嫌いな人に会うと、もっと嫌いになるのはなんで?それ、あなたの思い込みかも
嫌いなもの、嫌いな人に対しては印象が変わるどころか悪くなることが多いです。
逆に好きな人や物に対しては、ますます好意的になることありますよね。
人は「自分の意見や価値観に対して都合の良い情報しか見えない」という傾向を持っています。
これがいわゆる「確証バイアス」というものになります。
確証バイアスとは
このバイアスは良い面、悪い面どちらにも働きます。
一般的に、日本では血液型でその人の特徴を判断する傾向があります。
A型のAさんのデスク周りが綺麗であれば、
「やっぱりA型の人は几帳面でしっかりしている」と考えます。
一方、O型のOさんのデスクが汚いと
「OさんはO型だから片付けが苦手なんだね」
と自分の価値観に都合の良い情報しか見えなくなってしまうのです。
※ちなみに、血液型による性格への影響は科学的に証明されていません。
また海外では、血液型で人を判断することはほとんどありません。
日本だけのようなものです。
身近な確証バイアス
これは日常のあらゆる場面で私たちが情報に接するときに気をつけなければいけません。
特に人間関係には大きな影響を与えてしまいます。
例えば、あなたが嫌いな人が目の前にいます。
するとその人の身に着けているものが嫌に感じたり、仕草や姿勢など嫌なところばかりが目につくようになってしまいます。
嫌いな人=良いところがないと考えてしまうので、なんでもかんでも嫌に見えてしまうのです。
逆に、好きな人や尊敬している人に対しては、良いところばかりに目がいく、なんでも良く見えてしまうこともあります。
確証バイアスの研究
確証バイアスに関するユニバーシティカレッジ・ロンドンのウェイソンという人物の研究があります。
被験者に、数字が書かれたカードの裏の色を当てる手品を見せ、この仕組みを考える問題を出しました。
この手品の仕組みは、誰でも簡単に理解できるような構成であるにもかかわらず、
自分が思い込んだ考え方に固執してしまい、2割の人しか正解にたどり着くことができませんでした。
これは、自分の思い込んだ考えに合致している情報しか見ないという確証バイアスによって引き起こされた結果だと考えられます。
確証バイアスへの対策
ここまで見て頂いた方は分かると思いますが、
確証バイアスとは身近な言い方をすると「思い込み」ということもできます。
つまり一方面からの情報しか持っていないのです。
要するに、情報が少ないということ。
・対策としては、いろいろな情報を得る。
・多方面からの視点・考え方を持つようにする。
そもそも人間には、確証バイアスという考え方の仕組みがあることを理解して、特に負の考えに巻き込まれないように注意することが必要です。
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