走馬の燈火。

人生を歩んでいって
人生の歩調の速さに慣れてきて
空は変わらず空であり
鳥は変わらず元気で
月と太陽は変わらず昇り沈む
ことを知る。

人生の終わりに
変わらなかったものが
途端に消失し
人生で歩んできた何気ないものが
突然として立ち現れる。

これは走馬燈、
残効の燈火かな。


解説

人生の歩調に慣れ、日々の習慣が確立されてくると、周囲の自然や環境の変化に対してあまり意識を向けなくなることがあります。空、鳥、月、太陽など、変わらない存在はそれまでの人生で当たり前のように感じられ、あまり意識することなく過ごしてきたかもしれません。しかし、人生の終わりに近づくにつれて、変わらなかったものが突然消失し、これまで気づかなかった何気ないものが目に付くようになることがあります。これは、走馬燈のような現象であり、人生の終末期に現れる特有の感覚を指します。

走馬燈とは、動く馬車に取り付けられたランタンの光が、高速で動くことによって連続した光の軌跡を描く現象を指します。このように、人生の終末期においては、これまでの時間の流れが速く感じられると同時に、過去に気づかなかった出来事や感情が鮮明に思い出されることがあります。これは、走馬燈の光のように、一瞬にして過去の断片が目の前を駆け巡るような感覚をもたらす現象として表現されることがあります。

このような走馬燈の燈火、あるいは残効とも呼ばれる現象は、人生の終焉に向かう段階での感覚的な経験を表しています。これは、自分の人生を振り返ることによって、過去の出来事や経験が再び意識に現れ、人生全体の一部を思い出すというプロセスに関連していると考えられます。

人生の最後の段階において、走馬燈のような現象が起こることは一般的であり、このような経験は自己理解や人生の意味に対する洞察を深めるきっかけとなることがあります。また、走馬燈の燈火とも呼ばれる残効の現象は、精神科医のエリクソンによる精神分析や、ホスピスケアの分野でも研究されています。

このように、走馬燈の燈火や残効といった現象は、人間の生涯における終焉の過程において一般的な経験であり、その意味や影響についての研究は、人間の精神や心の成長に寄与する重要なテーマであると言えるでしょう。

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