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映声人語~七夜の願い星 ジラーチ~

イントロ・あらすじ

テレビアニメ放送25周年を迎え、国民的キャラクターのサトシとピカチュウの冒険もついに終わりの時が来たことで話題になっている「ポケットモンスター」。
今回は劇場版アニメシリーズ第6作目「七夜の願い星 ジラーチ」をピックアップします。

アニメシリーズでは「アドバンスジェネレーション」のタイトルで、サトシにとって初めての年下の旅の仲間「マサト」が加わっています。
本作ではそのマサトがメインの物語となっています。

仲間と旅を続けるサトシたちは、1000年に一度現れる天体現象「千年彗星」を記念する移動遊園地に足を運びます。
遊園地内のマジックショーを鑑賞中に、仲間の一人マサトが乱入してしまいます。
マジックショーに使われていた不思議な鉱石「繭」から声が聞こえたというのです。

実は繭の中には1000年に一度、七日間だけ目覚める幻のポケモン「ジラーチ」が眠っていたのです。
ジラーチは七日間の活動期間中、信頼できるパートナーを見つけ共に過ごします。
つまりマサトはそのパートナーに選ばれたのでした。
眠りから目覚めたジラーチとマサトは楽しい時間を過ごします。


しかしマジックショーのオーナー「バトラー」はジラーチの特別な能力「どんな願いもかなえる力」を悪用しようとたくらんでいました。

サトシたちはジラーチを守るためにショーのアシスタントスタッフ「ダイアン」の助けもありながら、ジラーチの故郷「ファウンス」へと向かいます。

諦めず迫ってくる悪の手、そして近づく別れの日。
千年彗星が輝く最後の日に待ち受けるラストとは、、、。


本作は昨年2022年に行われた劇場版全23作品の投票企画にて再上映に選ばれたファンからも非常に人気の高い作品となっています。




映声人語

私は社会人になって4年目を迎えようとしています。
様々な環境が少しずつ変わっていく中で、人間関係にも変化がありました。

学生時代にともに時間を過ごしていた友人の中には少しずつ会うまでのスパンが開いていき、数年会っていない人もいます。
なにか仲が悪くなったなどでは決してなく、学生時代と環境や優先順位が変化する中で互いのサイクルがなかなか合わなくなっているのかなと感じます。
今は会えなくてもSNSというお互いの近況を知るコンテンツがたくさんあります。
ただやはり交流が減ってしまう分、相手の近況にあまり関心がなくなってしまう現実も少なくとも私にはあります。
物語の中で、近づくジラーチとの別れのつらさに耐えられないマサトにサトシが声を掛けます。

「(何万光年を過ごす)星や彗星にとって1000年は一瞬で、ジラーチにとってもそうかもしれない。でもこうしてみんなで過ごす7日間は違うんじゃないかな。」

星たちに比べるとあまりに短い人間の生涯ですが、長く過ごすうちに友人たちと過ごした時間の長さもあっという間のものだったと感じることがあるかもしれません。

ただその時過ごした時間の中にある匂いや感じた気持ち、交わした言葉、環境によっては流した汗や涙といった思い出がいつまでもあたためてくれるのではないかと信じています。


前半のSNSの話に戻りますが、友人がどこか遠出をして楽しそうにする写真やおいしいものを食べている何気ない日常にこれからも触れていきます。
結婚や出産という人生の節目も目にする場面があります。

会わなくなったことで無関心になるのではなく、当時の思い出を懐かしみながら友人の幸せに喜んだり、陰ながら恒久的な幸せを願ったりする気持ちの大切さを8歳の時に見た映画に改めて教えてもらいました。

もしもこの記事が有益なものであると感じたら、是非他の方への発信をしていただけたらと思います!