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ムエタイについて

こんにちは!おうち本格タイ料理スースーデリです。本日ご紹介させていただくのはタイの国技「ムエタイ」についてです。ムエタイは格闘技の一種で両手、両脚、両肘、両膝の8か所を用いて相手と戦います。

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ムエタイはもともとクメール語で「ムアイ」=1を起源としており、1対1の格闘(muay=格闘技/thai=タイ)であるためムアイタイ=「タイ式の戦い」という意味になります。元々は戦争の絶えない時代に他国の侵略に対抗するためのものでした。

ムエタイの原型となる体術は、もともと中国の南方の拳法に由来すると言われています。現代のムエタイの原型となる体術は、拳にグローブをつけず、木綿や麻のヒモ、乗馬用の革ヒモを巻き、時によっては粉ガラスや砂をニカワで固めてヤスリ状にして戦うという大変危険なスタイルのものでした。

その中でもアユタヤ王朝時代にシャムのナレスワン王がミャンマーが誇る兵士に対してムエタイの技術を使用して解放されたという逸話があります。また、アユタヤ朝がミャンマーによって陥落した際、敵の捕虜となったナイ・カノム・トムが、九人のミャンマーの武術家を次々に倒したと言われており、ナレスワン王とナイ・カノム・トムの二人は伝説のヒーローとして、語り継がれています。

現在のムエタイのルールとしては以下のように定められています。

・ボクシンググローブをつけて、ボクシングと同様の正方形のリングで闘う。
・ボクシングに似ていて、ウェイト制で全19階級にわかれている。
・1ラウンド3分のラウンド形式で合計5ラウンドの形式で行われるのが通常。
・インターバルは、ボクシングと違い2分。
・有効な攻撃はパンチ、キック(蹴り)、肘打ち、膝蹴りのみ。使用可能な体の部位は「両拳、両脚、両膝、両肘」の計8か所。

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タイでムエタイを見に行くと、その独特の雰囲気を身をもって感じることができます。競技前にコーチや恩師への感謝として舞われるワイクルー、試合中に奏でられる民族音楽、選手の動きに呼応する観客の歓声など、一種独特の大変な熱気があります。タイでこの独特の雰囲気を感じるまでにはまだ時間がかかるかもしれませんが、日本でもムエタイのジムなどもありますので、格闘技やスポーツが好きな方はそういったところからタイを好きになっていただけたら幸いです!

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