第0章 黄色いたくあん

登場人物はこのメモ見て下さい。


前働いていた特例子会社で同世代で同期の同部署社員がなかなかの人だった。

その同期をツキ亭南方と表する。
どういった話の流れでその話になったかまでは思い出せないがが
「黄色いたくあんが好きなんですよ。」
と言ってきたので、
「え?色込みで好きなの?それとも味が?」
と聞いた。
するとツキ亭南方は
「え?たくあんって黄色以外にあるんですか?」
と聞き返してきた。
私は
「君が黄色いと形容詞わざわざつけて言ってきたからこの質問をしてるのですよ」
と返事したが、そこから会話は平行線だった。


らちが明かず仕事中その話が平行線のまま休憩に入る。
休憩時間にその会社でまだ話通じそうな昭和生まれの別の同僚2人に別々に話した。
1人は日本推しの
通称ウヨジ
と仕事の運びにおいて唯一説明に理解の出来る
通称マウンティ・パンプティ
の2人は同じ返答をしてきた。
「まあたくあんって黄色以外にあるしなあ」
・・・ですって。

それは話の軸ズレてるし、だとしたら会話の流れ上こちらの返事なら理解できる。

ウヨジは自分はひょうきんで面白いと思い込んでるおじさんで仕事中も常に話し続けていた。
昭和時代に囚われていて昭和の長所と現代の短所比べて
「昭和は良かった。」
とか
「今の若者は・・・」
とか言ってしまう典型的な昭和おじさんである。
私がパニック障害になり、休憩中そっとしておいてほしいときも永遠と話しかけられたので、体調回復した際は右翼よりもボケ倒し、話し続けて牽制することをこころがけていた。

大概の社員に言えることだが、宗教の盲信者や、哲学を好んだり、性格診断、占いとかそのような類を好む傾向にある人間が多かった。
マウンティもその1人でよく朝の占いがどうとか、哲学がどうのとか、勧められるアニメや映画もくさい作品が多くて趣味がまったく合わなかった。

そのマウンティに前日、同居人が観ていたYOUTUBEの坊さんの怪談師が話す怪談の冒頭でアンチから“ないもの”を布教して詐欺師ではないかと連絡が来たという。
坊さんは
「あるかないか定かでないですよね?証明できますか?できませんよね?ではあるかもしれないではありませんか」
と反論して納得させた。
と言うと。
でもそれはある側の意見の人間が定かではないものをあると定義して布教してるなら結局詐欺ではないか?
という意見のエピソードトークをした。
すると、マウンティは
「あるかないかの論争はキリがないから考えるの止めた」
と話からズレた意見言われたのでこの人まともに話出来ない人なんだなと思った。
まあその人家系的に宗教信仰一家らしいので反論してでも守りたかったのかなと思った。

このようにプライドのみが先行するまともに会話が出来ない会社で5年間働いた。
5年損した。

前会社は障がい者雇用で低賃金なのに毎月1000円会社の行事費用として徴収されていた。
今思うと行きたくもないし、行く気のなかったイベント事になぜ年間12000円も引かれなければいけないかわからないが、当時はイベントへのキャンセル料として納得させていた。
しかし、前会社は特例子会社であるため表立って和気あいあいの雰囲気を出すことは本社の世間へのアピールとしての機能を要し、上司は常に会社の納得のいく理由を提示するまで直接説得しにやってくる。
私が言われた言い分は「君のためだから」
とのことだが、どう考えても会社のためでしょう。
と思い苛立ちを覚えたが、当時はマウンティのことをまだ、まともと判断していて説得されたので反論してやろうとギラついていたが、直前で耐えることにした。
そんなことしなければ良かったと今は思う。

ちなみにイベントに参加するよう説得に来た上司は待ち受け画面をセクシー女優の裸体にし、自身のデスクに画面表示したまま置いたりするおいかれさんです。

後に異動になるのだが当時同部署の先輩社員通称ハドックとマウンティとツキ亭南方と私が同部署に所属していた時、上記のイベント参加不参加について話していた。
マウンティは会社側に100%傾倒する考えの持ち主で古い思考の持ち主なので参加する。
ツキ亭南方は直属の上司を性的な目で見ていたため参加。
ハドックも参加予定であった。
私は会社には金以外に求めるものがなかったので当然不参加。

マウンティが
「おいしいたべものいっぱい食える」
と説得し始めたので
私は
「飯の旨い不味いは何を食うかでなく、誰と食うかなので」
と嫌味で返した。
すると、ハドックがすごく納得したような吐息まじりの
「ああ、それはそうだね。」
と言っていたので心で笑った。
マウンティに反論したのに全然関係ない人間の心に響いてハドックはそのイベント不参加に変更していた。


とエピソードの絶えないすごく疲れる会社だったので、前会社への怒りの発散を目的に思い出せるだけ文章化していきますので、気になる方は気長にお待ちになってお楽しみください。
よろしくお願いします。

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