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【詩】道端にJKが倒れていた

道端にJKが倒れていた。

腰まである長い長い黒髪が
太陽に照らされていて
キラキラキラ...
ヘアケアの努力がこちらに
充分伝わってくる。

最高気温が1桁なのにも拘わらず
そのJKは生足を出して
アスファルト上に横たわっている。

スカートは短い。

JKの傍には、
絶対教科書が入ってないだろうと
誰もが思う程薄くて軽そうなバッグが。

心なしか香水と柔軟剤の中間のような
優しくて甘いいい匂いがする、
そんな気がする。

そんなJKは相変わらず
コンクリートの上でうつ伏せになっている。
通行人は誰もJKのことを見ない。
あろうことかJKを踏みつけている奴もいる。

あたしは確信した。

このJKは
あたしにしか見えない。

あたしが昔憧れていた、
羨ましいよと思っていた
でも実際になれなかったJKだ。

あたしの脳ミソの幻影なんだきっと。

JKは、依然として
コンクリートの上に転がっていた。

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