【2021年最終版】担当投資先データあれこれ~投資の傾向~
今年も1年がもう時期終わるということで、6月にアップしました下記のnoteが思っていたより多くの方に読んでいただけたので、アップデート版を書いていきたいなと思っています。
また合わせて、来年以降どうしていくつもりなのか的なものも簡単に触れていきたいなと思っています。
もし前回分まだ見てないぞという方がいらっしゃったら、下記よりご覧いただければと思います。
初回接触チャネル
次のセクションで今年の投資にも触れるんですが、半年ほど前から比べてもそこまで大きな変化はありません。
引き続き自社で行っているプログラムからの投資が中心になっています。
他社のVCさんとあまりお話をさせていただく機会がないので、なんとも言えないのですが、投資先の初回接触チャネルとしてSNSの比率が高いのはもしかすると僕の特徴だったりするのかなと思っています。
時々、通知がうまくこなかったり、スパムとしてフォルダー分けされてしまった返信タイミングを逃してるケースもあるのですが、ほぼほぼ、TwitterDMは返信させていただいていて、上記でも上げさせていただいたSNSは全てTwitterDMになりますので、もし調達のご相談や事業ディスカッションに関するご相談などあれば、弊社の中でも僕でよろしければ、HPより問い合わせいただくよりTwitterDMいただいた方が確実だと思います!
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投資社数推移
今年は、これまでもっとも新規投資件数の少ない1年になりました。
(2018年は6月途中にVC部門に異動してるので、投資期間で言うと半年程度なんです)
様々理由はありますが、来年はその辺りがなくなっていく予定なので、新規投資件数を伸ばしていきたいなと思っております。
また、既存投資先についても、弊社が参加していないものも含め追加での調達が進んできているところが徐々に増えていますので、より新規の部分を加速させていきたいと思っています。
(追加投資についての注記ですが、上記の数値は弊社も参加させていただいたもののみ記載をしておりますので、弊社が入らなかった増資ラウンドは含んでおりません。)
新規投資タイミング
これ前回出した時も、出す意味ないってコメントを書いた気がするんですが、ラウンドについては引き続きファーストラウンドのみとなっています。
これは、意図的にファーストラウンドを狙っていたというのが大きいのですが、来年は全体の10%程度の割合までファーストラウンド以外での投資も増やしていきたいと思っております。
タイミングとはちょっと違うんですが、これまで、新規投資は常にリード(or co-リード)でやれせていただいていたんですが、今年はフォローでやらせていただく企業もあり、投資時のポジションにやや変化のあった年でした。
リード、フォローでいうと個人的には絶対にリードしかやらんぞというタイプではないですが、基本リードをさせていただいていたことが多かったです。今後についても、基本方針はリード中心ですが、フォローでも参加させていただける場合は参加させていただきたいなと思っています。
平均投資額
ちょっと前回のグラフだとわかりにくかったので、新規と追加とで分けてみました。
半年前からの変化で行くと、全体的に平均の投資金額は上がっていっております。新規については画像にも記載の通り、直近行なったプレシード前後のステージ向けに開催しているプログラムであるThe First Moversで担当案件を持たなかったことで、少額出資が今年なかったのが大きいかなと思っています。(FM=The First Movers)
追加投資についても、個人の担当先としては少し大きめに追加させていただいた投資先があった関係で、少し数字が増えています。
投資金額については、企業によって適切な金額があるでしょうし、必ずしも弊社のみで出資させていただけるというものでもないので、基本的には、大きくしたい小さくしたいはありません。
ただ、初めから比較的大きな金額がないとチャレンジできないところもあるかとは思いますので、そういった大きな資金需要にも対応できるようにはしたいなぁと漠然と思っています。
投資先事業領域
ほとんどお話しする機会がないのですが、時々ある他社VCさんとお話させていただく機会において、「特徴がない」と言われる大体の原因はこの分布にあるといっても良いかと思っています。
投資先の事業分布を見てみるとものの見事に分散されてまして、これといった特徴がないのが特徴といった感じです。
もちろん、興味のある事業領域はあって、noteも定期的に上げさせていただいている建設・不動産領域やヘルスケアなんかは、かなり興味があり狙っていきたいと思っています。同じようにnoteに上げさせていただいてる教育については若干割合が高くなっていますが、一方で今後もこの割合が増えていくかというと、そこまで増えていかないかもとは思ったりしています。
個人的に領域に対する考え方としては、注力したい領域はあるものの、基本的には、課題への共感であったりサービスによって実現される未来への共感みたいなとこが大きかったりするので、注力領域以外でも、そういったものが自分の中に持てれば、どこでも選り好みせずやりたいと思っています。また、どこかの領域に投資先を偏らせたいという思いもありませんので、引き続きこんな感じの分散した状態であれたらと思っています。
