鮨を通して感じた"食べる"ということ
「生きるために食べるのか、食べるために生きるのか」と言われれば、私は完全に後者で、人の幸福は即ち「口福」だと思っています。1年間、鮨を食べ歩きながら考えた"食べる"ということを自己紹介の代わりに書いてみます。
「旨い」と「美味しい」 自分の食体験を振り返ってみると、この2つを使い分けるタイミングが確かにあります。口に入れた瞬間、脊髄反射のようなスピードで「旨い!」と感じるものと、咀嚼を繰り返しながら「美味しい。」と嚙みしめるもの。前者は鮪や鰤など味の濃いもの、後者は白身や