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1年間Discordを使って見えてきたメリットとデメリットについて

VTuberおよび、バーチャルに関わるクリエイターの間で主流となっているチャットアプリが「Discord」なのですが、利用してみて1年ほど経ちます。

※「Discordって何?」という方は以下の記事などをご参考に。

その中で見えてきたメリット・デメリットをご紹介していきますので、読者自身のDiscordの使い方の参考にしていただければと思います。

Discordのメリットは?

個人的にDiscordで役に立つと感じたメリットは以下の通り。

・気軽な雑談による、より個人の実態に迫ったリサーチ
・共通の趣味や関心を持つユーザー同士での交流の場
・議論によるアイデア出し

私の場合、他人の話はすべてマーケティングに活かせるため、直にエンドユーザーやコンシューマー、あるいはクリエイターと関われって悩みや課題を収集できるのは大きなメリットだと感じております。

また、共通の趣味や関心を持つユーザー同士での交流の場として「ファンサーバー」「ゲーム友達募集サーバー」といった使い方もできます。(元はこの用途が主なチャットツールでもある)

一定数、有識者が集まれば建設的な議論によってアイデアや課題を見つけ出して、自分とはまったく異なる人種から知見を得ることも可能。

おおよそ、Discordを使うメリットはこの3つです。

※音声面等、技術に関しての話題は除外。

Discordのデメリットは?

一方で、私がDiscordのデメリットだと感じた部分は以下の通り。

・ユーザー層が玉石混交で住み分けが難しい
・リーク等のコミュニケーションの相違によるリスクが潜む
・愚痴や自分語り等、ネガティブな話題に依存しやすくなる
・自分で調べる・学ぶ習慣が停滞しがち

Discordが難しいと感じたのは、ユーザー層が玉石混交なので、住み分けが難しいという点。

とくに公開サーバーでは、一定数の空気の読めない人間や仲の悪い人間同士がマッチするなど、人間関係のめんどくささと背中合わせであったりします。

また、VTuber関連のユーザーでは、リークによる炎上が横行した経緯もあり、安易に外部に情報を漏らすなど、自身の行動による悪影響を考えられない人も一定数紛れています。

このあたりは、個人VTuberで些末な事態で炎上騒ぎしている事情からして、容易にご理解いただけるはずです。

それと、これは私自身も大いに反省しなければならないのですが、Discordはクローズドな環境にあるせいか、愚痴や悪口などの話題が出ると止まりにくいため、ネガティブな話題で足を引っ張り合って時間を奪われるだけのコミュニティになりがちな点も大きなデメリットです。

「匿名+発言に責任が生じない」という性質上、飲み屋の愚痴のような流れになりやすいのも、Discordを使う際には気をつけておきたいです。

また、これは私自身の問題ですが、Discordを使い出してから、明らかに「自分から調べる+試してみる」という行動をする頻度が落ちました。

よほどの専門家相手以外、Discordで他人に相談するだけ無駄なことが多く、さっさとググるか参考著書読んだ方が手っ取り早いので、これはかなり機会損失です。

※アイデア出しや議論を通して「わからないことがわかった」を自覚するためだけには使える。

いずれにせよ、情報取得ツールとして、Discordの性質は2ch等の匿名掲示板に近しいので、とくに私のようなビジネスユースも兼ねてる方が使用する際には注意が必要です。

Discordは情報交換場所としては機能しにくい?

以上のメリット・デメリットのあるDiscordですが、総評としては「情報交換・共有の場としては機能しにくい」というのが私の評価です。

原則的に、閉じこもったコミュニティでは「行動して情報をフィードバックしてくれる人」「新たな情報を頻繁に仕入れてくれる人」「活動に対して好意的かつ建設的な意見を提供してくれる人」がいなければ、モチベーション維持が成り立ちません。

私自身、様々なDiscordサーバーでそのような人物でいることを心がけていましたが、サーバー内に同じぐらいモチベーションの高い人が複数人いないと、だいたいネガティブな話題に飲まれて終わることがほとんどです。

また、私の場合はマーケティング情報や、活動のアイデアを落とすことが多かったのですが、Discordで落としてもクローズドな環境で特定の人物に投げても拡散性がないので、Discordで拾ったニーズはTwitter・note・ブログ・YouTubeなどのオープンな場で公開した方が自分のためになるはずです。

ただ、例外としては「管理者にコミュニティ運営力があり、なおかつ参加者の目的意識や当事者意識が高いのであれば、Discordサーバーをオンラインサロン的に利用可能」だとは思います。

ただ、これは馴れ合い色の強いユーザーの集まるDiscordでは、一部のコミュニケーション依存のユーザーが混ざるだけで破綻するリスクもあるので、適度な距離感の取るようにして運営するなど、工夫が要されそうです。

まとめ:Discordは飲み屋みたいなもん

1年間Discordを使ってみて感じたことは「Discordは飲み屋みたいなもの」ということです。

ゲームの置いてある飲み屋ではワイワイゲームをすればいいし、ビジネスパーソンが集まってる飲み屋では名刺交換して新たな取引につなげればいい。

ただ、毎晩飲み屋に入り浸っていては、生産的な活動は進まなくなるので、自制心を持って適切な距離感でDiscordと付き合う必要があるという話です。

そういった面も考えながら、自分に合ったDiscordの使い方を定期的に見直してみるといいでしょう。


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