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後輩の言葉にハッとした


こんばんは。


去年の秋ごろ。
打ち合わせが終わり、後輩と帰りの電車に乗るために駅へ向かっていたら、駅前で小さい市場が開いていたので二人で立ち寄った。


雑貨屋さんがあって、そこには色んな形、色んな色の瓶が並んでいて、どれも綺麗だった。店員さん(?)が「これは外国から取り寄せたからここでしか買えないよ」と言った。


個人的に印象に残った細長い青透明の瓶を見つめながら、
「この瓶で金魚を飼ってみたい」と言うと、後輩がすかさず、



「かわいそう・・・」



と言った。



わたしは、「(水槽より狭いから)かわいそう」と言ったのだと思ったけど、一応「なんで?」と後輩に聞いた。わたしが指したその瓶は、金魚一匹なら暮らしていける大きさだった。



後輩は言った。







「だって・・・大きくなれない・・・この瓶じゃ・・・」







わたしは謝った。
もう二度と、瓶に金魚を入れて飼いたいと言わない。






後輩は、金魚の未来を考えていた。


ハッとさせられた出来事だった。




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