(2020/9/16) 【SDGs-NY/Vol.⑫】大阪なおみ選手が全米オープンで勝ち続けることでマスクにネーミングした7名の黒人犠牲者たちの命の重みを主張: 日本にも人権理解への一石を投じたのではないだろうか (SDGs #10:人や国の不平等をなくそう)
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【SDGs NY/ Vol.⑫】
(2020/9/16) サステナNYの街角から見た所感
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(SDGs # 10: 人や国の不平等をなくそう)
★大阪なおみが言いたかったこと★
大坂なおみが特別寄稿。ジョージ・フロイド事件の数日後に、
私がミネアポリスでデモに参加した理由
Black Lives Matter について積極的に発信を続ける大坂なおみ。
なぜ「人種差別主義者ではない」だけではダメなのか?
2年前にはこんなことを書くなんで想像もできなかったという、
彼女の現在の思いを公開!
https://www.elle.com/jp/culture/a33292072/naomi-osaka-op-ed-george-floyd-protests/?fbclid
ーーーーー以下、9月14日にFBに投稿した所感ーーー
(私所感) 【テニス全米オープン優勝】
想像を超える練習と精神力なしには決して果たす事のできない快挙!
その中でも今回は、特別な意味があった。
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全米オープンで優勝することは、並大抵の努力と精神力では勝てない。想像を絶するトレーニングとマインド・コントロールの訓練を積んでいるはず。決勝戦までいくと、パワーテニスのテクよりも、試合中のブレないマインド精神統一の方がはるかに大事な勝ち要素になる。
世界が注目する全米オープンテニス。
プレッシャーも相当なものだったに違いない。
その中でも、今回はもっと特別な意味があった。
今、全米で起こっているBLM運動(ブラックライブズマター)を真摯のとらえているなおみ選手の主張。
NYで育ったからか、その命の重みが身にしみているのだろう。
「負けるワケにはいかない」そして、その言葉通りに勝った。
優勝した大阪なおみ選手。
(追記)
ハイチ系米国人の父と日本人を母に持つ大阪なおみ選手は 数年前から一貫して黒人差別問題に対し 差別撤廃を求めるアクションを打ち出していた。その度に 米国でも 日本でも スポーツに政治を持ち込むなという批判を受けてきたというが、なおみ選手は むしろ スポーツという場を通して 一貫して 人権問題を啓発していくことの意味と重要性を 今回の全米オープンで貫いた!
ツイッターでも訴えかけており 10万人がツイートしている。
https://twitter.com/naomiosaka?ref_src
大阪なおみ選手は、日米の間で、そういう使命をもって生まれたのだろう。
今、全米に広がるBLM運動(人権抗議ムーブメント)と共に、大阪なおみ選手がとった行動も、人権保護≒「人や国からの不平等をなくそう」(♯10)に追随するSDGs目標に繋がるアクションであることを支持したい。
その一貫した姿勢を応援したいと思う。
ーー
私は、今回の大阪なおみ選手の2度目の全米オープンの優勝も然ることながら、7名の黒人犠牲者の名前入りマスクをして登場し、そしてその主張通りに勝ち続け優勝した彼女の芯の強さに感動している。
これは彼女のプレイをその真摯な姿をみていた人達なら感じていることだろうと思う。
そういう思いから、今回大阪なおみ選手がつけて登場した7枚の名前入りのマスクの写真と、優勝の瞬間の姿をここに残しておきたくなった。
ーー
そして、もっとも印象的であり愛おしく感じたことは、
まだ22歳の大阪なおみ選手がみせた優勝直後のトロフィーをもった瞬間の笑顔は、まだあどけなさが残る22歳そのままの笑顔だった。こと。
ーーおめでとう。
そのままの純粋な笑顔で突き進んで欲しいと願っている人は多いはず。
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(写真)大阪なおみ選手のツイッターとハフポストから
大坂なおみがマスクに遺した7人の犠牲者。
勝ち続けることで貫いたもの
https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_5f51bd94c5b62b3add3e53ce?ncid&fbclid
⁂7名の黒人犠牲者が亡くなられた時の状況も記されています。
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【SDGs NY】Vol. ⑫
(2020/9/16) サステナNYの街角から見た所感
Hiroko Furuichi
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執筆:古市裕子
国連フォーラムNY所属 (本文は個人の見解)
SDGs NY(持続可能な)×事業再生・企業価値 支援
NY Marketing Business Action, Inc 代表取締役
US JAPAN Career Network (日米キャリアネットワーク)
(略歴)
NY市立大学大学院・政治経済学国際関係論修士課程卒。
1998年~2015年:ジェトロ・ニューヨーク(経済産業省貿易保険部NY)。
(⁂現在の NEXI 日本貿易保険)。 中南米各国カントリーリスク及び企業信用リスク調査に従事。当時「貿易保険」誌や「通商弘報」(METI刊行物)・「New American Policy」ジェトロ配信等にリスク分析レポを寄稿。
2015年独立起業。国連提唱SDGs×企業価値×キャリア支援の観点から、多数
日系企業のNYビジネス進出支援や市場調査、またキャリアコンサルタントとして次世代への日米キャリア支援も手掛ける。
オフィシャルサイト: https://sustainabusiness.ny-mba.com/