#261:テニスマネージャーの憂鬱(12)
前回は6月の団体戦の様子を書いた。
テニスの新たな一面を垣間見たが、7月になり夏休みも近づくとテニスの大会は目白押しになる。また個人で大会に出場して、自らの試合経験とランキングを積み上げる闘いの日々が戻ってきた。
そんな息子のテニスの7月前半の様子を書く。
久々の大会
6月もスクールでのレッスンや団体戦でテニスは続けていたが、個人出場の大会は1ヶ月ぶり。
抜かりある暑さ対策
朝9時前に大会場所へ到着して、ウォームアップを始める。今日は割と遠くまで遠征した上に、まだ梅雨明け前だというのに35℃に迫る暑さ。
河原に作られた広いスポーツ公園は木以外で太陽を避ける場所すらない。周りの選手や親たちは皆スポーツ観戦用の大きな日傘を持っている。
そう、プロの選手がゲーム間の休憩中にボールパーソンに差してもらう、あの大きな日傘である。なるほど、夏はあの傘が必要だ。
日傘を持たない我々は何とか木陰で凌ぐ。
そして、首に巻くネッククーラー(送風機や凍らしたもの)、ハンディファンと大きなクーラーボックスなど。
周りにあって、我々にはない暑さ対策の数々。あまりに抜かり過ぎていて、久しぶりに試合に同行した妻も「これはマズいね」という感想…。
試合結果
この日は予選2試合。両方勝てば本戦へ勝ち上がる。(2試合のみに油断して暑さ対策に抜かる)
初戦はしっかりと打ってくる相手に、立ち上がりからサーブで押し気味に展開して6-3で勝利。同じ体格でそこそこ打つ相手は、これまで試合経験を重ねてきた中でしっかり対応できるようだ。
さあ、次の試合。と意気込んでみたものの、なかなか試合の順番が回ってこない。同じコートの前の試合がロングラリーかつ接戦のため、全く終わる気配がない。2時間くらい待って、もう昼過ぎ。
ようやく試合が始まる頃には、うちの子は完全にバテ気味。たぶん予選に勝つと来週もここに来るのかーとかも想像していたと思う。
いや、しっかり相手も強くて2-6で敗戦。
ただこの負けの半分くらいの責任は、暑さ対策が未熟であった私のせいかもと反省した。
この日は帰宅後、どっと疲れた。
翌週の2試合
7月第2週は梅雨も明けそうで真夏の暑さ。前回の反省を生かして暑さ対策は万全。(日傘も購入)
大磯の大会
暑さ対策は万全だったのだが、この日は梅雨の最後の雨に見舞われる。しかも降ったり止んだり。
試合開始して1分も経たず雨で中断。1時間半した後に再開。その後は降った雨で蒸し暑さMAX。
その環境と昨晩Le Sserafimのライブに母親と行ってきた息子は少し疲れ気味。0-5となり良いところなく試合が進む。そこから4ゲーム巻き返したが反撃はそこまでとなり4-6で終了。
最近はスキルや試合経験も大事だが、試合に向けたコンディションが本当に大切なのだと感じる。
調布の大会
翌日は調布での大会。
朝からの集合となる大会が多いが、この日の大会は昼前から最大2試合の予定。朝早く起きなくて良いのでそれは楽なのだが、お昼を挟む場合、どのタイミングでご飯を食べて良いか分からない。
集合直後で試合のこともあれば、この日のように昼前に集合したが試合開始は14時過ぎになることもある。待ち時間の使い方やリラックスは、まさにテニスマネージャーとして試されていること。
うまく準備できていないと息子のテニスの調子も上がらない。特に序盤スロースタートすることが多く、ゲーム数が少ない試合だと致命的になる。
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この日は8ゲームマッチで序盤調子が出ず、2-5でかなり厳しい展開。このまま進むと負け。そして3-7に追い込まれた後、5ゲーム連取で8-7逆転。
サーブゲームでキープすれば9-7勝利のところだが瀬戸際でブレイクされて8-8。タイブレークになり残念ながら6-8で敗戦。
粘り強く最後まで闘えたのは良いことなのだが、最初から調子が出ないことで苦しむ展開はここ最近よくあるパターン。
待ち時間の過ごし方
テニスの大会の難しさは大会や会場毎に進行度合いが全く異なるので(あとはドローによっても)いつ試合があっても準備できているように、また長く待たされることにも備えないといけない。
待ち時間の過ごし方、試合直前の調整の仕方など試合に集中力が求められる競技だけに難しい。
テニスマネージャーである私はできるだけの準備をして(椅子を用意して日陰を作る等)、あとは本人が試合に向けてどれだけコンディション作りをうまくできるか。これは慣れの要素もある。
ジュニアの競技と侮るなかれ。奥が深い。
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7月前半の試合の様子を書いた。
本格的に始まった夏の試合シーズン。関東承認のトーナメントに出る選手は皆レベルが高い。
一筋縄では勝てないことを思い知らされながら、厳しいシーズンの幕開け。ただまだ春から数えて関東承認レベルで3-4試合目であり、対戦相手の大半が10試合以上、20試合以上に出ていることを考えるとそう簡単ではないのは当然。
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次回は都総体の団体戦(有明)を含む7月後半の様子を書いていこうと思う。
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