気づかないから怖い「シングルストーリー」の話

私は外国の人と話す様になって改めて、自分の中にどれほど偏見があるかを痛感するようになりました。
中でも以下TEDの中で、ナイジェリアの作家さんが話されている「シングルストーリー」の事例は、思い当たることがありすぎ。。
https://www.ted.com/talks/chimamanda_adichie_the_danger_of_a_single_story?nolanguage=ja%3Atitle

The danger of a single story
内容:我々の生活や文化は数々の話が重なり合って構成されています。作家のチママンダ・アディーチェは、どのように真の文化的声を探しだしたのかを語り、ある人間や国に対するたった一つの話を聴くだけでは、文化的な誤解を招く可能性があると指摘しています。(TEDページより抜粋)

私の強烈なシングルストーリー体験は、西アフリカにある某国の村(田舎)で学校の先生と話した際に、その人の英語の発音に訛りがなく日本についても詳しく知っているなど博識だったことに驚いて、ふと
「あれ?この人外国で教育受けたのかな?」
と思ってしまったことです。思った瞬間、自分にゾッとしました。

「アフリカの田舎の人の教育レベル=低い」という偏見を自分が持っていた事に気付いたからです。(その先生はその地域から出たことはないと仰っていました。)
自分がすごく恥ずかしかったけれど、シングルストーリーに気付いて直すことも大切!とより一層自分の見方に気を配る様になりました。

動画の中で、チママンダ・アディーチェさんが発した「シングルストーリーは人の尊厳を奪うのです」という言葉にハッとさせられました。
また、シングルストーリーは他人だけでなく、自分をも縛ると気づいたのでした。
「△△は〇〇だから」と単純化することは楽だけれど、そのことで詳細や変化を見逃して適切な対応が出来なくなる。いつのまにか「私って〇〇だから」と何年も前の体験を自分にも当てはめたりして。
時折思い出しては、「シングルストーリー」に囚われていないかを振り返るきっかけになっています。