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#220:桃のお裾分け

最近、書くことといったら転職の話ばかりで、ある意味でテーマが絞り込めている。読むには分かりやすいかもしれぬが、痩せこけた土地のような乾いた気持ちにもなる今日この頃。


桃の季節

ところでスーパーのフルーツコーナーはスモモの季節が過ぎて、桃の季節になった。気象のせいか、早めの梨や葡萄も見かけるが何と言っても今は桃の季節だ。

たまにお手伝いに行く農家で注文した桃たちも先週届いて、義姉のところにもお裾分けした。

桃は剥く前から良い香りがほのかに漂い、中はじゅるっとたっぷりの汁と柔らかな実。暑い日のことを遠くに追いやる、呆けてしまうようなささやかな幸せの時間。

世の中も酷暑で私のメイントピックも乾いた話題という日照り続きの日々に優しく潤いをもたらす季節のフルーツ。少し大袈裟ではあるが。

お裾分け

親戚の叔母さんのうちにも桃を贈ったら、早速御礼の電話をもらい近況をお互い話す。

義姉のうちにお裾分けした時も、最近の話をうちの夫婦と義姉で5分ほど立ち話した。

そう、この5分ほどが意外と生きてく中でかけがえのない部分なのかなーと思う。それとも、少し疲れているのか。(もしくは歳なのか)

いや、益々確信を深めている。淡々と暮らせば生活は張りも潤いも簡単に干からびてしまう、そんな暑く乾いた面もある。少し日陰に入って井戸端な話を挟んでリフレッシュしてから、次の仕事に取り掛かればよい。

お裾分けという言葉の広がり(桃だけでなく、気持ちやお互いの日々も)に少し救われる。

また今日も猛暑だが、うちに帰って冷えた桃を頬張る時間を想像しながら凌ごう。

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