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今日の山田君 ~思うこと~ 11

昨日は甥っ子の誕生日会で久しぶりに実家に行った。
母の手料理を食べるのも久々だった。
おいなりさん、いんげんをハムとチーズで巻いた春巻き、
そば、ナスの煮びたし、サラダ。
そして母自信作の手作りケーキ。

子ども4人でそばにがっつき
まるで「大食い選手権」のような
「先に食べてやる!」という気迫が伝わってきて大笑いした。
子どもたちにはそばが一番人気で、
素直で薄情なところがらしくていいなと思った。

それからケーキ、ろうそくに火を灯す。
8本目まで火をつけたところで
ライターが熱くなってしまって使えなくなった。
すると我が家のフェアリー(次男)が
「おれに任せて!」
と言って大はりきりで
灯っているろうそくから火をもらい
ケーキに刺そうとする。
なかなか的が絞れずに手元がゆらゆらゆれる。
まわりは「だ、だいじょうぶか?」と息をのむ。
溶けてきたろうに指がふれてケーキを弾き飛ばさないかと
ハラハラしながら見守る。
どうにか最後のろうそくを無事刺し終え
ケーキを台無しにして甥っ子に泣かれるという
最悪の状況にならずに済んだ。

たらふく食べた後は
甥っ子と我が家の長男で対戦ゲームに夢中になり
我が家の次男はマイペースに遊んだり
じーじを連れまわして遊んでいて
姪っ子はぽぽちゃんとメルちゃんを家に置いてきてしまって
不機嫌だった。
ほかにも、ポスカで顔に落書きしたり
田んぼに行って、カエルをつかまえたり
カマキリやバッタを見つけたりした。


実家に行って気になったことがいくつかあった。
母が孫の写真は撮らないのに自作のケーキの写真は撮っていたこと。
孫たちがケーキの飾りをやりたがったとき、「仕上がりが悪くなる」と言ったこと。日常生活で人に合わせられなくて困っていることを話したら、「みんなそうだよ。」で済まされてしまったこと。
わたしが子どものころ受け止めてもらえていないと感じたのは、
「母が母の感覚でしかものごとを見ないから」なのかと、府に落ちた気がした。

ひとつ見ていて身の毛がよだつことがあった。
姪っ子がふてくされて、すれた言動をしていた。
わたしの妹は姪っ子を呼び寄せて
ご機嫌とりをすることばをかけていた。
「にこっと笑ってみて!」
「笑顔をみせて!」
「ママのために笑ってちょうだい♪」
なんだか悲しくなりすぎて、口をはさむ気にもならなかった。
妹は妹で母や父とうまくいかなくて嫌な思いをたくさんした。
わたしも妹も「わかってもらえなかった」という体験を味わった。
それでも妹が、子どもの気持ちをわかろうとすることより
自分に合わせることを優先してしまうことにがっかりした。
そして、人から無意識にもらっていたり、奪っていたりするのに
そこに気づけない妹が不憫に思えた。
何度か真剣に向き合っていみたけれど
被害者意識になることで、自分と向き合うことを避けている彼女には
当然わたしの言葉は届かないのだ。

帰りの車で、長男と次男に
「今日は連れてきてくれてありがとね!おかげで楽しかった!」
と言われた。そして、
「お母さんも疲れたよね。帰ったら寝たら?」
気づかいまでもらってしまって、
「こういうことでお礼を言えるってすごすぎる。ほんとすごいね!」
と思わずそんな言葉が口から出ていた。
そしたら、長男が
「そ~お?」
と言った。
まるで「何がすごいの?」とでも言いたげな口ぶりだった。

わたしは子どものおかげで救われているなと思った。

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今日もあなたに心の安らぎと幸福感が訪れますように♪




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