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月報Okishima Life

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同市内から沖島にやってきた、単独男性が漁師になった四季折々、年々変化のあるリアルな暮らしのご報告。毎翌月10日更新。2021/10~。それまでは総集編。
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#離島暮らし

月報Okishima Life 概要

島に住んだらどんな暮らしが待ってるんだろう?そんなことを思い浮かべてみたことはありませんか? ゆったりとした空気感、自然が豊か、波や船の音がBGM、夕日を見ながら水辺や堤防で黄昏る、魚を釣って食べる etc.  十人十色、人によっていろんなイメージが湧きたってくると思います。 実際、住んでいる人でも暮らしは様々。 ここでは、同市内から沖島にやってきた、ある一人の単独男性は、どんな島生活を過ごしているのか、四季折々毎月ごとの年々変化のあるリアルな暮らしから、ゆるく報告し

月報Okishima Life 2024.9 暗い時間帯に『セ』で網を掛けることに成功

タツベ放り込み直し一週間ほどに渡り警戒していた台風はとくに影響することなく過ぎていき、タツベを放り込み直した。なかなか時間はかかったが久しぶりの沖は心地よかった。沖には雨風で流れ出てきた大きな流れモノが沢山あった。 スジエビの気が少しでもある事を願う。 絶妙に見切りつけきれず タツベを放り込み直して数日、沖曳きに切替えていく人が日に日に増えていくなかタツベで粘っていたが、絶妙に諦めきれない程度のスジエビが獲れていた。 この切替は沖曳きとタツベの獲れ加減やこの時期の得手不

月報Okishima Life 2024.8 タツベを限界まで使い続ける

湖西方面より帰還先月末から日に日に獲れが悪くなり限界がきたので、8月突入早々、湖西方面から沖島近辺へとタツベを帰還させた。 よく二ヶ月も滞在できた。ありがとう! また沖曳きで! 沖島近辺でもぼちぼちの獲れ毎年のごとく、この辺りでもぼちぼちの漁獲はあったが、しばらくして細かなエビになっては獲れなくなった。少し足を伸ばしても同じようす。 今年は、スジエビが沖に出ていくのが早いのか?他の漁法をされてる方に聞いた情報も踏まえて、そんな気がする。昨年を思えば良い傾向だ。 タツベ→不

月報Okishima Life 2023.8 理想の島暮らしを見つめ直す

ペースダウン&改めて理想の島暮らしを見つめ直すこの時期になると暑すぎるので、漁は無理せず潔くペースダウン。(と言っても、早朝の漁から団子作りまでの昼前後までは、やりきる。) そのぶん、改めて理想の島暮らしに着目してみた。 やはりこの島暮らしには自分の好きなモノやコトを詰め込んでいきたい…! とりあえず、”個人的必須アイテム”であるハンモックを部屋に設置してみることに。 最高か。 そして泳ぐコトは、自分にとってはやはり欠かせない夏の習慣の一つ。そこにプラスして、夏には欠

月報Okishima Life 2023.6 エビタツベ苦戦の日々

ぱっとしない6月今年は梅雨入りが早く(5/29)、雨はぼちぼち降るものの、波のある気候。一向にエビが出てきた!ってはっきり言えるような日は訪れず、全く獲れないわけでもないが、なんともぱっとしない感じ。 全般的に漁の調子は良くなく、なんとも難しい…。気候変動の影響とかもあるのならば、これからの時代を生き抜いていく漁師にいかになるか、これがポイントになるのではとふつふつと感じた、そんな6月です。 見るからに水位が上がったのは一度だけ。 少しずつ改善し、4キリ

月報Okishima Life 2023.2 漁師見習はここまで

新居暮らしにも慣れてきた新居へ越してきて1ヵ月。早くもこちらでの生活に慣れてきました。琵琶湖が荒れて休漁日が多く、家にいる時間が多いからだろうか。新しいことが暮らしに溶け込んでくるのが新鮮でとても気持ちいい。 ドカ雪はまだ続く 今年はほんとによく降ります。自船を所持したからか、余計に大変に感じる。。なんだかんだ、雪かきをしながら眺める雪景色は最高で、満喫してる自分もいますが。 いよいよ来月独立ついに来月から独立。3月からは自分の力で食べていかねばならないので、とにかく単

月報Okishima Life 2023.1 甘く見るなひよっこ漁師(見習い)

今年も左義長日和でした今年も年始は島外でゆったり過ごし、島へ戻ってきました。例年同様、左義長の準備のお手伝いからスタート。今年も前日の左義長立て・当日共に、天気に恵まれ、好スタートです。 自船所持後、初の大寒波大寒波がくると聞いて、つもりはしていたが、想像を遥かに上回る積雪量でした。沖島ももちろん、なかなかの量。 自船を所持して迎えた初の積雪。積もった雪をそのままほっておいたら凍ってしまったりして、いざ漁に出ようにも大変。雪が溜まると(重くなり?)水が船の床に侵入してきてし

