フォレストガンプ/一期一会 ~チョコレート箱の中身~
ダヴィンチ・コードやグリーンマイル、トイストーリーのウッディの声として世界で最も有名なハリウッド俳優であるトム・ハンクス。
彼の代表作の一つである フォレストガンプ~一期一会~。
とても好きな作品の一つであるこの映画について書こうと思います。
あらすじ
周りより知能指数が低く生まれた主人公フォレスト・ガンプがハンディに負けない愚直さ、人を思いやる心という素晴らしい才能で自らの人生を拓いていくストーリー。
1950年代~80年代のアメリカの歴史も交えながら描かれていくヒューマンドラマです。
フォレストとジェニー 光と影
ジェニーというのはフォレストの幼馴染で本作のヒロイン。しかしヒロインという立ち位置にもかかわらず、まっすぐな行動で人生を輝かせるフォレストと対照にジェニーはその時その時の時代に流されお世辞にも真っ当とは言えない人生を歩んでしまいます。
主人公とヒロインという関係でありながら、物語の光と影として二人は真反対のポジションにあり、随所でフォレストのやさしさを利用するようなシーンもあることから僕も心から良いヒロインとしてジェニーを見ることができませんでした。
それでもフォレストは本編を通して一途に純粋にジェニーを想い続けます。
それはなぜなのか?
生まれ持った知能指数の低さから?人生を成功し続け心に余裕があるから?
いいえ。その理由は二人が出会ったきっかけにあると思います。
二人が出会ったのは小学生のころ、低い知能指数や当時体も不自由で様々な器具を装着していたフォレストはからかいの恰好の的でした。
そんな中、何も変わらない思いやりのあるやさしさでフォレストを包んだのがジェニーでした。
ジェニーにとっては至極当たり前のこと。その当たり前がフォレストにとってどれだけ嬉しく幸せなものだったかということを感じさせられます。
きっとフォレストもジェニーが行っていることの危うさや間違いをなんとなく気づいていたのだと思います。
ただフォレストにとって、それが孤独だった子どもの自分を包んでくれた女性を愛さなくなる理由にはなりえなかったのだと思います。
チョコレート箱の中身
副題である一期一会。
意味は「その機会は二度と繰り返されることのない、一生に一度の出会いである。一瞬の出会いでも大切にすること。」
僕たちが人生の中で出会う人の数は限られています。
その中で「大切にしたい。」と愛情を注ぐ人はより限られてくることでしょう。
その相手は必ず自分のことも大切に愛してくれる存在であると思います。
そんな人により出会える人生でありたいし、誰かにとってそんな人であれたらいいなとこの作品を観て強く思います。
この映画を代表する名台詞
Life is like a box of chocolates.You never know what you’re going to get. 「人生はチョコレートの箱。開けてみるまで中身はわからない」
乱雑に扱っていたら箱のチョコレートだってぐちゃぐちゃになったり、溶けてしまうでしょう。開ける人が、どれだけ箱を大切に丁寧に扱っていたかで中身はおいしくきれいに飾られているのでしょうね。
もしもこの記事が有益なものであると感じたら、是非他の方への発信をしていただけたらと思います!