最初の妊娠発覚~復職までの奮闘記。~職場編~
妊娠に気が付いたのは、いつもと違う体の不調を感じたので、妊活の相談も含め産婦人科を受信したときのことだった。
・妊娠5週目の事。心音も聞こえないほど小さな状態
未だ安定した状態ではないので、心音が聞こえる状態になったときにもう一度来てください。2週間後にもう一度来てください。
・妊娠7週目。受診。はっきりとした心音確認。
ドッドッドッドッ・・・・・脳の裏にまでに力強く響く砂嵐交じりの心音
『おめでとうございます。補助クーポン等もあるので、母子手帳もらいに行ってくださいね。』主治医からの声が遠くの方で聞こえました。
いつ上司に伝える?
妊娠がわかったその瞬間、私は超過密なスケジュールで日々を過ごしていました。業界が悲鳴を上げるほど慢性的に何もかもが忙しく、私は一週間に3回出張(札幌・東京・京都)を毎週繰り返してアドレナリン大放出の毎日でした。
そんな中の初めての妊娠だった為、上司に伝えるタイミングについて様々なブログなどの体験記やアンケート記事を読みつくしました。
結果:今すぐ上司に言おう。
理由
①慢性的な超人員不足で、私が抱えている数個のプロジェクトの引継ぎ者を探さないといけない。(リクルートでも何でもいいから子産休入るまでに半年程度も与えればさすがに誰か見つかるはず。(祈))
②子供がいない生活の最後の時間を存分に楽しむ為に仕事のセーブをしたかったので、サービス残業はやめようと思ったから。更に、最終的には有休をフルに使って産休よりも前からお休みに入る為には、やはりいかに引継ぎを早く始められるが勝負だと思ったから。
③家系的につわりがひどい傾向があったので、つらい時期に調整報告作業はしたくない。
④私が妊娠と仕事への不安を無視して仕事の方だけを頑張ったとして、例え先天的な理由で流産してしまったとしても、妊娠へのケアをしなかった事を絶対に後悔すると思ったから。
・妊娠10週目。異常なし。週末に区役所にて母子手帳をもらう。妊娠していることをメールで上司に報告。※書面で母体には過酷すぎる勤務状況と直近で調整できそうな要望と育休に向けての引継ぎ計画等を細かく文章に残しました。
上司に報告して変わった事
何も変わりませんでした。
残念だ。
同じように出張に行き、
夜中まで打ち合わせに対応し・・・・
上司が変わった事は私への声がけくらいです。
『大丈夫?無理しないで何でも言ってね』
いや、文章にどうして欲しいか具体的に言ったんですけど!!!!!怒
・妊娠12週目。じわじわと悪阻を感じるようになる。全く改善されない働き方に不安を覚え、ネット検索して見つけた母健連絡カード(母性健康管理指導事項連絡カード)を主治医に書いてもらえないか相談した。
主治医に母健連絡カードについての相談の際に私は一週間の勤務状況と、妊娠してから不安を覚える業務を一通り細かく具体的に紙にまとめて渡しました。(出張の移動中に新幹線で手書きで裏紙に書いたもの)
↓こんな感じだった気がしてます。
月曜日 9:00 出発→新幹線乗車4時間→打ち合わせ~22:00→ホテル宿泊
火曜日 8:00ホテル出発→バス移動1時間→飛行機1時間半→電車移動1時間→打ち合わせ~20:00→飛行機1時間→電車1時間→帰宅23:00
水曜日 ・・・
木曜日 ・・・
金曜日 ・・・
※外出や出張は一人で行きます。出張時の荷物は15㎏以上あるスースケース必須(移動の際に階段しかない場所も多数あり持ち上げる必要あり)
※悪阻が始まっていて業務に集中しにくくなっている。
私の一週間のルーティーンと、を見た主治医は一言
『そもそも、、、、この働き方でよく妊娠したね。このままだと切迫早産を引き起こす恐れがあるので主治医としては、休業を申し出ます。即日休業する事。1カ月』
『え?今日から?えっと、、』
『赤ちゃんを守りたいの?守りたくないの?』
『まっ守りたいです。』
『まずはあなたも変わる必要がありますね。』
私の休業が即で決まりました。
当日上司に電話でその旨説明(診察で切迫早産の恐れがあると言われたので休業します)。診断書を郵送で送るように言われ、電話を切る。
初めての妊娠で、この主治医に出会えた事を本当に感謝しています。おなかの中に命がいるという事を根気よく、まず私におしえてくださいました。
1カ月休業して変わった事
・妊娠14週目。悪阻がひどく、起き上がれない事も。
毎週の出張が完全に無くなりました。
出勤が2週間に1回になりました 以上
え?出勤?休業じゃないの?
