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家電は贅沢品か必需品か〜家電メーカー営業としての意見〜

皆さんこんばんは。yamです。自らの経験と学んできた知識を皆様にお届けする事をこのnoteでのミッションとしています。

本日は趣向を変えて現職家電メーカーの経験から世間一般期な家電の認識について記事を書かせて頂きます。

家電とは
テレビ・電気冷蔵庫・洗濯機・自動炊飯器など、更にはケータイも含め、家庭用電気(電子)器具。

Oxford Languages

生活必需品として認知されている家電について


生活必需品とは
生活
していくうえで欠かすことのできない品。食品・衣類・洗剤・燃料など。 [類語]日用品・小間物・荒物・雑貨・備品・消耗品・所帯道具.

コトバンク


家電は贅沢品か必需品かと問われた場合皆様の回答は如何でしょうか。此方は非常に難しい問いでございます。例えば最近トレンド雑誌でよく紹介されている炭酸水メーカーについて。リーディングメーカーソーダストリームについて調べてみますと、高圧ガス保安法に基づく役所の申請受理を受けた販売店でのみ高圧ガス(二酸化炭素)の販売が出来るというマニアックな商品となります。本体売価は凡そ1万円〜3万円程度でガスボンベ自体は2000円〜3000円で購入可能、60リットルの炭酸水を生成出来るという便利家電。500ミリリットル(ペットボトル1本)当たり凡そ20円(中炭酸の場合)で生成可能と常飲されて居る方からすれば非常にリーズナブルに炭酸水を楽しめる便利グッズ。


調べて見ますと様々な種類が有ります
新規用や交換用等色々と種類があるようです ソーダストリーム


この製品を例に取り、生活必需品かについて考えれば答えはNOになります
生活していく上で必ず必要かと聞かれれば必ずしも必要では無いとの回答が相応しいかと考えます。根拠として此方市場について調査をしますと炭酸水メーカーの世帯保有率は凡そ一桁%であり、必要な方は購入していますが必要と感じていない方(潜在需要ユーザー含める)にとっては便利品・贅沢品との認識でお間違い無いかと思います。

それでは炊飯器で考えてみます。炊飯器の世帯保有率は1980年以降で95%以上となっています。皆様のご自宅やご実家を思い返してみましても炊飯器は所有されているのでは無いでしょうか。


炊飯器 イメージで出てきました

炊飯器も、1971年の時点で、90%の保有率があり、1980年以降は、95%以上の世帯が保有している。電子レンジも冷蔵庫、炊飯器と同じく、2005年では保有率が97%と、ほとんどの2人以上世帯で保有されているが、保有率の推移は、冷蔵庫、炊飯器と異なり、 1971年の保有率は、2%しかなかったが、1970年~1980年台に順調に普及が進み、1980年に28%だったものが、1985年に41%、1990年に70%と大幅な伸びを示し、 2000年以降は90%以上の保有率となっている。

一般社団法人中央調査社調べ

実際炊飯自体は鍋でも出来ますし、最近流通量の増えてきている電気圧力鍋やその他、インスタント系の製品も流通しています。それでも炊飯器は堅調に販売推移しており、日本市場の共通認識としても問題なく新居を構える際や新たにひとり暮らしをスタートする際には必需品として購入されるのでは無いでしょうか。(パン食の方等は例外かと思います)

一旦本日のまとめ

個人的にはとても関心の深いテーマとして入社時より取り扱って参りました。最も関心が強まった契機は、新型コロナウイルスの蔓延に伴う緊急事態宣言が発令された際に、エッセンシャルワーカー、つまり無くてはならない製品を販売している又はサービスを提供している商業施設のみ営業可能という行政指示が出た際に、我々のお得先様で有る家電量販店は無くてはならないと認定され、営業を継続していました。勿論照明器具等保有率(普及率)100%程度の商品を取り扱っているという背景も有るかと思いますが、食品と並んで認定されていた事に強い興味を抱きました。

1記事だけでは到底私の熱い気持ちは纏まりきりませんので今後も数記事に分けてご報告させて頂きます。引き続き読んで頂けますと幸いです。

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