推し、燃ゆ。


自分にはない価値観を持った主人公だったと思う。

熱烈に誰かを応援したり、お金を落としたり、自分の芯になったり、という経験は今までなかったし、性格的にこれからもしなさそう。

だけど、推しがいるってだけで生きのびれる、という感覚はちょっと、味わってみたい。

オタクを見る目が少し変わったかも。

主人公はただ恋愛対象として推しをみているわけではなく、
人としてどんな魅力があるのかを言語化して整理して蓄積してる。
推しの全てを理解して落とし込みたいって感じ?

そういう推し方は知らなかった。

狂気的な側面はあるけど、この主人公の推し方はなんかちょっと美しい?気がする。

他人を理解するってまじで難しいけど、理解したくて出る情報を集めて並べて考えて…ってなんかすごいことだよなー

結局推しは燃えて、主人公の世界からは消えることになったけど

その存在をたしかに感じることで、あたしはあたし自身の存在を感じようとした。推しの魂の躍動が愛おしかった。必死になって追いつこうとして踊っている、あたしのが愛おしかった。

ここまで推しの存在に”生かされてる”人のこれからの”生きる”姿がちょっと見れて、なんかいい気持ちになった。


結構面白かった。

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