Birds from home 1羽目

新居への引越しがようやく終わった。まだ家の中はダンボールだらけだが、料理をしたりソファでくつろいだりと、生活は少しずつ落ち着きを取り戻している。

そして今朝。子供たちを送り出しリビングに戻ると、外からいろいろな音が聞こえてくるのに気づいた。今まではこちらがバタバタしていてわからなかったけど、近くを通る人たちの声や車の走行音が、うるさくもなく、かといって静かすぎもしない大きさで響いている。

その中に、ピィーッ、ピィーッ！という鳴き声が混じっていた。鳥だ。窓の外に目をやると、マンションを囲む木々のまわりでせかせかと動いているのが見えた。

鳥は何羽もいて、種類もいろいろいるようだった。しかし、僕が慣れない望遠レンズにあたふたしているうちに鳥はみんな飛び立ち、鳴き声は遠くからかすかに聞こえる程度になった。住宅地にいるとはいえ、彼らはこちらの気配を感じ取っているのだ。

元はと言えば子供の運動会を撮るために買った望遠レンズだったけど、今年はコロナ禍によるイベントの中止で出番がなくなっていた。それがまさか、家の中で役に立つなんて。うれしい誤算でした。

近隣への配慮もしつつ、部屋から見える鳥たちを新しい被写体として楽しみたい。