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今日の山田君 〜思うこと〜 44

クッション言葉

次男からこんなことを言われた。
「明日の朝、本当にできたらでいいんだけどオムライス作ってくれない?どうしてもオムライスが食べたくてさ。オレが朝5時に起こすからいい?」

わたしはふだん6時半に起きている。
正直、5時起きするには気合いが必要だ。
よくよく考えてみれば6時に起きても余裕で間に合う気もするが、今回は素直に5時に起こされるとしよう 笑
だって、あんな頼まれ方されたら断れないもの。

子どもたちに「人にものを頼むときは言い方が大切だよ」と伝えてきた。
すでに小学3年生にして次男はおねだり上手である。

「人が腹を立てるときは相手の言い方が気に入らないときである」と何かで目にした。
逆説的ではあるが、ちょっとめんどくさいことでも、言い方次第でつい引き受けてしまったりする。
確かにそうなのかもしれない。


クッション言葉は偉大なり笑



思春期とボクシング

ボクシングとフィットネスが融合されているジムには子どもの体操教室があって、2月も終わりを迎えるころ体験しに行ってみた。

この話をしてみたときに、長男は「とりあえずやってみてもいいかも」という良い反応で、次男は「オレはそういうのはちょっとね」と釣れない反応だった。

「長男が体験するから、とりあえず一緒にやってみようよ!」そんなふうになんとか言いくるめて体験をしに行った。

なんとまぁ2人とも最初から楽しそうである。
次男が途中でわたしのところにやってきて「オレこういうのは好きなんだよ」と思わずズッコケそうな言葉をくれた。

そうなのだ。
いつもこうなのだ。

次男は食べ物やものごとを知らないままで勝手に判断してしまう。
だからいつも食べてみなければ分からないし、やってみなくちゃ分からないとだとわたしは言い続けてきた。

いつになったら実感してくれるのやら…とほほ。


長男は4月から小学6年生になる。
少し前には思春期の前触れかイライラしている時期もあった。

通いはじめたジムは体操教室ではあるけれど、子どもでもボクシングジムでやるようなことをやらせてもらえる。

日常のなかでは殴ったりすることは絶対悪だったりするが、この体操教室のなかでは渾身のパンチを繰り出すことが許されている。

しかもこのジムでは、パンチを繰り出すときには相手を大切にする気持ちを持つことが大切だと教えられる。

思春期とボクシング。
モヤモヤした気持ちがボクシングを通してすっきりとした気持ちに整っていくように思う。

長男いわく、部活の野球よりも楽しいとのこと。
続けていくとどうなるのか、わたしにとっての楽しみでもある。


学び方を知るには?
勉強が楽しいと気づくには?

最近ある人の話を聞いて驚いた。
それは、小学2年生のかけ算九九でつまずいて、そのまま勉強を手放して大人になった人の話だった。
その人は今20代で今もかけ算がわからないらしい。

実家に戻って家業を手伝うらしく、トラクターが3台必要だから1億必要なんだと話していたそう。
その話を聞いたのは同業者だったので、疑問に思い「トラクターは1台いくらなの?」と聞いてみると、その人は「1台2000万」と答えた。

その話を聞いてゾッとしたし他人事にも思えなかった。
なぜなら次男がそうなっていた可能性もあったからだ。

小学校に入学したとき、次男は自分の名前も書くことがままならない状態で、文字の理解も遅く、文章の理解も、それ以前に人の話す言葉の理解も取り違えてすぐに異世界にいってしまっていたから。
次男は意図を理解するのがとても苦手だ。
だから集団である学校で学ぶということがとても大変だった。

もちろん授業だけでは理解が追いつかないから、自宅で繰り返し繰り返し…嫌というほど復習をした。
そのときの先生がとても親身になってくれる方で、親子共々大変お世話になった。
次男が勉強を諦めなかったのも、わたしがノイローゼにならなくて済んだのもその先生のおかげだと思う。
先生は定着するまでは何度も何度もひたすら繰り返すことが大切だと言っていた。

2年生になったときも幸運なことに同じ先生で、引き続き気を配ってもらえたおかげで、かけ算九九もかなり時間はかかったが定着した。
当時わたしは次男を勉強を嫌いにさせないためにどうにか楽しさを盛り込もうと苦慮して、一時期はストレスのためか一気に白髪が増えてしまった。

やはりどんな先生に出会えるかが大きいと思う。
親のできることは限られているし、先生の影響力には到底かなわないのだ。


自分の大切なものは何か?

同じ時間のなかにいても、同じ音を聴いていても紡がれるものは異なる。
無いものを嘆くよりも、今あるものを駆使してより良い状態、心地よい自分でありたい。
このRiddimから生まれたそれぞれの曲に酔いしれながらそんなことを思った。


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