志村、後ろーー

「8時だョ!全員集合」世代。1コ上の先輩と話していてドリフの話題になった時「そう言えば子どもの頃、『8時だョ!全員集合』の収録を見に行って(毎回どこかの公民館的なところを舞台に収録される)、お化け屋敷のコントで『志村、後ろーー』って叫んでたな」っというエピソード。それ、テレビの前でやってました。うらやましすぎる・・・

ちなみに、お化け屋敷コントは志村が暗闇の中を歩いていると天井からお化けが出てきて志村の背後にいるのだが、志村は気づかないので会場中とテレビの前の子どもたちが「志村、後ろーー」っと叫び、振り向くといなくなっていて、最後にお化けが一斉に出てきてジャーンって終わるみたいな、極めてコッテコテのコント。

あの頃は寝ても起きてもドリフだった。

いま、M−1をはじめお笑いの勢いはとどまることを知らない。ただ、次々とお笑い芸人は出てくるし、とても完成度の高いコントが生み出されているのに数ヶ月後には忘れ去られてしまう。一方でドリフはコッテコテなのに日本中が熱狂し、いまだに語り継がれている。これは情報量の違いだろうか?

いやいや、子どもたちをコントに参加させる計算されたコントだったのではないかと睨んでいる。プレゼンテーションでも途中でオーディエンスに「〇〇な方は手を上げて」など提案への関与を高めることで、自分も参加した(人生の貴重な時間を使った)提案として聴衆や審査員のロイヤリティを高める手法があるが、実は同じ手口でまんまと熱狂していたのかもしれない。

と論じてみたところで、いかりや長介さんや志村けんさんは「ダメだこりゃ」と言うのかな。子どもたちが腹を抱えて笑う。それだけを全力で考え抜いて、やってみればイイじゃんってね。


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