手に持っていることを認識するという感覚。

達成したいこととか得たいことなんて、わたしにはないのかもしれません。

すでに持っている幸せとか愛おしくてたまらない日常を自分なりに表現したいだけなのかも。

家族で観た映画の話とか、

かいちゃんフェスティバルを開催した話とか、

他にも大切な子どもの成長と家族の物語をいつでも鮮明に思い出すことができる。

子どもたちが少し成長したころ、小さいときこんなことして、こんなこと言って、こんなふうにお母さんは感じていたよと伝えることができる。

おもしろいねーって笑いあえたら、わたしの書く目的は果たせます。

なぜ、わたしは書くのか。800日以上毎日noteを書いてきてようやく行き着いた答え。

時々、余裕がなかったり、がんばりすぎて疲れていることだってあるけれど。

そんな日常すらも書けば気持ちが整理できて、不思議と心が落ち着いてくる。

そして、未来の自分があのときの自分がんばってたなーって自分で自分を認めてあげられると思うんです。

書く理由って、

自分と向き合うためとかストレス解消とか日々の記録などの個人的な理由から仕事につなげるためとかお金を稼ぐためなどの目的まで十人十色。

だから、書くことっておもしろい。

わたしは、人生おもしろく楽しく生きていきたい。

書くことを仕事にしていきたい気持ちはもちろんあるけれど、生きることを楽しむためにも書き続けたい。


ところで、未来郵便の手紙にわたしたちはなにを書いていたのか。
気になっている方もいらっしゃるかもしれないので、最後にお見せしますね。(気になってないとか言わないで)


温度差。笑

と、夫婦の間では、鉄板ネタとなりました(笑)

笑い合えたので、目的達成!!!



藤原華さんのコンテスト「なぜ、私は書くのか」に応募させていただきました。

改めてわたしの書く理由を考える機会となりました。

素敵な企画をありがとうございます。

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