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温泉、銭湯、湯治、次郎物語

 温泉はいい。あまり行けないのだが。広い風呂に一人で入るのは何ものにも代えがたい(というほどでもないが)。
 しかし、知らん者同士が裸で同衾?いや同浴するのって、考えてみるとおかしな話じゃないかい(そうなのか?)。
 普通に生きていて、人の裸を生で見る機会など、ほぼない。個人を特定するのは、その装い込みの認識になってるのが常。
 それが、なんのてらいもなく、妙に落ち着かない姿を人前にさらせるというメンタリティーは、いったいなんなんだろう。
 腰回りに何もない姿の座りの悪さと言ったら、どうだ(どうだ?)。
 裸の付き合いがいいと言うけれど、裸で付き合うことなんてのは、「そういうこと」以外にはないじゃない。人は「服を着た猿」なんだから、服を着た姿が、その「人」を形作っている。だから、無暗に服を脱いじゃいかんじゃあないか。
 ウルトラマンなんか、そのボディースーツ自体が身体になっている(はず。じゃないと、常に裸ってことに。高度な科学文明に身を置いているのに?)。ちなみに、鉄腕バーディーなんかは、スーツが体組織の一部になっていたりするようだけど。
 今日も今日とて、服を着る自分。物欲がないから、何年も前の服を着まわしている(傷まないからね)けど、それでも、服は着るのだよ。寝る時だって着る(マリリン・モンローじゃないんだからさ)。
 そろそろ衣替え(いや既にか)。スーツをクリーニングに出すのはいつも面倒極まりないけど、致し方なし。服着る猿リーマンの務めだな。
 また温泉に行こう(県民割?使って)。そして人のいない時間を見計らって大浴場に行くのだ。


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