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英語試験アウトプットの技術7ー「Vできない」の表現

みなさんこんにちは。通訳翻訳者兼予備校講師のすったけ先生こと鈴木健士です。これまで英語資格試験や大学入試で何人もの合格をお手伝いしてきたエッセンスをお裾分けしたいと思います。今回は英語試験アウトプットの技術シリーズの第7回目です。6回目までを学習してからお読みいただくと更に理解が深まると思います。

今回は英検準1以上の英語資格試験でハイスコアを取得するのに役立ったと好評の拙著「ここで差がつく英文ライティングの技術」の中で扱っている重要表現の中でも超絶重要な「prevent」を使った文を使いこなせるようになりましょう。マスターしておくと四技能試験でスコアアップが期待できます!

簡単に登場人物の紹介をしておきます。すったけ先生以外は架空の人物です。

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すったけ先生(自称言語サービスプロバイダー)
海苔の養殖を営む漁師の家系。イギリス大学院を経てサッカーのワールドカップ愛知万博などの国際イベントで通訳翻訳に従事。アポロ17号宇宙飛行士、ハーバード博士講演の通訳などを務める。訳書と著書合わせて22冊を出版。実用英語の世界で培った経験や技術を予備校で学生に還元するために日々奮闘中。

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こうき(高校3年生)
国際教養系の大学への進学を目指している。テニス三昧の勉強がおろそかになっている。おっちょこちょいだが潜在能力は高い。

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あらた(高校3年生)
頭脳明晰で東大に現役合格できる学力の持ち主だが、ハーバード大学に進学したいという野望がある。時々自信過剰になってしまうことがあるのが玉にきず。

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ゆり(大学2年生)
英語に磨きをかけて国際的な舞台で活躍したいという夢を持っている。海外の大学院に進学して国際機関で働くのが目標。

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みき(外資系企業のOL)
英語は得意科目だったが、外国人や帰国子女の同僚が流暢に英語を話すのを目の当たりにしてコンプレックスを持つようになる。目標は海外でのMBA取得。

さあ授業の始まりです!文字を隠してイラストを見ただけで英語が出てくるようになるまで練習しましょう!

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この日本語の内容を無生物主語を使って英語で言ってみよう。
「宿題のせいで私は花子と買い物に行くことができなかった」

先生      :「宿題のせいで私は花子と買い物に行くことができなかった」っていう内容を英語で言うとどうなる?
ゆり   :普通に「Thanks to my homework, I couldn’t go shopping with Hanako.」でもいいのかな?
先生    :もちろんOKだよ。できなかったことは「couldn’t V」でも「wasn’t able to V」でも表せるからね。「じゃあその内容を「make」を使って英語で言うと?
こうき :あ、「宿題さんが買い物に行くのを不可能にした」って考えるってことだよね?
先生  :その通り。

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みき  :だから「My homework made it impossible for me to go shopping with Hanako.」になる。
先生  :その通り。本当に「make OC」の定着度は高くなってきたね。

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こうき :先生のことだから、次に「make」を使わずに今の文を言ってみようって言いそう。
先生  :まさにその通りだよ。
みき  :阿吽の呼吸やな。
先生  :あ、うん。
みき :寒いわ😅
先生 :じゃあ「宿題のせいで私は花子と買い物に行くことができなかった」っていう内容を「make」を使わずに言うとどうなる?
ゆり :「できる」っていう内容を「make」じゃなくて「enable」を使って言ったみたいに、「できない」っていう内容を「make」以外の動詞を使って言ってみるってことか。
こうき :どんな動詞を使ったらいいんだろう。全然わかんないわ。
あらた :「妨げる」っていう意味の「prevent」が使えると思う。
ゆり  :「宿題さんが私が花子と買い物に行くのを邪魔した」って感じにするってことか。

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こうき :「Mr. Homework prevented me to go shopping with Hanako」でいいのかな?
先生 :おしい。「to go」の部分が間違ってる。
あらた :「prevent」は「prevent~from V-ing」で「~がVするのを妨げる」っていう意味で使うんだよ。
みき :「Mr. Homework prevented me FROM GOING shopping with Hanako.」って言わな。
先生 :その通り。

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先生  :「prevent」以外にも、「stop」とか「keep」いう簡単な動詞も使えるから合わせて覚えておくと更に表現の幅が広がるね。難しい言葉だと「hinder」っていうのもあるよ。

「宿題のせいで私は花子と買い物に行けなかった」
My homework made it impossible for me to go shopping with Hanako.
My homework prevented me from going shopping with Hanako.
My homework stopped me from going shopping with Hanako.
My homework kept me from going shopping with Hanako.

こうき :あ、「宿題さん」が「いくな!」って止めてる感じね。わかりやすいかも。「Hanako stopped me」って言えるんだから、「Mr. Homework stopped me.」も普通に言えちゃうってことだ。

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みき  :「Nobody can stop Mr. Suzuki from making crazy puns」が言えるんやったら、「Nothing can stop Mr. Suzuki from making crazy puns.」も言えるっちゅうことやな。
あらた:「誰にも何にも鈴木先生がダジャレを言うのは止められない」っていうってことね。
先生  :お見事(笑)「~のせいでSはVできない」っていう内容を、今の例みたいに4通りでスムーズに口に出して言えるようにしておくと、英語でアウトプットするときに役立つね。「~できない」っていうのはよく使う表現だから。
こうき :そうしたら「can’t」だらけにならないわけね。頑張って使ってみよっと。
先生  :そういうエッセイはいキャンからね。
みき  :やっぱり「Nothing can stop Mr. Suzuki from making crazy puns.」や😅
先生 :ははは。それじゃあこのレッスンのまとめとして、次の文の内容を「make」と「prevent」を使って英語にしてみよう。

Practice! 
1.  その騒音のせいで私は宿題に集中できなかった。
2. 仕事のせいで私は彼女とハワイに行けなかった。
3.    ひどい頭痛のせいで彼女は眠れなかった。

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解答・解説
1. The noise made it impossible for me to concentrate on my homework. 
    The noise prevented me from concentrating on my homework.
2. My job made it impossible for me to go to Hawaii with my girlfriend. 
    My job prevented me from going to Hawaii with my girlfriend.
3. A terrible headache made it impossible for her to sleep.
    A terrible headache prevented her from sleeping.

先生:「prevent」は原則「stop」や「keep」と交換可能だよ。「hinder」にチャレンジしてみてもいいね。

Lessonのまとめ
「Sのせいで~はVできない」という内容は、「S prevents~from V-ing」でも表せる。Sには無生物も使える。

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最後までお読みいただきましてありがとうございました。次に英検などの資格試験を受ける人は絶対に使ってきてくださいね!

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