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聞いて独学・「日本語教育能力検定試験」に1回で合格した勉強法

なんと幸いなことに、令和4年度の「日本語教育能力検定試験」に合格していました!嬉しい・・・。
ギリギリ合格だったのですが、他の方の独学法がとても参考になったので、私も独学方法をご紹介したいと思います。特にポイントは「聞いて」勉強したところかな、と思っています。また「勉強する内容を間違えたな・・・」と反省したので、そこも書きます。

1.試験結果

自己採点結果は以下です。
・合計点(記述式除く):147点(220点満点中)正答率は67%
内訳は、試験Ⅰ:68点(100点満点中)、試験Ⅱ:25点(40点満点中)、試験Ⅲ(記述式除く):54点(80点満点中)です。
記述式は時間をかけられたので、そこで少し点数がアップしたのかなと思います。

 以下のページによると、正答率は60%後半で、70%以上を超えると合格は確実のようです。

試験前の知識レベルはほぼゼロで、検定試験は独学でしていました。2022年4月から養成講座にも通っていますが、E-learningで理論の勉強はせず、昨年は検定の勉強に集中していました。 

2.スケジュール

試験日は2022年10月。その半年前の4月に勉強スケジュールを大まかに決めました。

5月 赤本と用語集を読む。単語を覚える。(10月まで継続。)
6月 平成30年度の過去問を解く。
7月 令和元年度、令和二年度の過去問を解く。
8月 令和三年度の過去問を解く。音声の表を暗記し始める。
9月 過去問2週目を解く。小論文の練習をし始める。
10月 過去問3週目を解く。

ただ段々時間がなくなり、過去問は2回ずつしか解けませんでした・・・。

3.使ったテキスト

・全体のテキスト
「日本語教育教科書 日本語教育能力検定試験 完全攻略ガイド 第5版」ヒューマンアカデミーさんのいわゆる「赤本」です。試験範囲が詳しく解説されているので、最初はざっと読み、過去問を解いた後で間違えたところの説明を読み直したりしました。

 ・用語集
「改訂版 日本語教育能力検定試験に合格するための用語集 単行本」ヒューマンさんのもありましたが、私はアルクさんの用語集を選びました。(読みやすさと分量がより好みだったからです。)

・記述式対策
「改訂版 日本語教育能力検定試験に合格するための記述式問題40」です。これもアルクさんですが、ポイントが明確で練習問題も多く、とても役立ちました。

 ・過去問4年分
「日本語教育能力検定試験 試験問題」の平成30年度から令和3年度までを解きました。

 ・過去問解説本
試験の問題集には解説がないので、以下新田さんの著書を利用しました。以下は例として「令和3年度 日本語教育の検定問題を解く: 令和3年度 日本語教育能力検定試験 解答と解説 Kindle」のページを貼っておきます。良心的な価格なのに、解説が本当に丁寧で助かりました。

4.勉強法

1)平日:単語と意味を覚える・・・1時間以上×5日
・方法:用語集の単語や過去問で間違えたところを毎日聞いていました。
 私は熟睡するため1日1万歩歩いており、毎日1時間40分も聞く時間があるので有効活用しました。仕事が忙しい平日は、歩いて勉強の時間しかとれなかったので、とても助かりました。

・ポイント:①1回で覚えようとせず、何回も聞くことで覚えることを目指しました。
②単語と意味を一言で録音しました。単語と何となくの意味を覚えることが目的だからです。難しい単語は説明が長くなるので、その時は「詳しくは〇ページを見る」などと言って、後で見直せるようにしました。

 2)週末:過去問を解く・・・週合計7時間以上(土日2日間で)
・ポイント:特に過去問2年分は最初時間をかけない。1問30秒程度考えて、分かったら回答を、分からなかったら「?」、迷ったらどちらも(例えば「a/c」)など書く。理由は、問題の傾向や、自分の知識レベルを確認するためです。

今分からないのは当たり前、覚えて分かるようになればいい、と開き直ることで、試験問題に取り組むストレスを減らしました。最初から合格点をとるよりも、繰り返すことで合格出来る力を最終的に培うことを目的にしていました。

5.反省点

1)勉強時間が確保出来ませんでした・・・。9月・10月は毎週土日も仕事をしないと間に合わない状況だったので仕方ない部分もあるのですが、もう少し前倒しで取り組むべきでした。

2)上記とも関係あるのですが、もう少し早めに過去問を解き終わって、それを録音して覚えるべきでした。8月・9月は用語集の単語をひたすら聞いていたのですが、問題集を解き始めて、覚えなくて良いこと・新たに覚えた方が良いことがより明確になったためです。

例えば、「格関係」は用語集だと難しく感じず聞き流していましたが、過去問では間違えてしまいました。問題の文脈でどう回答すべきかが分かっていなければ、覚えても意味がないと反省しました。
8月に過去問を解き終わって、9月にはそれを聞いて覚え始めていたら、全体の点数はもう少し上がっていたと思います。

6.参考にしたページ

たくさんの経験者さんのブログが役に立ちましたが、特に参考にさせていただいたページは以下です。
・音声
日本語教師のはま先生のブログやYouTubeは勉強になることがたくさんです。

特に音声についてはテキストを読んでも分からなかったところが分かったりして、本当にお世話になりました。以下ページも参考にさせていただきました。

 ・独学勉強法
以下のZosiaさんの独学勉強法が特に参考にさせていただきました。音声記号の活用の仕方や、音声で覚える所など、とても勉強になりました。(私は歌ではなく、ただ説明した音声を録音しました。)

https://mosic.co.jp/blog/2020/11/01/polka4/

他の方の独学勉強法も読ませていただき、いかに過去問を解くことが大切かを先に分かって良かったです。後、皆大変な思いをして勉強しているんだなと励まされたりしました。

 反省もありますが、ギリギリでも合格出来て安心しました。今年はより養成講座のE-learningをちゃんと聞いて、より理解せねばと思っています。
今年受ける方にも幸がありますように。