月報Okishima Life 2022.12 単独網を掛けにいざ

我が漁船”翔湖丸”のお披露目!いろんな方々にお世話になり、着々と準備を進めてきた漁船と整備、そして漁具。ついに整いました!!! 改めてまして、我が漁船”翔湖丸”初号船です。 名前の由来は、 翔=自分の一文字、これから翔け上がる 湖=琵琶湖 これから、どうぞよろしくお願いいたします! 翔子丸いざ初陣(練習)!ということでついに、普段の漁終わりに自船に同行してもらい、練習をしに沖へ!初陣は天候に恵まれほぼ波風なし。漁場に到着し『はい、!』とひと声頂いたと同時に、これまで

月報Okishima Life 2022.11 ついに終盤戦が始まる 

ついに、終盤戦が始まる沖島も秋から冬の景色へ、段々と移り変わってきました。これが明けたら、もう独立。さて、間に合うかは正直定かではないですが、急ピッチで支度を進めています。チャレンジを応援してくれる人がいれば、助けてくれる人もいる。それには応えたいという想いです。 漁船、お披露目間近!ついに自前の漁船を手にすることが出来、整備に出しました。来月には漁具も揃った漁船をお披露目出来るかもです。日に日にぽくなっているマイ船を見ていると、ワクワクしかありません…!乞うご期待! 引

月報Okishima Life 2022.10 いざ、単独沖へ!

手が成長していましたいきなりですが、!久しぶりに会った知り合いに『手デカなったなー』っと言われました。実は、自分自身もなんとなく指が太くなっているのは感じていました。それが客観的に見ても分かる程大きくなっていたらしいです。照 ちなみにこれが、研修2年半経過の漁師見習いの手です。 島の方々と比べたらまだまだベビー級ですが、着実に大きくなっています。 ついに、初単独沖へ!ついに1人で初めて沖に出ました。こんなに緊張とワクワクが入り混じったのは久々です。湖上に1人って、なんて気が

月報Okishima Life 2022.9 独立までの導線がやっと繋がった

琵琶湖の楽しみ方は無限大琵琶湖は沖島に来る以前から好きで、湖畔でBBQしたり、ハンモックに揺られたり、泳いだり、、、。その楽しみ方は尽きず、ついつい足を運んでしまいます。 より琵琶湖と近くなった今は尚幅が広がり、レイクグラスを拾ったり、テントサウナをしたり、時には上流の川が気になって覗きに行ってみたり。 琵琶湖と近くなればなるほど、魅力に惹きこまれる。 まもなく、行楽シーズン。ぜひみなさんも一度、惹きこまれてみては! 漁具が着々と揃い始めた研修期間中に自分自身の船でも漁の

月報Okishima Life 2022.8 僕が単独沖引きでの独立にこだわる理由

新型コロナの襲来ついに沖島でも新型コロナ感染が本格的に拡大しました。これまで特段騒ぐことなく平和だった島内も、急に緊張感漂う状態に。これだけコミュニティが密に存在する地域で人とあまり接触してはいけないのは中々辛いもの。改めてここの生活を作り出す源は「コミュニケーション」であり、島に惹きつけられるよそ者からしたら魅力にすら感じてしまう唯一無二であり必要不可欠なモノなのだと感じました。 一般の方の渡船をご遠慮頂いてた5日間、とても静かになった島では、いつも以上に琵琶湖独り占め状態

月報Okishima Life 2022.6 空梅雨の中を泳ぎ回る

空梅雨も颯爽と過ぎ去っていき、早くも夏が開幕!!?雷雲に囲まれた中を出漁する日が常となる、苦手な梅雨が始まった!と、思いきや、空梅雨続きで雷雨どころか雨の中での漁すらそこまでなく、梅雨が颯爽と過ぎ去っていきました、。待ち望んでいた夏が早くも開幕!? 今年の夏は長いですぞ~~!>゜))))彡 漁師独立に向けて動き始めました先月の話し合いを経て、とにかく自分の出来るところから動き始めた6月。どれだけ動いても期限が迫っている中なので、不安がなくならないのは事実ですが、(自分の知ら

月報Okishima Life 2022.5 春祭り初参加と3年目の仕事替え

ゆっくりと5月が始まりました今シーズンの沖引き漁が無事終わり、たつべ漁に入るまでしばし休漁。 ふと琵琶湖を眺てみると、穏やかな湖面が広がり、心落ち着くような日が増えました。(島外ですが、)湖岸を車で走っているとついつい車を止めて眺めたくなります。 ついに初参加、沖島春祭り!実は沖島に通いだしてもうすぐ4年になるというのに、沖島の一大祭りである春祭り(当日)にこれまで参加したことがなかった僕。ついに今年は開催され参加出来るという事で(コロナ禍なので縮小ではありますが)とても