虎口(フーコー)と手刀と気をつけ。
太極拳を始めてからというもの、それまでの自分の体の使い方との違いがたくさん見つかって面白い。
合気道を始めたときにも同じようなことが起こっていたが、今は合気道というレイヤーに太極拳というレイヤーが重なって、今までとは違う新しい発見がある。
虎口(フーコー)
太極拳では親指と人差し指で虎が口を開けた形をとり、残りの3本は人差し指に合わせて緩やかに沿わせる。
これが基本の手の形なのだが、合気道の手刀にもどことなく似ている。
太極拳の虎口(フーコー)と呼ばれるこの手の形はこわばりが生まれない。
不思議と腕から肩までリラックスした状態になる。
虎口は、
ありとあらゆる式で大地に向かって掌を置くときには、安定感、天への跳躍感
前方にさし伸ばすときは、防御、
前方に掌を向けるときは、攻撃の如何、力量が出てしまいます。
たかが、手の開き、されど手の開き。
手刀
合気道では手を刀に見立てて手刀と呼ぶ。
太極拳の手の形を習って思ったのだが、当時わたしがしていた合気道の手刀は親指と小指を張りすぎていたせいでこわばり(りきみ)が起こっていたように思う。
それが肩の方まで及んでいた。
相手へ牽制からの導くまたは引き込むための流れが苦手だったのは、最初からりきみすぎていて動けていない状態だったからかもしれない。
太極拳を習ってからの方が自然な形の手刀ができていて、合気道を続けていてもなかなかそこに気づけなかったかもしれないと思うとなんだか不思議な気分だ。
気をつけ
学校などで「気をつけ」の姿勢をとるとき、手のひらを体側につけるように習う。
Wikipediaのイラストを見るとわかるとおり、これだと肩が上がってしまって身体にこわばりが生まれる。
ためしに虎口(フーコー)を体側につけて気をつけしてみてほしい。
面白いことに身体にこわばりはみられず
肩も緩やかに下がるのだ。
もしかすると、学校でや軍隊などではあえて身体をこわばらせたほうが気が上がった状態で集団として扱いやすいのかもしれない…そんなことを思った。
【おまけの小話】
【体質改善効果】
「加齢臭」「おじさん臭い」と若者に揶揄される現象も、合気道を嗜む中高年には無縁です。
皆さん爽やかで清潔感のある方ばかりです。
少なくとも、私が今までお邪魔した道場では。
この記事をたまたま目にして、「たしかに!」とはげしく頷いた。
そういえば、合気道の稽古をしている中高年の方々はほんとうに加齢臭がしない。
汗臭くなったりはするけれど、組み稽古していても「うっ!!」と来る匂いに出会ったことはない。
謎は深まる。
加齢臭はどこからやってくるのか?
加齢臭は代謝が悪くなってきてるサインなのだろうか?
今日もあなたが心の安らぎと幸福感に気づけますように♪
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