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コロナでの行事中止にそれぞれの立場での募る想い。
1年で1番楽しみにしていた園の行事が中止になった。コロナウイルスの影響で。
末娘は年長の歳であり、今年でこの行事も最後。集大成である。今朝も明日の行事を楽しみに話しながら登園した。
園から中止の連絡メールが届いたとき、ゴンっと殴られたくらい衝撃を受けた。当事者にとってはそれくらいの一大事。
娘はなによりもこの行事で行うことが得意だった。今日も先生に褒められた、こんなことが出来るようになった、あと少しで出来そう、もっと上手にやりたい、そんな話を何度も聞いてきた。年長さんだけに許された演目もあり、年少、年中の頃から憧れてきた。
正直、一番最初は、「できるでしょ」と思ってしまった。我が家の県ではコロナウイルス患者は今のところ出ていないし、危機感も薄い。今思えば浅はかな情けない考えなのだけど、親のエゴで「どうしても見たい!」が勝ってしまったのである。
落ち着いて考えてみれば、毎日見守ってくれ、指導してくれている園の先生方はもっと残念だろうな、とか、苦渋の決断を伝えなければいけない悔しさ、とか、頑張ってきた本人たちはもっとがっかりだろうな、とかもっともっと大切にしなければいけない想いがあるはずなのに。
きっと日本中、世界中でそれぞれが大切に楽しみにしてきたイベントが中止になっていることだろう。長い時間かけて準備してきた人たち、ずっと前から楽しみにしていた人たち、もう2度とないその瞬間。想い。
どうすることも出来ない事情。どうすることも出来ないやり場のない気持ち。
当事者の私たちはきっとこのことを忘れない。
また新しい希望をもって、楽しみを夢見て生きていけたら。娘にもその思いを伝えられるように。彼女が帰ってくるまでに。
我が家のステージで、家族だけの特等席で、娘一人の晴れ舞台を楽しませてもらおう。
(亡くなられた方、そのご家族の方、外に出られない方はもっともっと大変な思いをされてることは重々承知です。皆様のご多幸を祈ります。)
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