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英語試験アウトプットの技術 2 「give」

Lesson 2でも前回同様に、通訳翻訳者のすったけ先生、あらた、こうき、ゆり、みきの5人がゼミ形式で色々な表現を学習していきます。Lesson 3までは無料で公開いたしますので是非お読みください!簡単なレッスンからスタートしますが、ゴールは英語で自己表現できるようになるだけでなく、四技能試験のスピーキング・ライティングできちんと点数が取れるようになることです。Lesson 1では「get」の使い方を学習しましたが、Lesson 2では「give」の使い方を学んでいきます。次のレッスン以降で無生物主語を使いこなすようになるためのベースになりますのでしっかり身に付けておきましょう!

簡単に登場人物の紹介をしておきます。すったけ先生以外は架空の人物です。


すったけ先生
ノリの養殖を営む漁師の家系。イギリス留学後にサッカーのワールドカップや愛知万博などの国際イベントで通訳翻訳に従事。実用英語の世界で培った経験や技術を予備校で学生に還元するために日々奮闘中。

こうき(高校3年生)
国際教養系の大学進学を目指している。テニス三昧の生活で勉強がおろそかになっているところがある。おっちょこちょいだが潜在能力は高い。

あらた(高校3年生)
頭脳明晰で東大に現役合格できる学力の持ち主だが、ハーバード大学に進学したいという野望がある。ときどき自信過剰になってしまうことがあるのが玉にきず。

ゆり(大学2年生)
英語に磨きをかけて国際的な舞台で活躍したいという夢を持っている。海外の大学院に進学して国際機関で働くのが目標。

みき(外資系企業のOL)
英語は得意科目だったが、外国人や帰国子女の同僚が流暢に英語を話すのを目のあたりにしてコンプレックスを持つようになる。目標は海外でのMBA取得。

さあ授業を始めましょう!

先生   :「花子は私にプレゼントをくれた」っていう内容を英語にするとどうなるかな?
こうき :それは簡単だね。「Hanako give me a present.」になる。
みき  :こうきくん、また時制が微妙やん。
こうき :あ、「Hanako GAVE me a present.」ってことか。
あらた :「Hanako gave a present to me.」っていう言い換えもできる。
先生  :そうだね。

「花子は私にプレゼントをくれた」
Hanako gave me a present.
Hanako gave a present to me.

先生  :英語は後ろに来てるものが新しい情報で大事になってくるから、1つ目の文だと「私にあげたのがプレゼントであること」、2つ目の文だと「プレゼントをもらったのがであること」が強調される。言い換えるときにその違いは意識しておこう。
先生   :じゃあ「花子は私にその答えを教えてくれた」っていう内容を英語で言うとどうなる?
はるき:「教える」って「teach」を使うのかな?
先生 :違うんだな。
こうき:「え?違うの?」
先生 :「花子は私にプレゼントをくれた」っていうのをイラストにするとこうなる。

みき :それを英語にすると「Hanako gave me a present.
先生 :「花子は私にその答えを教えてくれた」っていうのをイラストにするとこうなる。

こうき:あ、「give」を使えばいいってことか。時制に気を付けて英語にすると、「Hanako gave me the answer.」ってことだね!
あらた:中学レベルの英語ができたくらいでドヤ顔しないでもらっていいかな。

「花子は私にプレゼントをくれた。」
Hanako gave me a present.
Hanako gave a present to me.

「花子は私にその答えを教えてくれた。」
Hanako gave me the answer.
Hanako gave the answer to me.

先生 :最後に次の3つの英文をgiveを使って英語で言ってみよう。時制に気を付けようね。

Let’s Practice! 
1.  私は彼女に住所を教えてあげた。
2. その先生は私たちにたくさん宿題を出した。
3  彼女は冷たい目で私を見た。

解答
1. I gave her my address. /I gave my address to her.
2. The teacher gave us a lot of homework. /The teacher gave a lot of homework to us.
3. She gave me a cold look. /She gave a cold look to me.

AがBに何かが渡った場合、「A gives B something.」や「A gives something to B.」で表現できる。
  

先生 :じゃあ次は「この本を読んだら私はその答えがわかった」っていう文を英語にしてみよう。
こうき:何か一気に難しくなったな。
先生    :「花子は私に答えを教えてくれた」っていう内容をイラストにするとこうなる。

ゆり :それを英語にすると「Hanako gave me the answer.」になる。
先生 :その通り。

先生 :同じように「この本を読んだら私はその答えがわかった」っていう内容をイラストにするとこうなる。

みき  :あ、さっきうちが言ったことが生かせるってことや。
あらた :そういうことか。
こうき :どういうこと?俺全然わかんないわ。
みき    :うちレッスン1で「何でもMr.を付けると使いやすくなる」言うたやん?
こうき :「Mr. Book」だったっけ?
先生 :そうそう。レッスン1で学習した大事な内容だね。「私は花子に答えを教えてもらった」をイラストにするとこうなる。

みき :このイラストを英語にすると「I got the answer from Hanako.」になる。
先生 :その通り。「私はこの本を読んだら答えがわかった。」をイラストにするとこうなる。



ゆり :このイラストを英語にすると「I got the answer from Mr. Book.」になるんだった。
みき  :せやな。英語やと「花子ちゃん」も「本ちゃん」も一緒。関西やと「あめ」のことを「あめちゃん」言う人もいてる。あの感覚に似てるかもしれへんな。
こうき :そういうことか。わかった気がするぞ。
あらた :こうきのわかったはあてになんないけどな。

こうき:だってさ、このイラストを英語にすると「Hanako gave me the answer.」なるでしょ。
先生 :そうだね。


こうき:だからこのイラストを英語にすると「Mr. Book gave me the answer.」って言えるってことだよね。要は「本ちゃんが答えを教えてくれた」ってことだよね。
先生 :その通り。
あらた :だから「この本を読んだら私は答えがわかった」っていう内容は、「This book gave me the answer.」って言えるってこと。

花子は私に答えを教えてくれた。
Hanako gave me the answer.
その本を読んだら私は答えがわかった。
This book gave me the answer.

先生 :こんな風にAからBに何かが伝わった場合、Aが人でも物でも「A gives B something」って言えるっていうことだね。「無生物主語+give」の形をスムーズに言えるようになると、give以外の動詞を使って色々な文を簡潔に表現できるようになるんだ。レッスン3以降ですごく役に立ってくるよ。
こうき:そうなのか。
先生 :じゃあこのレッスンの仕上げとして次の3つの文を「give」を使って英語で言ってみよう。

Let’s Practice! 
1.イングランド滞在で私は大事な教訓を学んだ。
2.   あのラーメンを食べて私はエネルギーをもらった。
3.この本を読んで彼女はライティングのスキルが身に付いた。
4.   あの宿題のせいで私は辛い思いをした。

解答・解説
1. My stay in England gave me an important lesson.
2. That ramen gave me energy.
3. This book gave her writing skills.
4. That homework gave me a hard time.

Lessonのまとめ
AからBに何か伝わった場合には、Aが人の場合にも無生物の場合にも、「A gives B something」で表現できる。

最後までお読みいただきましてありがとうございました。次回Lesson 3では「help」を扱っていきます!

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