休業が決定した当日は自宅からそれぞのプロジェクトの上司に連絡し、業務の状況や次回の打ち合わせの説明に追われました。
上司は『大変だね、あとはこっち(私が)でやっとくからゆっくり休んでね』と言います。
言うだけです。
実際はきちんとした引継ぎもないので、私の代わりに動きの鈍い上役が対応しても分からない事だらけ、プロジェクトの添削作業も何もできません。結局出張に行けないだけ。更に私が休職した事を公表せずに進めてるので、多方面から引き続き連絡が入りました。
週に一回、必ず上司へ現状引継ぎが全くできていない現状の報告と、引継ぎ者を立てて育休に向けて準備をしないと、引き継ぐ人へ負担が大きい事を切々とメールで記録に残しました。
結局最後まで休職中も日々の業務を在宅作業をする羽目になりました。
主治医からは、引継ぎを行うまで休職解除しないという荒療法(このまま産休まで休職)という選択肢もあると、進められましたが、一旦、会社の産業医と面談をして決めることにしました。
休職開始から1カ月後の産業医との面談
・妊娠18週。異常なし。安定期に入り、悪阻も落ち着いてきました。
産業医との面談をしました。
面談意図
・復帰して、また出張に行かされない為に産業医から会社の上層部に指示
・休職中=無給。しかし、私は休職中に結局仕事をしていた。メールにも記録として残っているので、無給にしない為の手続き。
結論、このタイミングで職場に戻り、産業医の働きかけもあり、出張無しで働くことになります。産休(有給を使って予定日の3カ月前)入った後に引き継記者が現れました。
・妊娠22週。異常なし。急にお腹が出てくるようになり動きが鈍くなる。階段の上り下りが徐々につらくなる。
・妊娠26週。産休開始(有給を使って予定日の3カ月前)。機敏な動きが全くできず、疲れやすくなる。歩くスピードも遅くなる。
予定日の3カ月前に産休スタートした私の経験を経て
色々思うとおりに行かないところは山ほどありましたが、会社に早めに言って本当に本当に本当によかったと思ってます。
まとめに、早く伝えたメリットとデメリットを紹介します。
職場メリット
・会社に対してリクルート含め引継ぎの準備のための猶予を与えられる。
・引継ぎのタイミングを早めに指定できる。(臨月の引継ぎは絶対にお勧めしません。産休に入る2カ月以上前に引継ぎの指定をしましょう。そのためには、引継ぎ者を立てないといけなくて・・・・)
・産休までの社内外チームへの負担が少ない。
・一番つわりがつらい時期(3カ月~5カ月)に体調が悪いことを隠さないくてもいい。
プライベートメリット
・仕事を可能な限り早めにセーブする事で、定時に帰宅できるようになり退社後に最後の一人時間を満喫できる。(友人と食事・夫との時間・映画鑑賞・美術館周り)※育休に入ってから何かしようと思ってたら、遅い遅い遅い遅い遅い遅い!お腹が大きくなってしまい、動けませんから!
公私デメリット
・流産してしまったら…
ちょっとまって!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
それこそ私は、勤務先の方々に早めに伝えてサポートを得るられる状態を作るべきだと思います。
私がもし本当に流産してしまってたら、おそらく、仕事上でのちょっとした我慢が原因なのかもストレス?・・・とか、あの時やっぱり誰かに頼めばよかった・・・とか、あの時、無理しなければ良かったとか、いろいろな後悔の点を探してしまう気がしてます。
小さな命に代わる仕事は無い!!
小さな命を守れるのは自分だけ!
大げさな事ではありません。
胸を張って妊娠した事と、無理できない事を伝えて欲しい。
心から応援しております。
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