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シュタイナーと気質

もう7年くらい前になるだろうか。
当時、長男はシュタイナー系の幼稚園に通っていた。

そして、シュタイナーのことも良く知らないまま入園した。

長男は小さい頃から腕っぷしが強く、癇癪を起こして手を出すことがたびたびあった。
室内遊びだとケンカになってしまうから、よく公園に行っていた。
外だと不思議と仲良く遊べていた。

親のわたしは「横割り保育」が不安で、
「縦割り保育」で選んだのがその幼稚園だった。

園長先生も独特な雰囲気を放っていて、仏教の要素もキリスト教の要素もある変わった幼稚園だった。

縦割りの良さは、なんといっても年長さんの女の子たちに無条件に可愛がってもらえることだろう。
お世話をしたいお年頃の年中さんも寄ってくる。
そして一方的な可愛がりを体験する。

この幼稚園に入って、子どもをとおしてわたしもたくさんの癒しをもらった。

先生は温かくて、保護者も温かい人が多かった。
「ガハハ」と笑うバスの運転手さんにもよく元気をもらった。

そこには「相手を受け入れる」が存在していて、だから自然と助け合いが生まれていた。
そんな人たちの中だったからこそ、集団に属することが苦手なわたしも居心地がよかったのだと思う。


「あなたは愛に包まれているよ」
お祈りの言葉がとそっと教えてくれる


ある日、園長先生と保護者の会で「シュタイナーの気質」のお話があった。
項目がたくさんあって、当てはまるものをチェックしていく。
気づけば周りのお母さんも夢中になっていて、みんな子どもに返ったみたいだった。

    『四つの気質と途上の石』
           
石の上を元気に軽々と飛び越えるのは多血質。
つまずいたところで気にもとめない。

胆汁質は、鼻息荒く力強い足で石をどけ、
うまくいけばその目はきらめく。

粘液質は歩調を適度にゆるめ、
「お前がどかないなら回り道をしよう。」
      
しかし、石の前にじっとたたずむのは憂うつ質。
その顔には果てしない不運への嘆きが浮かぶ。

ハインリヒ・パイトマン


長男と夫は「胆汁質」、次男は「憂うつ質」、そしてわたしは「多気質」だ。

それぞれの性格が、性質がよく表れている。
そして、「わたし」の当たり前は「あなた」の当たり前ではないと気づかせてくれるのだ。


そのことをすぐに忘れてしまう。
人間だもの仕方がない。
でも、人間だからこそ思い出したい。


今日もあなたに心の安らぎと幸福感が訪れますように♪



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