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#248:テニスマネージャーの憂鬱(1)
最近、私の脳内は7割くらい息子(中2男子)のテニスのことで占められている。
学生時代にテニス未経験の私は、自分の子供がテニスを頑張りたいと言われた時、こんなにも親の負担があるものだとは想像もしていなかった。
プレーヤーである子供がジュニア年代であると、親はマネージャーの役割を果たす必要がある。
そんな素人テニスマネージャーの憂鬱を綴る。
ジュニアテニスへの扉
息子がテニスにのめり込むきっかけは中学のテニス部の入部だった。それまでもテニススクールに1,2年通い、スクールで楽しくテニスをしていた。
中学の部活に入れば、競技として真剣に取り組むテニスになるだろうと親子ともに覚悟していた。そして、むしろ息子はそれを望んでいた。
しかし、いざ入部してみるとそこにはゆるふわなテニス部が待っていた…。(息子談)
練習は週2、3回で、テストや顧問の都合で減ると月に数回レベルとなる。練習自体もかなり緩やかで全く走り込みが足りないと息子が嘆いていた。
その緩やかな部活ではテニス経験者である息子は即レギュラーとなり、部内では負けなしの状態が続く。そこで自分の実力を勘違いしていた息子。
待ちに待った初めての公式戦では、本人にとってまさかの一回戦負けだった。これが相当に悔しかったようで息子のテニス熱に火がついた。
…
思い返せば、ここがジュニアテニスの扉が開いた瞬間だった。
テニスで強くなるには?
ジュニアテニスという呼び方やその独自の世界があることも知らぬまま、ただどうすれば中学生でテニスが強くなるのかを探る日々が始まった。
スクール探し
まずはテニス部の部活以外の日に通えるスクールを探すことに。今まで通っていた楽しくテニスするスクールとは違う、いわゆるガチ勢が通う所。
家の周辺にある3校ほどを見学、体験レッスンに参加した上で、ひとつのスクールを選択した。
…
体験レッスンを見学していると、私が知っていた楽しいテニスとガチのテニスは全く違うものだということに気付いた。
まずジュニアたちの意気込みやテニスのうまさが全く違う。こんなにもレベルが高いのか、と素人の私でもはっきりと分かる。なんかボールを打つ練習の合間には筋トレとかもしてるし…。
そして、一部のガチのテニススクールは無条件で入校できるわけでなく、体験レッスンを通じてセレクションに合格した子だけ入れる仕組み。
つい最近テニス熱に火がついた息子は当然ながらそのセレクションには不合格。後から知るのだがジュニアテニス(ガチ勢のテニス)界隈では。どうやら小学校低学年から始めるのが常識らしい。中学生から始めた遅さも徐々に思い知る。
試合に出るには?
新たなスクールに通い始めると、息子のテニスは分かりやすく上達した。やはり環境の違いというのは大きい。コーチも周りの選手もテニスに取り組む姿勢が違うのでそれに刺激を受けてる様子。
このように新たなスクールは概ね満足していたのだが、ひとつだけ見込み違いがあった。それはテニスの試合や大会はスクールの指示が出て、その通りに出場すればよいのかと思っていたこと。
何だかそうではないらしいと、徐々に気付いたので自ら試合出場を模索する。試合に出場することを模索してようやく分かったのだが、この仕組みはなかなかスクールが簡単に口出すのは難しい。
…
なぜならまず試合とひと口に言っても参加資格(年齢や選手登録の有無)、開催場所、申込方法、参加費用など試合の条件が数多くあり複雑。
その条件から家庭の都合の良い日程(学校行事の兼ね合いなど)や開催場所(送迎可能な範囲)に毎試合かかる参加費用(4000円〜5000円)などその家庭に委ねられる判断事項が多い。
このように家庭により判断軸やテニスの優先順位は違うのでスクールからこの試合出るように、と指示するのはとても難しい。
…
学生時代サッカー部だった私には、地区の県大会予選と他校との練習試合くらいしかない世界観。
それに比べて、あらゆる地域であらゆる主催団体により開催されるジュニアテニスの試合の豊富さ(素人にとっては複雑さ)には正直圧倒された。
そして試合出場を考え始めたら、それが本格にテニスマネージャーとしての憂鬱の始まりだった。
試合に申し込むまで
まず最初につまづいたのは、どこから試合に申し込むべきか。調べるとどうやら少なくとも以下の3つから試合に申し込むサイトがあった。
①テニスベア
②JOP
③スポ人
とりあえずまずは3つのサイトにユーザ登録をし大会情報をチェックした。ここで先ほど紹介した試合の種類、条件の多さに気付いた。
ジュニア選手登録
もう少し参加条件を調べていくと、試合によってどうやら関東テニス協会にジュニア選手登録というのをしないと出場できない試合があるらしい。
ジュニア選手登録?
いよいよ大層な話になってきた。
まあそんなもんかと思いつつ、関東テニス協会のサイトでジュニア選手登録を申し込む。少し経つと選手登録番号と選手カードが郵送されてきた。
親子で届いた選手カードをまじまじ眺めながら、これからテニスの闘いが始まるんだなと感じた。
…
まだこの時点で試合に申し込んでもないのだが、既にお腹いっぱい。
お読みいただきありがとうございます。
(続く)
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