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「プログラム医療機器が切り拓く不眠症治療の次世代型アプローチ」丨第45回日本睡眠学会定期学術集会に参加

こんにちは、サスメド公式note編集部です。今回は、9月に弊社代表の上野が行った講演のレポートをお送りします!

2023年9月15日から17日までの3日間、第45回日本睡眠学会定期学術集会がパシフィコ横浜(横浜市)で開催され、塩野義製薬株式会社の共催セミナーにサスメド代表の上野が登壇いたしました。

本セミナーは「プログラム医療機器が切り拓く不眠症治療の次世代型アプローチ」をテーマとし、座長に高江洲義和先生(琉球大学大学院医学研究科 精神病態医学講座)、演者には栗山健一先生(国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター 精神保健研究所 睡眠・覚醒障害研究部)とサスメド代表の上野が登壇いたしました。
約200席が用意された会場は満席になり、また講演内容はWeb配信もおこなわれ、睡眠医療に携わる多くの方々に注目いただく機会となりました。

冒頭、上野から「日本のデジタル医療戦略の進捗度合いはアフリカと同程度」という世界保険機関(WHO)の報告を供覧した際には、会場からどよめきが起こり、参加者に大きなインパクトを与えました。
その後、サスメドが開発を行っている「治療用アプリ」について、医療機器であり、法令に基づいた治験を実施し、厚生労働省から承認を受ける必要があること、実際に使用するためには医師の処方が必要であり、健康増進を目的としたヘルスケアアプリとは製品の位置付けが大きく異なることを説明しました。
2023年2月にサスメドが製造販売承認を取得した不眠障害治療用アプリについても開発の経緯や臨床研究の成績を紹介し、最後に、サスメドはデジタル技術を活用することで日本の持続可能な医療に貢献していくことをアピールして、講演を終了しました。

二人目の演者として登壇した栗山先生からは、海外における治療用アプリの開発動向やこれまでに報告されている有効性・安全性の成績が紹介されました。サスメドも製造販売承認を取得した不眠障害に対する治療用アプリは、海外において広く使用されていること、特に英国NICE(国立保健医療研究所)のガイドラインでは、アプリによる治療が推奨されていることから、国内でも不眠障害治療用アプリが適切に、かつ患者さんの役に立つように普及していく必要があることをご説明いただきました。

講演後のディスカッションでは、登壇者からは国内でIT化が遅れている背景について意見が出されたほか、今後治療用アプリを普及させるうえでは、医療従事者が運用しやすいフローの構築が必要であることが伝えられました。
会場の参加者からも多くの質問が寄せられ、盛況のうちに幕を閉じました。

サスメド公式note編集部