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【ドイツ ブルーカード/留学】ZABによる学位認定申請の具体的な手続きと注意点について(ブルーカード関連情報含む)*2023年更新

*本記事は2020年12月に作成しました。2023年に内容確認し一部更新&追記しております*

日本の大学を卒業した人が、ドイツでの就職や留学をする際に、ドイツ国内の大学と同等の大学を卒業したことを証明する書類が求められることがあります。

私の場合はドイツの現地会社に就職する際、ブルーカードと呼ばれる種類の就労ビザを外国人局に申請する際この書類が求められました。具体的には、ドイツの文部省の管轄下にある国際教育センター(Zentralstelle für ausländisches Bildungswesen、通称ZAB)が発行する学位認定の審査報告書になります。

私はドイツ語が全くできないので、英語や日本語のブログなどで情報収集を行い、ZABへの問合わせも行うことで学位認定に必要な書類を全て集め、最終的に証明書を発行してもらうことが出来ました。はじめはZABのHP上で日本語の必要書類情報があるので楽勝かなと思ったのですが、それが全てではなく、色々細かい項目で苦労しました。

そこで、今後ZABに申請をする方のために、私が学んだこと経験したことを余すことなく本記事にまとめました。文字数も7,000字に達しました。他のブログでも情報が書かれていますが、その情報の最新版、詳細版だと思ってください。ブルーカード申請者に役立つ情報も追記しています。

無料公開も考えましたが、あくまで個人の経験なので、誰にどう使われるかわからない不安を感じるよりも、本当に必要としている方にご自身の判断で記事を購入頂き、参考にしてもらうほうが良いと考え有料としました。600円という設定は、ランチ代のイメージです。友人にランチをおごって、情報を教えてもらったと思ってくれたら有難いです。

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目次:
■審査対象(基本引用のため無料)
■提出書類 (基本引用のため無料)
■提出書類の準備方法及び注意点
 個別書類準備の補足、大学に追加で証明を依頼したレター内容、
 ブルーカード申請者向けの追加資料など
■ZAB発行書類申請手順と取得までの期間
■支払った費用まとめ
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なお、ZABの担当者とのやり取りで得た情報ですので、今後申請される方にも当然適用される注意点になると思いますが、ドイツ特有の「担当者による」可能性もあるため、その点ご理解いただければ幸いです。

■審査対象:
ZAB公式HP内に情報記載あり。
文部科学省管轄の4年制国立・私立大学が対象です。念のため、Anabin上にも大学名があるか確認ください。使い方はこちらのサイトに書かれてます。H+の大学が対象ですね。サイトは全部ドイツ語ですが、Google ChromeのブラウザでGoogle翻訳を使用すれば日本語で楽に閲覧できます。

【ブルーカード申請者向け追記その1】
私が申請したデュッセルドルフ外国人局では、Anabinサイト上で自身の大学名と「学部名」の記載があれば学位認定書類は不要となります。私の場合は学部名の記載がなかっため、この申請を行うことになりました。
確認方法は、anabinトップからInstitutionen⇒Suchen⇒自身の大学を検索、と進み、大学名左にある+ボタンを押して出てくるウインドウの一番下に「abschlüsse」という項目があり、自身の学士があればOKです。例えば、青山学院大学はabschlüsseという項目自体ありませんので、学位認定書類が必要です。同志社大学は文学部と商学部であれば、学士が記載されておりますので、その方は不要です。おめでとうございます。

■提出書類:
ZAB公式HP内に情報記載あり。
私の大学が発行する証明書の中に全日制と論文提出の有無表記はありませんでした。また、私の大学は成績証明書が封筒に入っているタイプでしたので、どうコピーすりゃいいんだ!ということになりました。一度ドイツに書類を送った後に不備を指摘されることは時間的にも精神的にもやってられないと思ったので、ZABに何度も確認を行いました。具体的な対処は下記に記載しました。

以下より有料記事とさせていただきます。

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