名称未設定-1

お手軽競合分析で参考になるチャンネルやアカウントを見つけ出す方法【VTuberで学ぶマーケティング論-分析・実践編】

分析が半ば趣味と化している、スシテンコ先生です。

今回は「手軽に参考になる競合チャンネル・アカウント」を見つけ出す方法をご紹介していきたいと思います。

その前に、まず「なぜ、競合チャンネル・アカウントを見つける必要があるのか?」について、少しだけ説明を。

この記事を書こうと思った経緯は、以下のツイートが発端。

早い話が「数字の伸びているコンテンツや売れているコンテンツ」を分析・研究し、パクれるとこはパクればいいわけです。

(もちろん、分析や調査なしでも伸びている人はいるが、それは本人が自覚していないor説明できないだけで、無意識に出来ていることも多い)

私が個人VTuberとして活動する中で、とくに全体の課題と感じているのが、

「VTuberという狭い業界の中でしかコンテンツを研究していない」→結果、租税乱造・右向け右状態に
「”分析系”名乗っている人が大して分析出来ていない」→有用な情報が埋もれる+エンタメネタとして消化され、実践に結びつかない
「2018年付近にバブルで伸びただけのVTuberの成功要因に再現性がない」→2019年参入の新規と2018年以前の古参で認識に差がある

…ということです。

この課題に対する私のアンサーとしては「既存のVTuberコンテンツは参考にしなくていい→VTuber以外のコンテンツを参考にする」です。

そのためには、まず「VTuber以外で参考になる動画やコンテンツ=競合コンテンツ(参考にすべきコンテンツ)」を見つけ出す方法を知っておく必要があります。

幸いなことに、インターネット上のコンテンツでは、すぐに人気で伸びているコンテンツ(あるいはクリエイター)を簡単に発見でき、今からでも見て学んだり、人気の理由を分析・研究することが可能です。

そこで当記事では、誰でも簡単に競合コンテンツを見つけ出す方法をご紹介して参ります。

YouTube検索で見つけ出す

インターネット全盛の今、競合となるチャンネルやアカウントを手っ取り早く見つけ出す方法は簡単で、まずは「検索して見つけ出す」という方法があります。

以下、私がDiscordの自サーバー内で、イラストレーター・絵師に向けて共有していた情報(および思考プロセス)をまとめていきます。

まず「イラスト」という検索ワードを入力し、サジェスト(オススメ・予測)ワードをチェック。

画像4

ここですでに「イラスト メイキング」「イラスト 描き方」「イラスト 成長記録」「イラスト紹介」という需要があることが見えてきます。

今回の記事では「イラスト メイキング」というワード、そしてその検索ワードの需要を満たして人気を得ているコンテンツを発見していくことにします。

画像5

ひとまず「イラスト メイキング」で検索してみた結果が、以下の通り。

名称未設定 1

この過程で見つけた、イラスト関連の動画で伸びているアカウントが「ももいろね」さん。

検索結果を見ればわかりますが、上位に2つの動画が表示されております。

加えて「視覚効果の高い萌え絵を活用したサムネ」「人気ゲームタイトル(アズールレーン)の利用」など、動画を見てもらうためのキャッチ要素もかなり力を入れております。

さらに注目してほしいのが、ももいろねさんのチャンネルで「動画投稿数がそこまで多くない(20作)」「投稿期間が直近の1か月以内に集中」という状況にも関わらず、チャンネル登録者数は2.5万人を超えております。

画像1

その他の詳しい分析・研究は今回は割愛しますが、上記の投稿動画を一目見ただけでも、ももいろねさんのチャンネルが伸びている理由はなんとなくわかってくるはずです。

このように「自分が作りたい動画や検索で狙っているワード」を事前に調べておくだけで、自分が参考にすべきチャンネル・アカウントを手軽に見つけ出すことができます。

関連動画(サジェスト機能)から見つけ出す

検索以外の方法としては「関連動画から見つけ出す」「サジェスト(オススメ機能から見つけ出す)」という方法もあります。

IT全盛の昨今では「関連動画=サジェスト機能」は、ユーザーニーズに自動で応えるアルゴリズムが組まれているので、関連で出てくる動画は人気のあるチャンネルの動画であることがほとんどです。

ですので、自動でオススメされる関連動画をしっかりチェックしておけば、人気の動画やアカウントは自然に見つけ出すことが出来るのです。

たとえば、先ほどのももいろねさんの動画を再生すると、以下のような動画も関連動画として表示されます。

名称未設定 1

関連動画で一番上に出てくる「ひものちゃんねる」さんも、イラストメイキング系の動画チャンネルとして、競合として捕捉しておきたいチャンネルだとわかってきます。

また、顔出しYouTuberとして活躍されている「さいとう なおき」さんにも注目。

ツイッターフォロワー数12万人、経歴も「ポケモンカード公認イラストレータ」「板垣 恵介認定色事師」など、サブカル・オタク向けに一発で本人のすごさがわかる実績がプロフィール欄に書かれております。

…という感じで、関連動画から人気の動画やチャンネル、アカウントを少し追跡して研究してみるだけでも「伸びている理由」が見えてくるのです。

「絶対に伸びる方法」は存在しませんが「伸びない原因」はひとつずつ改善していくことができます。

Google検索で見つけ出す

手っ取り早い方法としては、Google検索で調べて見つけ出すという方法もあります。

検索エンジンとしての利便性や優位性は、世界の中でもGoogle一強状態が依然として続いております。

(ここでも余談ですが「Yahoo!検索」はGoogleの検索エンジンが流用されているため、検索結果にそれほど違いがありません)

YouTube検索以上に発見が多く、より人気の動画を見つけ出せるのが、Google検索の特性だと言えます。

YouTube検索同様「イラスト メイキング」というワードで、検索してみましょう。

画像3

最近のGoogle検索傾向で言えば、動画需要の高い検索ワードでは、文字媒体よりもメディア媒体(動画・画像)の方が上位表示されるという傾向にあります。

以下、Google検索で見つけ出した、イラストメイキング系の競合チャンネル。

両チャンネルの分析や解説は省きますが、多くの競合チャンネルを見つけ出してしっかり研究すれば、どのチャンネルも当たり前に行っている「伸びている理由が見えてくるはずです。

まとめ:競合を見つけ出すためには「検索」と「関連」を駆使する

以上のように、競合コンテンツを見つけ出すためには「検索」「関連(サジェスト機能)」を駆使するだけで、簡単に行えます。

もちろん、人気で伸びている動画チャンネルやアカウントに追いつくのは難しいでしょうが、学べることはたくさんあるはずです。

この機会に、ぜひとも「検索」や「関連(サジェスト機能)」を駆使して、競合コンテンツを見つけ出すことを意識して、ご自身の活動に役立ててみてください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?