(この書き方だと、すごくエモーショナルに決めてる感じがしてしまうんですが、領域への興味的なものはエモーショナルなところが大きい気もします。一方で投資判断的なところについては、それだけではやってないので、あくまでも、事業領域的に無理という判断はあまりしていないということが伝わってくれればいいかなと思っています。)
投資先所在地
事業領域においては特徴が全くないということを書いたんですが、所在地に関してはむしろ、特徴しかない可能性もあるかなとちょっと思っています。
全体の50%程度が関東地方以外に本店を置いてまして、東京かそれ以外かでいくと、70%近くが東京以外に本店をおいています。
中四国Startup Runwayという取り組みもやらせていただいてるので、わざわざ今更書くようなことじゃないなとは思うのですが、地方の企業であることがマイナスに写っていることは正直ないです。
もちろん、採用が難しかったり、情報の伝達速度が遅かったり(って書くと、東京のVCさんはネットの時代にこいつは何いってんだって思うかもしれないのですが、行った人にしか分からないこととは思いますが、明らかに速度も伝達経路も違うのが実態です。)といったマイナス面もある一方で、地方ならではの東京ではアクセスしづらい課題へのアクセスのしやすさがあったりもするので、そういった強みを生かしているところはむしろ地方にある方が良いだろうと思っています。
地方比率については、むしろこの分布から減っていく方が自然な感じはしてるのですが、意図的に減らすとか増やすとかせず、地方ならではのメリットを生かしながら大きく広がれる可能性のあるところを狙っていきたいなと思っています。
今年は、中四国もそうですが、他のエリアでもお声がけいただいたところがあったので、中四国は引き続き軸にしながらも、他のところも少し追っかけれるようにできたらいいなぁと思っています。
起業家年代及び男女比
これも、おそらく僕の特徴なんじゃないかと思っていますが、代表者の年齢が40代以上の投資先が全体の5割と比較的高いです。
割と若いキャピタリストの場合、投資先の起業家さんの年代も比較的自分に近いというケースが多いのかなと思ってますが、僕の場合ほぼそうではないというのが特徴だと思います。
とはいえ20代もいるじゃんって感じがすると思うんですが、20代もほぼほぼ後半なので、もう数年すると20代比率が激減すると思います。
若いから、若くないからいい悪いがあるわけではないと思っているので、ここについても特に意図的に若くしたいとかそういった思いは全くありません。
男女比については、どの出典を取るかにもよるのですが、女性比率が20~35%の間で出ているところが多いかと思います。ここについては、引き上げるために女性ばかりに投資をするというつもりも特にないのですが、投資活動をさせていただく中で、その辺りの数字に近づいていけばいいなと思いますし、これは男性でも女性でもあることですが、パパママ起業家であっても接しやすい雰囲気作りができたらいいなと思っています。(しっかり取り組まれているVCさんのようなレベルで個人単位でやっていくのはかなり難しいので、自分にもでできる範囲でいくと、まずは、パパママであることや、お子さんの体調などの変化でMTGがリスケになったりすることを悪い、申し訳ないと思わないで済むような雰囲気作りは最低でもしたいなと思います。余談ですが、最近たまたま第一子が生まれて1年も経たないくらいの先輩のご自宅に伺って、2度ほどベビを寝かしつけたんですが(笑)ご自宅にあったベビがいながらも仕事がをしやすくしたり、夫婦の時間を最大化するためのツール等がすごかったんで、ああいうやつは、個人的にプレゼントさせていただいたりするのいいなぁと思ったりしました。てか、あの領域めっちゃいいよね。)
最後に
さて、いかがでしたでしょうか?
あまり特徴という特徴はなかった気がするのですが、それは注力したい領域やステージはありながらも基本的に入口が、「起業家さんがなぜその事業をやるか」「事業を通してどうしたいか、どんな未来を作りたい方なのか」みたいなところだからなのかなぁと思っています。
もちろんその上で、VCとして、投資をさせていただくことができるのかそうではないのかという検討を様々な視点で考えるのですが、それ以前の部分である意味傾向がないという傾向が作られてるのかなと思っています。
来年は新規投資を増やしていきたいと思っていますし、その中でも引き続き建設・不動産領域、メディカル・ヘルスケア領域は注力領域としてやっていければと思っていますが、先述の通り、領域に対してここしかやらないという強いこだわりはないので、ぜひPreSeedやSeedステージで資金調達や事業ディスカッションの相手を探されている方がいらっしゃれば、一度TwitterにDM頂けますと幸いです。
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また、ファーストラウンド以外についても、少しやっていければと思っていますので、そういった起業家さんもお声がけいただけたら嬉しいです。
来年も引き続きよろしくお願いします。
*投資先の詳細をご覧になりたい方は下記notionをご覧ください。
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