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雅楽演奏会


宮内庁へ雅楽演奏会に7.8年ぶりに行ってきた。


昔は、独特の音色に気絶したかのように眠ってしまっていたが、今日はしっかり集中して聴いていた。大人になったなぁ。
昔はすごく長く感じた演奏会が今日はあっという間だった。


雅楽は日本最古のオーケストラとも言われている。
日本で最も古い音楽。
雅楽は1200年以上の歴史を持っている。
学生の頃から歴史とか、勉強に全く縁がないというか興味がなかった私だがこの歳になって歴史の凄さを知ると少しずつ興味が湧いてきている。


今回の演奏会は、管弦(かんげん)という唐楽✴︎の器楽合奏。

✴︎唐楽(とうがく)とは、中国、インド(天竺)、南ベトナム(林邑)等から伝わってきたもの。器楽合奏の管絃(かんげん)と、舞のある舞楽(ぶがく)。

唐楽には壱越調(いちこつちょう)、平調(ひょうじょう)、 双調(そうじょう)、黄鐘調(おうしきちょう)、盤鐘調(ばんしきちょう)、太食調(たいしきちょう)の6つの調子があり、今回は壱越調(いちこつちょう)の曲ではじまった。



驚きなのがこの詩。一句、二句、三句。普通に読んだら20秒くらいで終わる文字数。
これを一曲分?の秒数で(3分〜5分かな?←体感)
詩う。

凄いよ。母音もしっかり詩うし、本当に言葉って未知だなって思った。一語ずつ丁寧にお腹から出るその声が音となり聴いてる人の体に振動し、響き渡る。


そして楽器から放たれる独特の音色。
頭のてっぺんから脳裏に響き渡るような感高い音に他では聴けない、ここでしか聴けない音がある。

本当に静寂もあり、横にぼわんぼわんと広がる音色とたまにてっぺんから光が刺すような音。なんだか宇宙みたいな空間だった。


そして舞楽。

芸術のはじまりと言える舞楽。
古事記で天宇受売命さんが踊ったのは、舞楽かな??っと私の中で勝手におもっている。笑


左方の舞(中国系)と右方の舞(朝鮮系)。

どちらも素敵だったが私は左方の舞の方が好きだったな〜!
あっているかはさておき、自分の想像を膨らませてみるのがとても楽しかった。
あ、日が差し込んできたな。とか丸い月が輝いている綺麗な夜だなとか。あー太陽と月って1400年前にも存在してたんだってふと思って
現代と全く違う世界でも共通するものがあるんだなって感じた瞬間だった。


いろんなイメージを膨らませながら観る舞は現代では感じられない静寂な舞にもどかしさ?も感じながら時間がゆっくり流れてるみたいな不思議な感覚、本当にあの空間だけタイムスリップした感じがした。


あー私は違う世界にいるんだ!!って
今の私には贅沢すぎる時間だった。


最近は目で観る、感じる芸術はもちろん大切にしていきたいけど耳で聴く、感じる芸術をもっと大切にしていきたいなと感じている。
もっと自然の声に耳をむけたり、音楽に耳をむけたりといろんな癒しがあるという発見をした。



素晴らしい時間!!最高
もっと五感をフル活用していこう。

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