パッとしない子(著:辻村深月)あなたの記憶は本物?

ひとつお願いがあります。
古い友人の「顔と名前」を思い出してください。楽しい思い出を共有した、親しい友人の。

その友人から見たあなたも、「楽しい思い出を共有した、親しい友人」と、言いきれるでしょうか?

Kindle Unlimitedで無料で読める『パッとしない子』を読みました。以下、あらすじです。

小学校の図工の教師、松尾美穂はその日を、ちょっと高揚した気分で迎えた。教え子で、人気絶頂の男性アイドルグループのメンバーになった高輪佑(たすく、25歳)がテレビ番組収録のため、母校を訪ねてくるのだ。10数年前、美穂が担任をしたのは、佑の3歳下の弟だが、授業をしたのは事実で、佑ファンの娘にも羨ましがられている。美穂の記憶にある佑は地味で、パッとしない子供だったし、プロはだしと称賛される絵の才能も、片鱗は見いだせなかった。撮影を終え、完璧な笑顔で現れた佑は、意外にも松尾に話したいことがあると切り出したが……。
Amazon紹介文より

僕は小説を読むのは得意じゃないです。ビジネス書と違って、「一字一句読まなければ」というプレッシャーが苦手。眠くなってしまいます。けれど読めるようになりたいので、短めの作品からチャレンジしています。

どこを引用してもネタバレになる短さですので、一部を伏せて、こちらの一文を紹介します。

「世の中には、○○○○○○○○と。佐藤先生は、ぼくにそれを教えてくれた、初めての人です」
『パッとしない子』より

数十分ほどでサクッと読めて、「正月は小説を1冊読破したよ」と、ドヤ顔できます。小説に苦手意識を持っている方に、オススメです。

Kindle Unlimited 30日間無料

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