半藤一利さん

ついさっき、半藤一利さんの番組がやっていた

ぼんやり見始めたのに、いつのまにか食い入るように見ていた
単純に、ああ、いい番組だったと伝えたいのと
自分のために記す
いつか誰かに戦争のことを伝えるならこれを見せたい

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周りは己を映す鏡というけれども
出てこられる知人の面々がとてもいい
著名人だけでなく、かつての教え子や一般の方まで
人柄の良さ 知見の広さ 心の豊かさ
人間としての暖かさ そんなのが表情から伝わる
この方が、どんな風に生きてきたかが、わたしにでもわかる。

(著名な方だと、歴史学者の磯田先生や宮崎駿監督)

戦争の話で重いのかしらと不安げに眺めていたけど
描写がとても、いいふうに平坦で、段差なく穏やかに話され
静かに染み入るみたいに感じられる。
ご本人の人柄が番組じたいをもそうさせているのかな。

ご本人の語る戦争の話もあった


戦争の後、「絶対」は使わない。
なぜなら「絶対」はないと身を以て知ったから。
たったひとつ、使うとしたら
戦争は「絶対」、はじめてはならない。※要約


絵本でそれを語られているのも、その挿絵もすばらしかった。
あまねく「伝えたい」という意志が見えた。

ちょうど、今日読んでいた
星野道夫さんの「旅をする木」
「生まれもった川」という章に登場するビル・フラーのことを思い出した。簡単に説明できないけれど、75歳になってもなお学び続ける人の話だった。

ビルを見ていると、深く老いていくということは、
多くの岐路に立ち、さまざまな悲しみをいかに持ち続けてきたかのように感じる
とあった。

わからないなりにも、同じ感覚だった。

亡くなる寸前、奥様に
「墨子を読みなさい。
日本人はそんなに悪くはないんだよ。」
と仰ったという。

番組の最後には

「奮闘努力せよ」
「日本よ いつまでも平和で 穏やかな国であれ」

さて、これからどうしようか。

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