見出し画像

J-POPの英語歌詞・字幕を味わう Part5 livetune feat. 初音ミク「Tell Your World」①

本シリーズの意図

こんにちは、これが134本目の記事となったすうじょうです。さて、今回はこのシリーズの続編ですが、今までで最も間が空いてしまい、約2か月超ぶりとなりました。Part3からPart4は2週間だったのに、どんどんできなくなっている気がします。さて、話を戻して今回は前回の米津玄師「海の幽霊」の次に、シリーズ初のボカロ曲であるlivetune feat. 初音ミクの「Tell Your World」の英語訳歌詞を味わっていきたいと思います。毎度同じことを書いていますが、このシリーズでは、Youtubeにアップされている日本のアーティストの音楽動画の歌詞の英語字幕や全編英語の歌の歌詞、英語でセルフカバーしたものなどの英語を味わっていきます。それらは、アーティストが公式に訳したものから、Youtube利用者が訳したものまで様々あります。本記事では、アーティスト公式で訳したと思われる英語歌詞を中心に、文法はあまり気にせずにただ日本語をどのように英語へと変えたのかという部分に注目して、その英語歌詞を感覚的に味わって(訳に対する批判はしません)、同時にそこから英語の表現や単語を学んでいこうとするものです。注意点として、基本的に歌詞全体ではなく、一部のみを取り扱います。また、歌詞への感想は私個人の勝手な解釈で、人によって色々違っていいと思います。ちなみに私は英語はそこそこできる程度なので、分からない単語や表現もあります。そのときは、ネットや辞書で調べて補います。(訳はDeepL翻訳を参考にしています)

今までのものもぜひ読んでください

この記事はPart1~4と続けてきた企画なので、気になった方はそれぞれの内容についてもぜひ読んでいってください。

今回の楽曲 livetune feat. 初音ミク「Tell Your World」の紹介

さて、今回はlivetune feat. 初音ミクの「Tell Your World」ですが、シリーズ初の歌手がボーカロイドの楽曲です。ボーカロイドとは、簡単に言うと人間の代わりに歌う機械ですが、その制御は人間が行っています。一番有名な歌手は、初音ミクです。楽曲としては、「千本桜」、「六兆年と一夜物語」、「シャルル」、「ロキ」など本当に多くの楽曲がYoutubeやニコニコ動画上に存在し、現在まで続いているボカロ曲という音楽のジャンルを築き上げています。人気のアーティスト・米津玄師さんももともとはハチという名義でボカロ楽曲を制作していた人です。今回の楽曲は、そのうちGoogleのCMに使われた楽曲で、作者はlivetuneさんです。再生回数は、なんと2000万回を超えています。もし、この楽曲をまだ聴いたことがない人がいればこの機会にぜひ聴いてみてください。

TOYSFACTORYJP公開版

livetune公式チャンネル公開版

GoogleChromeのCM

ボカロ楽曲自体は他にも多くの作者のものがあるので、気になった方は調べてみてください。過去に私がボカロについて話した記事は以下のものです。

そして、今回取り扱う訳とは異なる訳(歌うための訳)ではありますが、初音ミク英語版にこの楽曲を歌わせた動画もあります。この動画は非常に聞き取りやすいですが、それは製作者cillia(kyaami)さんの高い技術のおかげです。

livetune公式版の動画には、概要欄に今回の本題の歌詞英語訳が付いていて、その翻訳者は不明ですが恐らく本人です。では、初めていきたいと思います。

「Tell Your World」歌詞英語訳を味わう

ふと口ずさんだフレーズを掴まえて
Grasp the phrase I happened to be humming

ここでは、ふと口ずさむというのをたまたま偶然と表現しているのがいいですね。

胸に秘めた言葉乗せ空に解き放つの
Spread secret words of the heart into the sky

胸に秘めた言葉を心の秘密の言葉と言い換えているのがいいですね。また、解き放つというのを広げると表現しているのもいいですね。さっきからいいですねばかり言っている気がします。

たくさんの点は線になって
Nodes of feelings form a link

点というのでノードという単語を使うのは、個人的にはグラフ理論を思い出します。そして、線になるというのはつながりを形作ると表現されています。

遠く彼方へと響く
Echoing to the faraway distance

ここでは日本語そのままをずっと遠くの方へ響くと表現しています。直訳的ではありますが、意味はほぼ同じですね。

いくつもの線は円になって
Links of feelings form a world

ここは、日本語と英語で少し意味が違い、英語では感情のつながりが世界を形作るとなっています。日本語のあいまいさを排除した歌詞に英語ではなっています。インターネットのことだと思うので、GoogleのCMにぴったりですね。

全て繋げてく どこにだって
Connecting everything Connecting to everywhere

直訳的ですが、良く表現できています。情報系としては、ユビキタスという少し古い言葉や新しめのIoEという言葉を思い浮かべました。

「Tell Your World」単語を学ぶ

今回の対象範囲内の英語歌詞の中で、取り扱っていない部分も含め個人的に勉強になると思った単語とそれを使った例文を並べています。今回は扱う単語数がとても少ないです。

intangible 無形、ぼんやりとした
例:We have an intangible awareness of danger.
  私たちは、ぼんやりとした危険意識を持っている。

終わりに

今回は、シリーズ初のボカロ曲としてivetune feat. 初音ミクの「Tell Your World」の英語訳歌詞の一部を味わっていきました。最後まで一気に扱うと、長くなるので続きはPart5の②で扱うことにします。もしかしたら歌うための訳の方も取り扱い④まで続くかもしれません。

今回の英語訳を振り返ってみると、簡単な単語が多めで直訳的ではありましたが伝えたい歌詞を表現できているように感じました。そして、日本語と英語の表現方法の違いを再び具体的に学ぶことができました。次回もどのような素晴らしい表現や言いかえと出会えるか楽しみです。では。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?