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今日の山田君 〜思うこと〜 34

「強さ」と「しなやかさ」

違う性質のものを共存させていくこと。
一見すると相反するもののように感じるけれど
それらはバランスを取りながら補い合う存在でもある。

強さの中にはしなやかさが必要だ。
強さはもろさでもあるから。

しなやかさの中には芯の強さが必要だ。
しなやかさは倒れやすさでもあるから。


「陰と陽」のように性質が異なるもの、どちらも必要不可欠なものでそれは途切れることなく循環していく。
生きるということはこのバランスのとりかたを学ぶことのような気がしている。
どちらかの性質が出ているときも、分断せずに繋げていくこと。
前に進まなくてもいいから、動いていくこと。流していくこと。
その場でもいいから、呼吸するかのように動かしていくこと。

この動画を見ていると、何かがそこに存在するかのように感じられる。
視線や気の込め方でそのように見えてしまうのだろうか?
稽古のときには形ばかりに囚われず、少しずつ気に集中できるようにしていきたい。
足の裏を通して反対の足へ気を送っていくこと。
力で送るのではなく、伝えていくという意識で。

武道の稽古をしていると「居る」ということができるようになってくるように思う。
昔は「ただ立っている」それだけで苦痛だった。
足に疲れを感じ、時間が長く感じた。
いまは負担に感じることなく「ただ立っている(居る)」ができるようになった。
ふりかえってみると、以前はもともとバランスが取れていないところに、疲れを感じてさらに体勢を傾けてしまっていたのかもしれない。
バランスが取れた緩んだ姿勢は不思議なことに疲れにくい。

合気道をやっていたときには股関節が硬くて苦労していたが、太極拳で緩め方を知り動く範囲が広くなった。
固め方は知っていたのに緩め方を知らなかったのだ。
緩めるだけで自然と可動域は広がっていく。


世の中の見方に対しても、同じことが言えるのではないだろうか?
何かがうまくいかないと感じるとき、考え方が固まっていないだろうか?
視野が狭くなっているときには、まずは力を抜いてみる。
それから視野を広く見る方法がないかと動いて確認してみるのもいいかもしれない。
そうしているうちに緩みだし、スムーズに動き出すかもしれない。
何かがうまくいかないときにやってはいけないのは、さらに固めてしまうこと。
それと、さらに姿勢を崩してしまうこと。
うまくやる必要はなくて、ただバランスを取っていければいいのだと思う。

おまけの小話

30代半ばを過ぎたあたりから白髪が数本生え始めた。
もともと黒光りするような黒髪だから染めていないと白髪がとても目立つ。
だから気になって抜いていた。

10代から20代にかけて髪の毛で遊び過ぎたせいか、30代はあまり髪の毛に好奇心が湧かなくてなんとな〜く髪型を決めたり、時々カラーリングしたりするものの黒髪でいることが多くなっていた。

年々増えていく白髪の存在が気になってしまって、カラーリングしたら目立たなくなるかとやってみた。
しかし、わたしの白髪はここぞとばかりに存在感を出してくる。

友達が以前ハイライト入れていて素敵だったことを思い出して、美容師さんに相談してハイライトとローライトを入れて多様性を持たせてみた。

なんと、わたしの白髪がうまく馴染んでいる。
しかも髪の毛に立体感が出るというおまけつきだった。

髪型も自分の定番スタイルを決めることにした。
2ヶ月半で美容室へ行く。
いつも同じショートボブ。
夏だけ襟足を刈り上げる。
赤みの出やすいわたしの髪の毛はマットなブラウンに。
そこにハイライトとローライトを。

ここから学んだことは、自分のスタイル(スタンス)を決めてしまえば細かな悩みが減るということと、多様性の中にゆるく存在している方が自分は心地よくいられるということだ。

こんなふうに些細なことから「何につながるかな?」と考えるのが、わたしにとっては楽しい遊びでもある 。
(「いろいろと考えすぎ!」と言われてしまうからあまり大きな声では言えないのだけれど 笑)

今日もあなたが心の安らぎと幸福感に気づけますように♪



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