散歩と墓地
仕事が早く終わったので、普段バスで通り過ぎている道を歩いた。トンネルの前に架かっている道路橋を歩く。こういうふうになっていたんだな。思わぬ見晴らしのよさに空を見上げる。道は上り坂。途中で森に入る階段。そこに誘われて登る。きつい。着いた先は住宅街の細い道。たどっていくと、墓地。こんないい場所に墓地。墓地はよく高台にある。きっと、昔は何もない山の上にあったんだろうが、周りが開発されて、なんとなく界隈の一等地に墓地ありとなっているんではないかな。墓地は避ける。何かいただいてきてもいけないし。むかーし大泉洋が、四国お遍路で、何やらもらってきてしまったことがあったな(「水曜どうでしょう」な)。子供の頃、山の空き地を探っていたら、猫の死骸をみつけたりしたことがあった。そういうのって、何だかなあって思ったね。見んじゃねえよって言ってるようだよ。まだまだ、不可解はいっぱいあると思う。「山怪」って本があるんだけど(もう3冊も出てる)、山間での日常の中の不可思議が淡々と書いてあって、妙にリアル。もちろん本当のことなんだろうけど。雑踏にまみれていると、忘れてるけど、漠然と分からないって感じることは、日々、あるよ。そういう感じの本だな。そういうものを楽しめる余裕が、いつも欲しいと思うよ。いろんな意味で余裕がね。人生、時間、仕事、日常、心…満足いく余裕。心がけようと思うよ。心がけても、なかなかなんだけどね。
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