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サステナビリティ・オフィサー試験2023受験記(ギリギリ合格体験記)

昨夜の段階でまだ試験範囲の問題集を解き終わっていなかったサステナビリティ・オフィサー試験、見切り発車で本日午前中に受験し、なんとか合格しました。

100点満点中70点で合格なのですが、私の点数はなんと72点…正真正銘ギリギリの点数でしたので、もはや合格と言うのもおこがましい気がしているのですが、こんな私の受験記でもこれから受験しようとしておられるどなたかのお役に立つかもしれないので、忘れないうちにここに記録しておきたいと思います。



勉強に使った教材は?

公式試験問題集のみです。
時間がなかったからこれだけしかやらなかった…というより、この試験には現状、この問題集しか教材がないのです。

私は検定試験を受ける時はまず過去問から始めることにしているのですが、この問題集って「過去問」ではないんですよね…。

これから受験する方に注意していただきたいこと①
問題集は「過去問」ではないので、これとまったく同じ形式で出題されるというわけではありません。
(私、この点を甘く見ていた結果、本番で苦しむ羽目になりました)


どうやって勉強した?

問題集を「後ろから」解いて勉強しました。
具体的には、

第4章:実践事例問題
 ↓
第3章:サステナビリティと金融
 ↓
第2章:企業のサステナビリティ活動
 ↓
第1章:SDGs・ESG・サステナビリティの基礎知識

の順に問題集を解いていきました。


なぜ後ろから解いたのか。
最大の理由は、「実践」と「金融」に自信がなかったからです。

私は金融機関勤務ではなく、企業さんにアドバイスをする立場でもないので、これらの分野にはなじみがない分、弱点になるだろうと考えました。

問題集を最初から順番に解いていくと、これらの「弱点」にたどりつく前に時間切れになってしまいそうな気がしましたので、敢えて後ろから問題集を解くという奇策を取ることに。

(上記の奇策を選択した背景には「基礎知識はまあ大丈夫だろう」という油断と過信があったことも否めません。そしてこの過信がまたまた、本番で私を苦しめる結果になりました…)

これから受験する方に注意していただきたいこと②
「基礎知識」を侮るべからず…!


問題集は何回やった?

約2回です。

1回目に解いた時、

  • 自信を持って正解できた問題は〇、

  • 消去法で解いたり自信がなかったりした問題は△、

  • 間違えたものは×

のしるしをつけて、2回目は△と×を解きました。

解説については「〇」のものも念のため全部目を通して、知らなかったもの、あとで調べたほうが良いかなと思ったものはメモをしたり下線を引いたりしました。

(が、結局すべてを調べることはできず、最後の方は「正解を覚える」勉強になってしまったものもあり、これが本番での失点につながりました…)

これから受験する方に注意していただきたいこと③
解説と解答をきちんと読み、わからないところや理解があいまいな個所はきちんと調べて自分のものにしておきましょう。


どんな感じの出題だった?


過去問が公表されておらず、問題を持ち帰ることもできないのであまり明確にお伝えすることはできないのですが、今、お伝えできることがあるとすれば下記の3点です。

①分野ごとの出題数

  • 第1章:SDGs・ESG・サステナビリティの基礎知識 … 9問

  • 第2章:企業のサステナビリティ活動 … 19問

  • 第3章:サステナビリティと金融 … 12問

  • 第4章:実践事例問題 … 10問

スコアを見る限り、分野や問題による配点の差はなく、すべて1問=2点のようでした。(ということは、1章の基礎知識と2章のサステナビリティ活動合計の配点のほうが、3・4章の合計よりも少し多かったのですね…)


②出題型式

ここはぜひ、これから受験する方のために「声を大にして」お伝えしたいところです。

検定試験のホームページには「四答択一式50問」って書いてあり、サンプル問題には「次のうち最も不適切なものはどれか」とあるのですが…


油断してはいけません。
本番ではたくさん出題されるんです。
「次の記述のうち、適切なものはいくつあるか」
という形式の問題が…



試験会場では驚きと緊張のあまりしっかり覚えていないのですが…体感としては、全体のうち5分の1程度(つまり10問ほど)はこういった形の出題があったような…

しかもその選択肢が、「2022年に発表された〇〇の…」といった細かい知識を問うものだったりすると、なんとなーくおぼろげに覚えているだけの知識では正解を導くことができず、結果、特に第2章「企業のサステナビリティ活動」で大量失点してしまいました…。

とはいえ、問題集を解いた時に解答・解説まで読んでいたから救われた出題も多々ありましたので、これから受験される方は問題集をただ解くだけではなく、解説までちゃんと読み、わからないことは調べて自分のものにするところまでぜひ頑張ってみてください。


③ガイドライン対応問題の数

サステナビリティ・オフィサー試験は、今年(2023年)10月から「脱炭素アドバイザー ベーシック」に対応しています。


(脱炭素アドバイザー資格制度については下記をご参照ください)


このため、2023年12月13日に私が受験した時点では、「脱炭素アドバイザー資格制度ガイドライン」対応問題(GL問題)が多数出題されていました。

その数と内訳は:

  • 第1章:SDGs・ESG・サステナビリティの基礎知識 …5問/9問

  • 第2章:企業のサステナビリティ活動 … 10問/19問

  • 第3章:サステナビリティと金融 … 0問/12問

  • 第4章:実践事例問題 … 2問/10問


こんな感じでした。
そうなんです。
第1章でめんくらい、第2章で大量失点した理由のひとつに、「問題集で見たのと違う問題が大量出題されていた」という印象を受けたことがあったのです。それってたぶん、GL対応の関係で問題が変わったためではないかなぁと思っていたりします(もちろん、根本には私の知識不足・理解不足があるのは百も承知なのですが)。

次年度受験する方は、問題集もGL対応した形に改訂されると思いますので心配ないかと存じますが、新問題集発行前に受験される方は念のため上記にご留意ください。


最後に:受験して良かった?


これは迷うことなく「良かった」とお答えしたいと思います。

サステナビリティ担当者になったのが今年(2023年)の10月。サステナビリティって何?の状態からお約束のようにアルファベットスープの海におぼれ、試行錯誤しながら毎日テーマを見付けてコツコツnoteを書き続けてきたことが、試験勉強をする中で「なるほど、これはこういうことだったのか!」とつながったり、私がnoteに書いたテーマが試験問題でもとりあげられていて嬉しくなったり。また頑張っていこうと思うきっかけになった試験でした。


以上、サステナビリティ分野のnote更新1000日連続への挑戦・65日目(Day65) でした。それではまた明日。

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