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ブロックチェーン技術がもたらしたメリットとは【NoCodeSummit2021 A/Wレポートvol.2】

2021年12月に開催されたNoCodeSummit2021 A/W。
当日は数多くのプログラムが実施されたが、今回はその中から、LasTrust株式会社・坂井晶氏の講演をレポートする。

■LasTrust株式会社について

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LasTrust株式会社は2019年8月創業のスタートアップで、ブロックチェーン証明の発行サービスからスタートし、次にDAppノーコード開発プラットフォームの開発に挑戦している
そして、開発メンバーは海外メンバーの方が多いという。

■ブロックチェーンとは

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ブロックチェーンは中央的な組織(国や信用機関)への信頼を必要としない世界を作りたいという動機で発明された。

ブロックチェーンによって、もともとシステムと人で構築されていた信用が、システムだけで実現できるようになったという。

また、ブロックチェーンを構築するために使用された技術には色々なメリットがある。

特徴.1
耐改ざん性+二重使用防止
<メリット>
ブロックチェーン上ではお互いが監視しあっているため、
システムの開発者もユーザーも不正ができない。

特徴.2
分散性P2Pネットワーク
<メリット>
・データが永続的かつ分散的に残る
取引データの改ざんが不可能なため、正しいデータが永続的に残り続ける
・ゼロダウンタイム
・検閲されない
・ユーザー同士で直接取引を行える

ブロックチェーンの特徴をまとめると
「誰からも管理されることなく、安全にデータの記録を行うことができる」ことだという。

■DAppとは

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DAppとは、ブロックチェーンをベースにしたサービスの総称である。
見た目は普通のアプリケーションのような形で、裏側でブロックチェーンが使われているという。

近年大きなブレイクスルーをおこしたのは、唯一性を持ったデジタル資産のNFTや分散型金融システムのDeFi。
NFTによってデジタルやアートなどの唯一性を担保することができるようになった。
トークンはブロックチェーンにアートなどの取引記録が刻まれるので、トークンの持ち主や作成者が保障される性質があるという。

この性質を持ったトークンと画像や音楽、文字列を紐づけることによって、デジタルアセットにも価値が生まれる。
この価値が生まれる理由としては、コピーなどによって供給が過多にならないことがあげられるという。

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また、NFTの画像自体がコピーされないというわけではなく、NFTの作成者や保持者の履歴がコピー・改ざんできない。
トークンとデジタルアセットの組み合わせによって、改ざんできないNFTが誕生するという。

続いて、DAppの実例の紹介があった。

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ブロックチェーンの基盤技術に、新たなデジタルアセットが取引可能な時代になった。

その中で、有名なNFTマーケットプレイスは「OpenSea」と「Nouns」である。
「OpenSea」はCtoCでNFTを売り買いすることができるという。
「Nous」は1日1個NFTを自動生成し、そのNFTは数千万円で買い取られている。
さらに「Nous」から派生プロジェクトが生まれる方式を採用していて、NFTの売上から得た資金を、派生プロジェクトで自動投資する仕組みがある。

・DAppの構成
DAppはFrontendとSmart Contractによって構成されている。
Frontendはユーザーがブラウザを介して、送付する機能を実装。
angular jsなどのプログラミングツールを使用して、開発されるという。
また、Smart ContractはBackendにあたいするもので、ブロックチェーン上で実行されるプログラムである。


Frontend関数、Smart Contractを介してブロックチェーン上の値を変更する。
ツールのアプリケーションとの違いは、BackendがSmart Contractになることだという。

・Bunzzとは

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BunzzはSmart Contract側をノーコードで、構築するサポートを行う。
Bunzzでは専門知識がなくてもノーコードでラップ開発できるため、時間を短縮することができるという。
公式リリースは1月上旬の予定だそうだ。


スタートアップスタジオ協会とは
不確実性の高いスタートアップビジネスの事業開発において、起業家および企業内新規事業、教育機関におけるアントレプレーナー教育、資金調達のために、ノウハウの共有や各業界や人材の連携などの支援を行うスタートアップスタジオの協働組織。
詳しくはこちらから
https://startup-studio.jp/


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