退職の告白

昨日、現職の仕事終わりに俺の部署の幹部の一人に誘われ、幹部A,B,Cで飲みに行った。

「どうかしたの?」と聞いたら、「いえ、今日暇でただ飲みたいと思ったんすよ、行きましょうよ」と。
夕飯をつくって待ってくれている妻に申し訳ないと思いながらも行くことになった。

たわいも無いバカな話で盛り上がり、楽しい時間が過ぎていったが、ある事に気付く。
「俺、Cには辞めること言ってねーな」
A,Bは管理職なのでもう伝えてあるが、Cは年明けから管理職にしようと思っていたので言っていなかった。

少し迷ったが、言うことにした。

その会社にもよるが、通常“退職”はネガティブな事と捉えられ、ギリギリまでオープンにしない。
残る者の士気を下げると考える人が多いのか分からないが、俺はその考え方が好きじゃない。
険しい山登り(ビジネス)を共にした仲間に対し、直前で辞める事を伝えるより、“何故辞めるのか“ “自分はどうありたいのか” ”何故今の会社でそれを実現できないのか”を自分の言葉で事前に伝えたい。

事前に伝える事で、心の準備をしてもらいたいと俺は考える。
仲間をリスペクトしているからこそそうしたい。

Cは「マジですかー、勘弁して下さいよー」と言いつつ、理解は示してくれた。
(ずっとマジかーって言ってたけど)

その気持ちは嬉しかったが、もっと嬉しい事が。
Aが、「Cちゃん、俺らがやるんだよ。やろうぜ!何か楽しいじゃん!sushioいなくなるの寂しいけど、この負荷を楽しもうぜ!俺ら若いし、好き勝手暴れてダメになったらsushioの会社乗っ取ろうぜ!」と言った。

Aは、負荷がかかる=成長のチャンスと認識していた。

こいつらなら絶対大丈夫だな。
そう思えたし、嬉しかった。

俺は、自由にやる代わりに結果を出せと言っている。
自分の想いを貫くなら最後まで貫き通せとも言っている。
だが、俺のような管理職は現職では稀。
多くの管理職は上の指示に従いメンバーを縛りつけ、いかに“やらせる”かというマネジメントをする。
俺の後任が誰になるか判らないが、彼らにとって負荷がかかる事は必至。

皆で力を合わせて、自分達の組織を創り上げて欲しいと心から思う。

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