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迷走神経/「腸は心の鏡」であり、同時に「心は腸の鏡」

この本のなかに「迷走神経」という言葉が出てきた。
わたしはその言葉をはじめて知った。


迷走神経

迷走神経(めいそうしんけい、英:Vagus nerve、羅:Nervus vagus)は、12対ある脳神経の一つであり、第X脳神経とも呼ばれる副交感神経の代表的な神経。複雑な走行を示し、頸部胸部内臓、さらには腹部内臓にまで分布する。脳神経中最大の分布領域を持ち、主として副交感神経繊維からなるが、交感神経とも拮抗し、声帯心臓胃腸消化腺の運動、分泌を支配する。多数に枝分れしてきわめて複雑な経路を示すのでこの名がある[1]


「腸は心の鏡」であり同時に「心は腸の鏡」

 「腹が立つ」「太っ腹」「腹をくくる」「腹の虫が治まらない」「腹黒い」「腹を割って話す」「腑に落ちない」・・・私達は心(脳)と腹(腸)を結びつける言葉を知らず知らず使用していますが、脳と腸の相関性について知識があるわけでもなく、経験的になんとなく気づいていたように思われます。人前で発表したり、試験を受ける前は腹痛をもよおしたり下痢したり、旅先では便秘したりします。またトイレのことが気になるとイライラ、頭痛、不眠となり、自律神経失調をきたし、便秘、下痢、腹痛を生じ、ますます悪循環に陥ってしまします。このような病態は一般に過敏性腸症候群といわれていますが、医療機関を訪れて大腸内視鏡検査を受けても異常ありませんよと一蹴され、市販薬でなんとか我慢していることはよく見かけられます。この原因としては脳や自律神経や内分泌その他が相互に関与しているためであり、これらの関係を脳腸相関と呼ばれています

わかりやすく言い換えれば「腸は心の鏡」であり、同時に「心は腸の鏡」でもあるわけです。(図1)

そのため腸は「第2の脳」といわれきましたが、最近では腸はひょっとすると「第1の脳」ではと思われる知見がたくさん報告されてきており、興味を惹かれる内容を紹介します。

腸内細菌がいないと脳が育たない
「腸こそ生命の起源」

■3.腸が脳に感情や性格のサインを送っている

 腸には迷走神経という太くて大きな神経が埋め込まれていますが、その繊維の90%までが腸から脳へと情報を運んでいることが明らかになってきました

言い換えると、脳は腸からの信号を感情として解釈し表現しているのです。第六感のことを英語では「gut feeling」といいますが、ここでいう「gut」は腸のことであり、腸が感じたものを第六感としている点は興味がもたれます。

またドーパミン(快感ホルモン)、ノルアドレナリン(ストレスホルモン)、セロトニン(幸せホルモン)は感情(性格)を支配する代表的な脳内神経伝達物質といわれていますが、その多くは腸で作られます


特にドーパミンやノルアドレナリンの暴走をも抑えるセロトニンは腸(腸内細菌との協同作業)で作られ、体内のセロトニンの90%は腸に存在し、腸管の蠕動運動に関与し、多ければ下痢をきたし、少なければ便秘になります。脳内に存在するセロトニンは2%のみです。

うつ病の人は脳内のセロトニンが少ないといわれており、セロトニンが増えれば幸せな気持ちになります。セロトニンを増やす操作と深くかかわっているのが腸内細菌(特定の腸内細菌が明らかになっています)であり、まさに「腸」を整えれば「心」が整うのです。

■4.腸に宿る免疫細胞が病気から守ってくれている

 腸には体内の70%という大量の免疫細胞が宿しており、これは腸関連リンパ組織といい、外部からの細菌や食事性の毒物などの侵入を撃退してくれています。私たちは口から摂取するものにどのような菌がいて、体にとって有害かどうかは、見た目や匂いくらいしか判別できず決して脳で識別できないため「食べろ」と指令を出します。しかし腸に危険な食物が入ると、腸の神経細胞や免疫細胞が判断し吐き出したり下痢を起こさせます。腸は病気にならないように(生体防御機構といわれます)懸命に(賢明に)働いてくれています。

 以上のことなどから腸が脳に比べていかに優れた器官であるか、もしかすると腸は「第1の脳」と思ってもらえたかもしれません。いずれにしろ私たちは「腸の声」に耳を傾け、腸を整え、脳に良い影響を与えられるよう腸を大切にする必要があります。


人間 密儀の神殿

第十三章 脊柱と世界木

テッサリアの魔女術師たちも磁気と催眠術の達人だったし、カルデアの密儀参入者の長老は、ベンジャミン・フランクリン博士が調査委員に任命される五千年前に、催眠術療法を実践していた。

ドルイド教徒は宿り木を神聖視したが、それは、この寄生植物が稲妻の形で地面に落ちるし、また、木に雷が落ちるところではきまって宿り木の種が樹皮の内にあると、この教団の僧たちが信じたからである。

この寄生植物を大いに崇拝する真の理由は、それがエーテルを通して循環する「宇宙の火」を集める有力な媒介物であるからだった。このアストラル光と密接に関係があるために僧たちは、宿り木の治癒能力を高く買ったのだった。

これに関してエリファス・レヴィは『魔法の歴史』で書いている。
「ドルイド教徒は、磁気で治療し、液状の感応力を護符に込める祭司兼医者だった。彼らの万能薬は宿り木と蛇の卵だったが、これらの物はアルトラル光を特殊な方法で誘引するからだった。厳粛に宿り木が切られると、民衆はこの植物を信用し、強力な磁気にひきつけられた。

……磁気の研究が進むと、やがて宿り木の吸引能力がわれわれの前に明らかとなろう。そうなれば、今は用いられていないが、色々の植物の効能を抽出し、色や味を持つスポンジ状の生物の秘密が理解できることになろう。茸、フランス松露、木のえいりゅう、色々な種類の宿り木も医学によって正しく用いられることになろうが、その医学は、古いものであるからこそ新しいものとなろう。」

P258

 ある種の植物、鉱物、動物は、アストラル的な火を感受する力があるため、地球上の全国民に神聖視されてきた。エジプトのブバスティス市の聖なる猫は、殊に磁気を有する動物の一例である。暗室で猫の毛をなでる人なら誰でも、緑色の燐光状の電気の放射が見える。猫神バストを祀った神殿では三毛猫が異常に崇拝視された。種種の色の目をした他の猫科のものも同様だった。

鉱物界の天然磁石とラジウム、植物界の色々な寄生生物、また、マンドラゴラ、朝鮮人参には、宇宙の火を感受する力がある。
中世の魔術師たちの周囲に、蝙蝠コウモリ、猫、蛇、猿がいたのも、これらの生物からアストラル光の力を借りて、自分の用途に割り当てて使うことができるためだった。

同じ理由からエジプト人やあるギリシア人たちは神殿で猫を飼っていたし、デルフォイの神託所にはいつも蛇がいた。蛇のオーラ体は、透視者が目にするうちで最も注目すべき光景の一つであって、オーラの内に隠されている秘密は、蛇があれほど多くの国民に知恵の象徴とされている理由を証明するものである。




どちらかに振り切ることなく、時に大きく揺れながらも中庸、メソテースを目指したい。

どちらにも行ける柔軟さを。



身体の不思議
生命の不思議

私の知らない不思議なサイクル。
私の知らない宇宙のサイクル。

自分の身体のなかに神秘的なはたらきがある。
生命は神秘。

"生きている"というだけで、それだけですごいこと。

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