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ARTのよもやま話

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アートというより「art」に関するよもやま話。Copyright©Susie Y. All rights reserved.
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#美術館

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大塚国際美術館(日本・鳴門) 番外編

本物を見た時よりも、「本物の良さがわかる」こともある 〜 大塚国際美術館(日本・鳴門) 後編

大塚国際美術館(The Otsuka Museum of Art)で今回見学出来た作品の中で、個人的に印象に残ったベスト5を厳選して紹介している(順不同)。前回の続き。 2.スクロヴェーニ礼拝堂 大塚国際美術館の展示の中でも「スクロヴェーニ礼拝堂の実寸大に復元された空間」は、ダントツの完成度だ。壁画の剥がれ具合まで見事に再現している。 イタリア、パドヴァにあるスクロヴェーニ礼拝堂は、見学時間15分のみ。もちろん、撮影禁止だ。鳴門の「スクロヴェーニ礼拝堂」の画像でもおわかり

「本物を知ること」は、本物を見なくても可能だ 〜 大塚国際美術館(日本・鳴門) 前編

私の頭の中には、「本物を現地で見る」というアートを研究してきた人間としての、どうでもいい使命がこびりついていた。ただ、下記の記事にも書いたが、ミュンヘンの古典彫刻模型博物館での体験が、「本物を現地で見る」=「本物を見ないと意味がない」という思考回路を吹っ飛ばす結果となった。 この体験を通して、すぐに思いついたのが日本の大塚国際美術館へ行ってみて、今度は、名品の複製画を体験することだった(*1)。ご存じの通り、同美術館に本物の作品は、一切展示されていない。その規模といい、世界

「本物を知ること」は、本物を見なくても可能だ 〜 古典彫刻模型博物館(ドイツ・ミュンヘン)編

本物を現地で見る。 私の「アートの聖地巡礼の旅」のキーワードだ。 正直言って「本物」が持つパワーは、計り知れない。ましてや、現地で「本物」を見ることは、誰にとっても最高の体験だ。 こんなことを書いておいて、しかも、これから旅の備忘録を様々な形で書いていくつもりなのに(先日書いたように)「その前」にどうしても書かいておかなければならないことがある。 それは、本物を現地で見るために旅を重ねてきた私が「本物を知ること」は、本物を見なくても可能だ、と気づいてしまった体験だ。逆

美術を鑑賞する作法 「作品の基礎知識を意識する」

だいぶ前になるけれども、「美術を鑑賞する作法」について以下のnoteを書いた。 私の「美術の鑑賞」に関する基本的な考えを上記のnoteから引用する。 私の知る限り、欧米では「美術検定」はない。もし、美術に興味があり、知識を深めたいのであれば、学生は、学校で、社会人は、コミュニティカレッジで「美術史」を学ぶ。なぜなら、基本的に美術史の学問は、そこら辺で受講出来るほど身近なものだ。もちろん、ただ、ただ、美術が好きで「鑑賞するだけ」の人々もいる。「プロ」を目指さない限り「自由」

芸術や文化が少しでもスキであれば、今知ってほしいこと

追記(2020/06/14):国立西洋美術館は、2020年6月18日(木)より全館開館となることが決定。上記の「ロンドン・ナショナル・ギャラリー展」も日時指定制を導入し同日より10月18日(日)まで開催されることになった(国立西洋美術館公式サイト2020年6月12日更新現在)。 今、国立西洋美術館の中に、英国・ロンドンにあるナショナルギャラリーより計61点、全て初来日の作品が展示されている。 今回も、保険も含め、莫大な費用をかけて、英国から61点の作品が、大事に大事に日本